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『ハッピー☆エンド』劇場公開記念舞台挨拶

©まほろばスタジオ

 登壇者:萬田緑平(在宅緩和ケア医)/室井 滋(ナレーション)/オオタヴィン監督

 在宅緩和ケアを選択したがん患者とその家族の生きる輝きを描いたドキュメンタリー映画『ハッピー☆エンド』の劇場公開記念舞台挨拶が実施され、在宅緩和ケア医の萬田緑平、ナレーションを務めた室井 滋、オオタヴィン監督が登壇した。

 最初にオオタヴィン監督が登壇。簡単な挨拶後、ナレーションを務めた室井 滋がステージに。
 室井はこの映画について「誰もが関心あることで、これから誰もが考えなきゃいけないことだと思う。こうして参加できて嬉しかった」と挨拶。着席後にトークが始まった。
 オオタ監督が「「昔は病院ではなく、この映画のように自宅で療養するような風景を見て育った」と話すと、室井は「(祖父は)「99歳で亡くなったのですが、多分、病院に入院したことがなかったと思います。オートバイで転んで頭をぶつけても家で冷やして治すという丈夫な人だったんです。段々と具合が悪くなり、かかりつけのお医者様が往診にいらして下さってましたが、さらに具合が悪くなった時、さすがに病院へ入院するだろうと子どもながらに思ったんです。でも最後まで家でした。家で看取り、お葬式をしましたね」と子どもの頃の実体験を語った。
 また、劇中の話に及ぶと室井は「「自分の好きなことを最後までしっかり出来ると、本当に幸せですよね。ただし、それをちゃんとサポートしてくださる萬田先生のような方と巡り会えたから出来ると思うんですよ」と話した。
 その在宅緩和ケア医師の萬田緑平先生が、トーク中盤に登壇。患者さんを一時間かけて診察するという萬田先生に対して室井は「すごいですよね。でも、いろんな患者さんがいらっしゃるでしょう?」と尋ねると、「僕のところにくる方々とは一時間話して過ごしたりしているだけですから楽しいし、本人の好きなようにしてもいいよっていう優しい家族しかいないんですよ」とニッコリしつつ、「「すべての人は、一日一日老化していくという考え方なんです。どんなにいいものを食べても、どんなに治療しても、老化して弱って死んじゃう。がん治療については、体がきつかったので早く老化しちゃうってこと。僕の患者さんには、弱ってくるから死んじゃうのならば、弱らないように一生懸命歩きましょうね、って話してます。歩いているとね、結構、粘れるんですよ」と笑顔で答えた。

 本作は、現在、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開中。

公開表記

 配給:新日本映画社
 2025年4月18日(金)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開中

(オフィシャル素材提供)

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