
2024年に世界各国で公開され話題となった、『ウィッチ』、『ライトハウス』、『ノースマン 導かれし復讐者』などで知られる映画監督:ロバート・エガースの最新作『ノスフェラトゥ』が、2025年5月16日(金)に公開する。(配給:パルコ ユニバーサル映画)
第97回アカデミー賞®では撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門にノミネートされ世界各国で高い評価を受けている話題作が、満を持して日本公開を迎える!
映画『ノスフェラトゥ』はロバート・エガース監督が幼少期に夢中になった1922年に作られたF・W・ムルナウ監督のサイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に独自の視点を入れ創り上げた渾身の新作映画。撮影に必要な演出のためにキャンドルの明かりが必要となれば適したカメラ・レンズを使用、スタジオには当時の建物を研究した約60ものセットを組み、本物のねずみ約2000匹を使って撮影をするなど、“本物”にこだわった映像は世界各国でも高い評価を受け、監督が本作に掛ける執念に近い思いが、リアルな質感としてスクリーンを通し観る者にじわじわと恐怖と共に襲ってくる。
物語は不動産業者のトーマス・ハッターが、仕事のためオルロック伯爵へ会いに行くところから始まる。トーマスが不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢の中に現れる得体のしれない<彼>の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。時を同じくして、夫のトーマス、そしてエレンが滞在する街に様々な災いが起こり始めていく。正体の見えない<彼>がじわじわと忍び寄る恐ろしさと、リアルを追求した美しさが織りなす至極の<ゴシック・ロマンスホラー>。
夜な夜な夢の中で、正体の分からない<彼>に怯える主人公・エレンを演じるのは、本格的なホラー映画への出演は初となるジョニー・デップの娘、リリー=ローズ・デップ。また、オルロック伯爵は、『IT/イット』シリーズのペニーワイズ役で世界中を恐怖に陥れたビル・スカルスガルドが演じた。さらに、今作でロバート・エガース監督とは3度目のタッグとなるウィレム・デフォーがエレンを治療するフォン・フランツ医師を、エレンの夫・トーマスをニコラス・ホルト、トーマスの友人・フリードリヒをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じるなど、豪華な俳優陣が名を連ねる。
この度、ロバート・エガース監督が、約10年に及ぶ構想を経て映画化された本作の原点について語る、特別映像が到着した! 幼い頃、F・W・ムルナウ監督の映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』を観たエガース監督は、すぐに吸血鬼の魅力にとりつかれ、人間の本質や過去に思いを巡らせていたという。高校時代には、『吸血鬼ノスフェラトゥ』を自身の手で舞台化。セリフはテロップで表示し、衣装やメイクも白黒にするこだわりようで、彼らの舞台は芸術監督エドワール・ラングロワの目に留まり、実際に劇場でも上映された。そんな当時の経験が映画監督を目指すきっかけになったと、原体験を語っている。

「10年以上構想を練っていた、まさに私を象徴する作品」とエガース監督が語るように、作品に思い入れが強い分、自分らしさを突き詰めるのに苦労があったようで、「オルロック伯爵や、エレンの背景を固める必要があった。シンプルなおとぎ話を異なる視点で描くために」という。ムルナウ版『ノスフェラトゥ』では描ききれなかった、主人公エレンのバックボーンが加わっているのも見どころだ。

最後にエガース監督は、「映画が本当に完成して公開されるなんて信じられない。皆の反応が怖いけど、楽しんでもらえると嬉しい」と観客にメッセージを送っている。映像の中には、本格的なホラーは初出演ながら圧倒的存在感を放つリリー=ローズ・デップをはじめ、エガース監督とは3度目のタッグとなるウィレム・デフォーの撮影中の姿も。エガース監督の執念に近い思いが実を結んだ映画『ノスフェラトゥ』が、ついに公開。徹底的なリサーチと、リアルにこだわり抜いた演出が、かつてない恐怖を呼び覚ます本作を、ぜひスクリーンでご覧いただきたい!
公開表記
配給:パルコ ユニバーサル映画
5月16日(金) TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
(オフィシャル素材提供)