作品紹介

『無名の人生』

© 鈴木竜也

イントロダクション

 人は生まれてから死ぬまでに、あだ名や続柄、芸名や源氏名に、蔑称まで、いくつかの呼称を持ちながら、それぞれの人生を送っている――『無名の人生』は、全10章にそれぞれ主人公の「別名」を冠し、 「誰にも本当の名前を呼ばれることの無かった男」の波乱に満ちた100年の生涯を描く壮大な長編アニメーションだ。
 脚本をあえて準備せず、章ごとにタッチや色彩を変化させ、観る者を飽きさせない変幻自在なアニメーションを生み出したのは、短編作品がぴあフィルムフェスティバル、下北沢映画祭ほか国内の映画祭を席巻した新鋭・鈴木竜也。たった一人で監督・原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集を兼任し、満を持しての長編アニメーション監督デビューを果たす。
 そして、声の出演は、監督たっての希望で抜擢された孤高のラッパー、ACE COOL。少ない台詞ながらも主人公の心の揺らぎと悲哀を繊細に表現した。そのほか、田中偉登・宇野祥平・猫背 椿・鄭 玲美・鎌滝恵利・西野諒太郎(シンクロニシティ)・中島 歩・毎熊克哉・大橋未歩・津田寛治が、監督の孤高の映画作りと唯一無二の作風に共鳴。長編アニメーションの新たな傑作がここに誕生した。

© 鈴木竜也

ストーリー

 仙台の団地でひっそりと暮らす、いじめられっ子の主人公。やがて彼は、ある転校生との出会いから父親の背中を追ってアイドルを夢見るように。そこから図らずも成り上がっていく主人公の美しくも悲哀に満ちた人生が、高齢ドライバーや芸能界の闇、若年層の不詳の死、戦争など、今まさに我々が直面する数々の問題を背景に描かれていく。「本当の名前を呼ばれることの無かった男」が最後に直面する、誰も見たことのない景色とは――。

 (2024年、日本、上映時間:93分)

キャスト&スタッフ

 監督・原案・作画監督・美術監督・撮影監督・色彩設計・キャラクターデザイン・音楽・編集:鈴木竜也
 声の出演:ACE COOL
      田中偉登、宇野祥平
      猫背 椿、鄭 玲美、鎌滝恵利、西野諒太郎(シンクロニシティ)、中島 歩、毎熊克哉、大橋未歩、津田寛治
 プロデューサー:岩井澤健治(『音楽』『ひゃくえむ。』)

ギャラリー

予告編

© 鈴木竜也

オフィシャル・サイト(外部サイト)

 https://mumei-no-jinsei.jp

公開表記

 配給:ロックンロール・マウンテン
 5月16日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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