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「金鶏海外影展 in JAPAN」オープニングイベント&『唐探1900』ティーチイン

 登壇者:<一部>陳思誠(チェン・スーチェン)※『唐探1900』監督、中国映画家協会理事
         鄧光輝(ドン・グアンフイ)※中国電影家協会執行主席、中国金鶏百花電影節組組織委員会主任
         陳宇(チェン・ウー)※脚本家、監督、北京大学教授、中国電影導演協会会員
         鳩山由紀夫 ※第93代 内閣総理大臣
         鳩山 幸 ※内閣総理大臣夫人 
     <二部>陳思誠(チェン・スーチェン)※『唐探1900』監督、中国映画家協会理事
         杜杰(ドウ・ジェ)※『唐探1900』撮影監督

 中国のアカデミー賞とも呼ばれる最も影響力のある最大規模の祭典「中国金鶏百花映画祭(ちゅうごくきんけいひゃっかえいがさい)」が、フォーカスピクチャーズ運営で「金鶏海外影展(きんけいかいがいえいてん)」として日本初上陸。5月23日(金)~5月27日(火)の間、ヒューマントラストシネマ有楽町にて、中国で大ヒットした3作品と短編3作品含む全6作品が特別上映中。

本 映画祭の開幕作品、閉幕作品に選ばれたのは、世界的大人気シリーズ「唐人街探偵」の最新作『唐探1900』。本シリーズは、世界中のチャイナタウンを舞台に名探偵コンビが事件を次々と解決していく人気作で、日本でも東京を舞台にした第3弾『唐人街探偵 東京MISSION』に、妻夫木聡、三浦友和、長澤まさみなど有名俳優が多数出演したことでも話題となった。

 この度、「金鶏海外影展」の初開催を記念して、5月23日(金)に、オープニングイベント&ティーチインイベントが実施された。本シリーズの脚本・監督を手がけ、“中国で最も若くして興行収入100億元を突破した監督”である陳思誠(チェン・スーチェン)監督が登壇し、日本初上映となる『唐探1900』の撮影裏や本作の魅力を語り尽くした!
 更に、スペシャルゲストとして第93代 内閣総理大臣の鳩山由紀夫元首相と幸夫人も登壇。中国と縁の深い、鳩山夫妻の登壇に観客は大いに盛り上がった。

 今回、初開催となる「金鶏海外影展」のオープニング作品として、『唐探1900』が、5月23日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町にて特別上映された。オープニングイベントでは、同作の監督・陳思誠(チェン・スーチェン)、また本映画祭のプロデューサーで中国電影家協会執行主席の鄧光輝(ドン・グアンフイ)、さらに、脚本家、監督、北京大学教授で中国電影導演協会会員の陳宇(チェン・ウー)が登壇した。

鄧光輝

 日本でも大人気の「唐人街探偵シリーズ」の最新作が初上映ということで、初日のチケットは即完売、劇場は満席となった。

 中国最大の映画授賞式「中国金鶏百花映画祭」の日本初上陸を祝して、鄧氏より、開会宣言を行うと、スペシャルゲストとして、日中文化交流など中国とゆかりのある、第93代内閣総理大臣・鳩山由紀夫元首相夫妻が会場にかけつけ、盛大な拍手で迎えられた。

 登壇後、鳩山元首相は監督と厚い握手を交わし、「皆さんこんにちは、金鶏海外影展の開幕、誠におめでとうございます」と祝福の言葉を述べ、続けて、「映画をきっかけに、中国と日本の交流を大きく開いていこうという新たな試みに賛同して、この度参加させていただきました。映画というものは、芸術や文化以上に大きな、日本と中国を良好にするための影響力を持っている、素晴らしい産業だと思っております」とコメント。今回を機に、さらに日中の交流の発展を願った。
 そして「これから上映する、『唐探1900』はサンフランシスコのチャイナタウンが舞台ですが、実は私たち夫婦の愛が芽生えた思い出の地ということもあり、ぜひ鑑賞できたらと思っておりました」と素敵なエピソードで会場を沸かせた。

 さらに「妻の幸も2年以内に映画を作りたいと意気込んでいるのでその際は、ぜひ皆さんにご覧いただきたいと思っております」と幸夫人の今後の目標を明かした。最後に「改めて、この映画祭が日本と中国のもっと素晴らしい環境にしていくために、大きな役割を果たすことを願い、お祝いと申し上げます。(中国語で)謝謝(ありがとうございます)」と映画祭への思いと展望で挨拶を締めた。

 さらに、上映を楽しみにしている来場者に向けて陳思誠監督より、「唐人街探偵シリーズ」の3作目を、東京を舞台に撮影した時から6年が経ちましたが、本日再び東京に戻ってきて、観客の皆様にお会いすることができて、とても嬉しく思っております」と喜びのコメント。

 続けて、「この作品は1900年のサンフランシスコが舞台になっておりますが、実際は中国国内で大規模の撮影拠点を設けて撮影しました。そして、1900年は中国にとって複雑な歴史の時代でもあるため、映画を通じて、このような歴史は繰り返されないということを感じてもらえたいという思いで作りました。また日本の皆さんには、中国の方たちがこういった努力を払っていることを知っていただければ嬉しいです」と作品への想いを語った。
 また「幸夫人が映画を撮りたいとお話ししておりましたが、この機会に『唐人街探偵シリーズ』全シリーズのカメラマンを担当した杜杰(ドウ・ジェ)撮影監督を、紹介させてください」とイベントの中でも交流を深めた。最後に、「鄧光輝さんはじめ、皆さんのおかげで『唐探1900』を日本で上映できたこと、心より感謝申し上げます。皆さんに気に入っていただければ良いなと思っております。(日本語で)よろしくお願いします」と笑顔でコメントし、オープニングイベントを締めくくった。

 上映後のティーチインイベントでは、映画上映直後の興奮冷めやらぬ劇場で、拍手と歓声に迎えられながら陳思誠監督が登壇した。本作が日本での初上映を迎えた心境を尋ねると、「1900年の歴史について、この映画を通じて少しでも理解をいただければ嬉しく思います」とコメント。

 続けてMCより、これまで大人気シリーズ「唐人街探偵」は現代都市のタイ・NY・日本と3作品作られ、第4作目となる『唐探1900』は時代劇として製作された背景について聞かれると、「これまでの3作品はチャイナタウンが切り口でしたが、まずチャイナタウンとはどこからきたのか歴史を掘り下げてみたかった。そして国というのは強くなっていてほしい、泣かないでほしいと思っております」と現場で泣き止まぬ子どもの泣き声と絡めてコメントし笑いをとりつつ、映画誕生の秘話を語った。

 質疑応答では、観客からの「香港で大人気俳優の周潤發(チョウ・ユンファ)さんの起用のきっかけを教えてほしい」という質問に対し陳思誠監督は、「まず私自身彼のファンであり、香港の俳優ということも一つ理由としてあります。情熱を感じられる方で、起用しました」と起用理由を明かした。

 すでに全シリーズ鑑賞済みの観客からは「これまでのエンディングではダンスで締めくくるなどコメディ感もありましたが、これまでの作品と違いを教えてください」という質問があがった。陳思誠監督は「おっしゃる通り、この作品は100年前の物語ということもあり、愉快な作品にすることは難しい事情がありました」と続けて、「現代都市で続くとしたら、ロンドンか」と聞かれると、「現代の大都市は撮影すべき所はほぼ撮影し切ったところがあるので、今のところは考えてない。ただ、どこが難しい都市だったかというと、東京が難しい都市でした」と舞台裏を語った。

 続けて、「子どもの頃は香港の映画に夢中で、映画を通して歴史や文化に触れてきましたが、現在は映画の市場が縮小、昔のような香港映画は日本や韓国、アメリカに影響を与えていた黄金時代から遠ざかったように感じます。鼓舞してさらに新しい時代を築いていきたいと思っております」と本作に対する熱い思いを述べた。

 最後に「唐人街探偵シリーズ」に欠かせない、杜杰(ドウ・ジェ)撮影監督も再登壇。「本日ご覧いただけたことが嬉しいです。日本でこのような経験が出来たことはすごく考え深いです。(日本語で)ありがとうございます」とコメント。「10年来一緒に手掛けてきて、今や相棒です」と撮影監督に労いの言葉を掛け、大きな拍手とともに、イベントは締めくくられた。

 「金鶏海外影展」は5月27日(火)までヒューマントラストシネマ有楽町で開催中。開幕作品の『唐探1900』の他にも、2024年のロマンス映画観客動員数NO.1を記録した『好東西(はおどんしー)』や、興行収入18.24億元(約375億円)の中国アニメ映画歴代2位の記録を持つ『長安三万里(ちょうあんさんまんり)』ほか『宝孜達 -バウズダ-(ばうずだ)』『半路出家(はんろしゅっけ)』『幸存者(こうぞんしゃ)』など上映作品のジャンルは多岐にわたり、中国国内で大ヒットを記録した映画作品が揃っている!
 世界中の映画祭を席巻し、快進撃を続ける中国映画作品。ぜひ劇場の大きなスクリーンでお楽しみいただきたい。

上映作品一覧(全7作品)

◆上映日:5/23(金) 11:20〜、5/27(火) 18:20〜

唐探1900(とうたんせんきゅうひゃく)

©AS ONE PRODUCTION. All rights reserved.

 (2024年/中国/136分 /原題:唐探1900)

 1900年、太后の命を受けた清朝の高官・費洋古は、政治組織・興中会の孫文と鄭仕良を捕らえるため、アメリカ・サンフランシスコにやって来る。同じころ、アメリカ下院議員グラントの娘アリスが、サンフランシスコのチャイナタウンで殺害される事件が起こる。さらに年寄りのインディアンも殺され、その嫌疑はチャイナタウン協盛堂の長・白軒齢の息子の白振邦にかけられる。グラント議員は、アメリカ在住の中国人を毛嫌いしており、議会で中国人を排斥する法案を推進しようとしていた。白軒齢は息子を守り、中国が迫害を受けるのを防ぐべく、探偵を雇って調査を依頼することに。雇われた秦福は、養父の復讐のためにやってきた中華系インディアンの阿鬼と共に真相を追究し始める……。

 監督:陳思誠(チェン・スーチェン)
 主演:王宝強(ワン・バオチャン)、劉昊然(リウ・ハオラン)

◆上映日:5/24(土) 18:20〜

好東西-Her Story-(はおどんしー)

©TIGER PICTURES ENTERTAINMENT LTD. All rights re-served.

 (2023年/中国/123分/原題:好東西)

 シングルマザーの王鉄梅は一人娘の茉莉と新居での生活を始める。そこでバンドのボーカルを務める隣人の小葉、ドラマーの小馬らと知り合う。茉莉が新しい学校で音楽団に所属するものの楽器ではなく観客として拍手を担当することになったと聞いた鉄梅は娘に小馬からドラムを習うことを勧める。
 徐々に鉄梅と小馬の間に感情が芽生えるが、それが元夫の嫉妬と不満を引き起こす。
 一方、小葉はネットで知り合った医者の胡と複雑な恋愛関係を築いていた。

©TIGER PICTURES ENTERTAINMENT LTD. All rights re-served.

 監督:邵芸輝(シャオ・イーフイ)
 主演:宋佳(ソン・ジア)

◆上映日:5/25(日) 18:20〜

長安三万里(ちょうあんさんまんり)

©Light Chaser Animation Studios. All rights reserved.

 (2022年/中国/168分/原題:長安三万里)

 安史の乱から数年後、吐蕃(チベット)の大軍が迫り、戦況は危機的だった。剣南西川節度使の高適(こうせき)は懸命に抵抗するも、孤軍奮闘では支えきれず、退却せざるを得なかった。その夜、朝廷に派遣された程(てい)公公がやってくる。 撤退の責任を問われると身構えた高適の予想に反して、程公公が尋ねたのは季白(りはく)のことだった。高適は、季白と身を 寄せ合って過ごした貧しい時期の話や、盛唐の文壇の一時の栄光について語り始める。

©Light Chaser Animation Studios. All rights reserved.

 監督:謝君偉(シエ・ジュンウェイ)
 脚本:鄒靖(ゾウ・ジン)

◆上映日:5/26(月) 18:20
〜短編3作品〜

宝孜達 -バウズダ-(ばうずだ)

©Director Keran ABUKASIMU . All rights reserved.

 (2024年/中国/25分/原題:宝孜達)

 少年クランは両親と共に山中の伯父の家で正月を過ごすことに。大人たちが外出している間、やんちゃなクランは遊びに夢中になり、祭り用の羊を逃がしてしまう。伯父の家族に迷惑をかけたくないクランは、従姉とともに羊を探しに奔走する。ようやく羊を見つけたものの、すでに衰弱して瀕死の状態だった。従姉は語る――カザフ族の伝統では、祭事用の羊が不慮の死を遂げると不吉とされ、「バウズダ(宝孜達)」の儀式が必要だと。

©Director Keran ABUKASIMU . All rights reserved.

 監督:克冉·阿布卡斯木(コーラン・アーブーカースームー)
 主演:哈斯鉄尔(ハースーティエアル)

半路出家(はんろしゅっけ)

©Beijing Film Academy. All rights reserved.

 (2023年/中国/15分/原題:半路出家)

 指名手配中の男・阿貴は母の葬儀に参列するため、偽の僧侶に扮して警察の包囲をすり抜ける。しかし棺を閉じる瞬間、溢れる感情が抑えきれず、その場から逃げ出してしまう。僧侶姿のまま隣の葬儀に紛れ込んだ阿貴は、遺族に本物の僧侶と勘違いされ、経を読むよう依頼される。交錯する身分、重なる悲しみ。読経の声とともに、心の奥底に潜む悔恨と葛藤が静かに浮かび上がる――。

©Beijing Film Academy. All rights reserved.

 監督:孫華巍(スン・ホワウェイ)
 主演:劉学(リウ・シュエ)

幸存者(こうぞんしゃ)

©Beijing Film Academy. All rights reserved.

 (2023年/中国/30分/原題:幸存者)

 出張をキャンセルし、映画祭へのフライトを見送った李木子(リ・ムーズー)は、別居中の夫・林野(リン・イエ)の元を訪れ、病気の愛犬ラッキーを引き取りに来る。再会したリン・イエは、破綻寸前の結婚生活を立て直そうと様々な手を尽くすが、ムーズーは迷いながらも次第に彼の長年にわたる精神的な支配に気づき、関係の本質を見抜くようになる。傷ついた過去を清算するため、彼女はついに離婚を決意する──。

©Beijing Film Academy. All rights reserved.

監督:于思茗(ユー・スーミン)主演:毛雪雯(マオ・シュエウェン)

「金鶏海外影展(きんけいかいがいえいてん)」詳細

■開催日程
 5月23日(金)~5月27日(火) ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開

■上映スケジュール 
 ① 5/23(金) 11:20の回『唐探1900』136分
   ※ 上映後に、陳思誠監督登壇のティーチイベント実施。(30分程)上映前に監督から一言挨拶あり。
  登壇予定者:鄧光輝(ドン・グアンフイ)(中国電影家協会執行主席、中国金鶏百花電影節組組織委員会主任)、陳思誠(チェン・スーチェン)(映画監督『唐探1900』、中国映画家協会理事)
 ② 5/24(土) 18:20の回『好東西』123分
 ③ 5/25(日) 18:20の回『長安三万里』168分
 ④ 5/26(月) 18:20の回 短編3本 70分
 ⑤ 5/27(火) 18:20の回『唐探1900』136分

■チケット販売情報
 発売開始日:5月13日 (火) 18:00~ オンライン販売
  ※ 劇場窓口での販売は5/14(水) 劇場オープン時より
 税込価格:1,500円
 販売場所:ヒューマントラストシネマ有楽町
  ※ 詳しくは、公式URL:https://ttcg.jp/human_yurakucho/(外部サイト)
 電話番号:03-6259-8608

(オフィシャル素材提供)

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