
登壇者:ブラッド・ピット(ソニー役)、中尾明慶
映画『F1®/エフワン』の公開直前、同作に主演しているブラッド・ピットが緊急来日し、丸の内ピカデリー DOLBY CINEMAで行われた舞台挨拶に出席してファンに熱い愛を伝えた。ブラッドの来日は、『ブレット・トレイン』のプロモーション以来3年ぶりとなる。
本作は、かつて天才と呼ばれた伝説の無冠のF1®レーサーのソニー(ブラッド・ピット)が再びサーキットに戻ってきて、常識破りの作戦で最弱チームと共に過酷な試練を乗り越えてレースに挑む姿が描かれる。映画『トップガン マーヴェリック』(22)のジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取った地上版『トップガン』。スピード、興奮、情熱、友情とラブ・ストーリーがすべて詰まった作品。
世界各国の本物のサーキット・コースを使って、F1®の全面バックアップを得て制作された。限界までリアルを追求した本物のF1®/エフワンの世界が描かれる。
先日NYで行われたワールドプレミアで「日本の皆さん、日本に行ける日を楽しみにしています!」と呼びかけていたブラッドがまさかの緊急来日。発表から約24時間後の来日が実現した。
ステージには、モーター・スポーツ番組のMCを11年間担当しており、自身もF1®ファンとして知られる俳優の中尾明慶がゲストで登壇してブラッドを呼び込む。

中尾はゲストとして呼ばれたことが信じられず「ドッキリだと思っていた」とイベントの参加に恐縮しきり。ブラッドとの対面に大興奮し「素晴らしい俳優さんです」と感無量な様子。

満員の会場のファンからの声援に手を振りながら登壇したブラッドは「どうもありがとう!」と日本語で挨拶。会場は大興奮の渦。「日本に来られてうれしい。日本に来るといつも温かい歓迎を受けて、優しくしてくれて、愛を注いでくれます」と感謝を伝え、「日本はF1®の聖地の一つ。鈴鹿サーキットは、レーサーからも一番お気に入りのトラックだとよく聞いています」と続けた。

本作を観た感想を中尾が「F1®の車載映像を観ているかのような迫力のあるシーンもあれば、直球ストレートな物語で、僕らの背中を強く押してくれる映画」と熱を込めてコメント。中尾のコメントに感激したピットは、ポケットから突然1万円札を出して中尾に手渡しする。

他でも中尾は「あれ、このコメントでは1万円もらえないですか?」とブラッドにおねだり。こっそりと中尾にお札を渡したブラッドは大笑い。中尾も「やった!」という笑顔。ふたりのこの楽しいやり取りに会場からは笑いと大きな拍手が。また、楽しそうに笑っていたブラッドから中尾に「一緒にF1®チームをやりませんか?」というリップサービスもあって、会場を大いに盛り上げた。ブラッドのお茶目な姿に、客席も大受け。会場に笑いを提供した。

SNSに寄せられた質問に答える場面があり、「コシンスキー監督とのコラボについて聞かれたブラッドは「天才的な監督。『トップガン マーヴェリック』が大ヒットして、その後に、何をしようかと思い、F1®レースに俳優を使うという本当に無謀なアイデアが浮かんだんだそう」と説明する。『トップガン マーヴェリック』の時に開発したカメラをさらに小型化して性能をアップさせて、新しいシステムを作り上げた。

演じて大変だったことを聞かれたブラッドは「F1®のファンは多い。でもF1®を知らない人も多い。脚本を練り上げてどちらの人が観ても満足のいくものものを作りました」とアピール。中尾も「F1®を知らない人も感情移入しやすい作品です」と臨場感に太鼓判を押す。
厳しいトレーニングを積んでF1®のマシンを実際に操縦。時速300kmの世界を実際に体験したブラッドは「最高だったよ! 自分でも感じたことのないような“ハイ”。ものすごい高揚感があった」と夢心地で話した。

中尾がブラッドに「これまでの人生で挫折を経験しことはあるか? どうやって克服したのか」と質問すると、ブラッドは、「人間だから、常に太陽が輝いている日々ばかりではありません。大変なこともありますが、何があっても強くあれ! 夜があれば、朝が来る。乗り越える成長を、人生として受け止めています」と話すと、中尾は思わず「かっこいいなあ~」と言いいながらブラッドに憧れのまなざし向けていた。

タイトルにちなみ、シート番号「F-1」に座った観客にサイン入りポスターとポロシャツをプレゼントするサブライズな場面では、ブラッドがハグする大サービスもあって、他のファンをうらやましがらせていた。
最後に、中尾が「映画史に残るモーター・スポーツの映画ができました! 日々、エールを送ってくれる映画です」と熱烈アピール。ブラッドは、「皆さん、ありがとう。この映画は3年間かけた愛の結晶です。感動的だし、贖罪やセカンド・チャンスを描いた映画でもあります。ぜひ楽しんでください」と、とっておきの笑顔で魅せる。会場から大きな声援と大きな浴びながら会場を後にした。

(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
6月27日(金) 全国公開