
登壇者:峰平朔良、井上 遥、すみぽん(高倉 菫)、髙橋雄祐、笹生翔也、桜望華奈、前塚彩結、長谷川朋史監督(※テレビ電話参加)
MC:伊藤さとり
『架空書影。』初日舞台挨拶が池袋シネマ・ロサ(東京)にて行われ、主演の峰平朔良、井上 遥、すみぽん(高倉 菫)、髙橋雄祐、笹生翔也、桜望華奈、前塚彩結、長谷川朋史監督(テレビ電話参加)が登壇した。
本作は架空の小説を題材に、第一話「書架の物語」は未来からきたとうそぶく少女ツムギの出会いと別れを、第二話「埋めてくる」では有名作家のゴーストライター、マリが直面する危機をシニカルに描く二話構成のオリジナル・ドラマ。
二話ともに主演を務めた峰平は、役に対してどう向き合ったのかを聞かれると「短編が2本くっついてる映画なのですが、実は監督の策略で2本が長編として1本になることを教えられてなくて。役として切り離して素直にお芝居をしたので、それが伝わればなと思っています」と語り、撮影が2日間だった第一話「架空の物語」でのエピソードとして、撮影終わりにすみぽんと一緒に帰った時にSNSの続け方を相談したそうで、バスケットボール女子インフルエンサーとして活躍しているすみぽんにアドバイスを求めていたことを明かした。
第一話「架空の物語」は高校が舞台ということで学生時代の青春トークが繰り広げられ、生徒会長・継原役の井上は「小・中・高校とずっと野球をやってきたので、勝つことに必死になっていたのが僕にとっての青春」と話し、未来からきたエージェントの睦月を演じたすみぽんも「私も小・中・高校とバスケ部に所属していて。本当に殴り合いになりそうなケンカもあったけど、それでも1つの目標に向けて勝ちあがって行こうっていう青春があった。髪の毛が髙橋さんくらい短くて、男の子みたいだった」と2人ともスポーツに捧げた青春を振り返った。
一方、学校司書・早川を演じた桜望は「彼氏に家までチャリで迎えにきてもらって、2ケツで学校に行くような青春を送っていました」と思い返し、ラクロス部の部長・谷瀬役の前塚は「高校の文化祭でバンドをやったんです。注目を浴びるってこんなに気持ちいいんだと思った」とそれぞれの青い春を披露した。
第二話「埋めてくる」のタイトルにちなんで、思わず埋めたくなるような失敗談を聞かれると、謎の男・山田役の髙橋は、劇場に来る途中で神妙な面持ちで花壇に座っている笹生に遭遇したと話し「“笹生くん、初日楽しもうね”と話しかけたら全然別人でした(笑)」とのまさかの人違いで笑いを誘った。さらには、本作のプロデューサー兼前川役の笹生は「劇中に穴が出てくるんです。撮影現場で穴を見に行った髙橋さんが帰ってこないので、探しに行ったら穴に落ちていた」と暴露すると、「穴があったら入りたいです。今」と高橋は自虐で会場を沸かせた。
テレビ電話での登壇となった長谷川監督へのサプライズとして、峰平が「ありがとうの言葉を伝えたくて」と切り出し「私と長谷川さんの出会いって、長谷川さんが役者として出演した別の作品の舞台挨拶で、その時に「朔良さんを絶対に僕の映画に出すからね」っていきなり言われて。“このおじさん、何を言っているんだろう”と(笑)。その後に本作のお話をいただいて”あ、本当に映画監督なんだ”って(笑)。オーディションで落ちるたびに私って必要とされていないモヤモヤを抱えていたので、長谷川さんが“峰平さんで”と言ってくださったことがすごく嬉しくて。2年間を通していい絆を築けて、本当にありがとうございました。自分が関わった作品を大切にする事を教えてくれた監督なので、私も愛を持ってこの映画の主演として頑張っていこうと思います」と感謝と強い決意表明をした。
それに対して長谷川監督は「峰平さんをはじめて見た時に「え、なんで無名なの?」と。これはチャンスだと思って 『次の映画に絶対に出てもらうのでお願いします』と言って、本当に実現できて良かったです」と素質を見抜いての抜擢だったことを明かした。
最後の挨拶では「長谷川さんと一緒にチラシを配ったりして、それで来てくれたお客さんもたくさんいると思うので、頑張って良かったなと思います。たくさん観にきてください。楽しい時間を共有できて私はとっても幸せでした」と峰平がコメントし、長谷川監督は「無名な監督とこれからスターになる俳優たちですので、まだまだ皆さんの応援が必要です。SNSなどでつぶやいていただけたら励みになります」と呼びかけた。
公開表記
配給:MomentumLabo. 長谷川朋史
7月26日(土)〜8月8日(金) 池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開
(オフィシャル素材提供)