
登壇者:原田琥之佑、高良健吾、唐田えりか、菅原小春
蒼井 旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせ、宮藤官九郎、坂井真紀、横浜聡子監督
漫画家・三好銀による原作漫画を実写映画化した『海辺へ行く道』がついに公開! 初日翌日の8月30日(土)には新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の原田琥之佑、共演の高良健吾、唐田えりか、菅原小春、蒼井 旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせ、宮藤官九郎、坂井真紀、そして横浜聡子監督が参加した。
満員御礼で迎えたこの日。主人公・南 奏介を演じた原田は「2月にベルリンで上映され、先月には小豆島で上映され、そして昨日から全国公開を迎えました。本日は11名とすごい人数での登壇ですが、本日はよろしくお願いいたします!」としっかり挨拶。絵を描くラスト・シーンに触れて「奏介は考えて描くより、描きながら考えるタイプだと思ったので、僕も描きながら考えようと思って演じました。ただ横浜監督は僕の演出以上に猫を演出することが多くて……。ラスト・シーンなのに猫に全部持っていかれたと思って悔しかった」と猫にジェラシーを感じたと笑わせた。

中須演じる立花が特殊能力でおじいさんの腰を曲げる場面も話題。これに中須は「考えて演じるというよりも、直感でこんな感じかな?と力んでいました」と回想。知り合いのおばあさんのために作ったマスクが騒動となり、高校を中退するテルオを演じた蒼井は「テルオはいろいろな視点で見られるキャラだと思ったので、彼の二面性三面性をどう表現しようかと考えて演じました」と演技プランを教えてくれた。
独自の嗅覚で各所を取材する新聞部・平井役の山﨑は「私は平井のように明るいタイプではないけれど、演じていく中で彼女の持つ正義感やさまざまなことに興味を持つ姿勢に共感しました」と回想。テルオの妹の加奈を演じた新津は「加奈は才能の赴くままに創作していく男子たちに怒る気持ちと何かに夢中になっていることへの羨ましさもある。なので加奈がお菓子を食べるシーンは、その両方の気持ちを持ちながらムシャムシャ食べることを意識しました」と役作りを紹介した。
そんな子どもたちを瑞々しく演出した横浜監督は「子どもってよく分からないものなので、近づきすぎず適度な距離感を取ろうと思った。彼ら同士が自分たちの力で絆を育む姿が撮れればそれでOK」と自然な姿を撮り重ねたと述べた。

一方、高良は横浜監督の魅力について「もはや作るジャンルが横浜聡子。そこに自分が役として入れたことが嬉しい。台本をもらって『エセ関西弁でいい』と言われたりして、自分に委ねてくれるところも多かった」と述懐。唐田も「横浜さんならではの世界観があって、私は横浜さんの撮る子どもたちの顔が好き。本作を観た時にメッチャ横浜さんの映画だと思って、大好きになりました」とすっかりお気に入りだった。
ダンサー出身の菅原は「普段踊りを踊っている印象から、動ける人だと思われて、頂く役もそのようなものが多かった。そんな私に横浜さんは『借金取りの役ってどう?』と。動ける役ばかりの私に、動きを封じてくれたことが嬉しかった。横浜さんはラブリーでユーモアに溢れる人。横浜さん自身の細胞がそのまま映画に反映されています」と絶賛した。
宮藤は「横浜さんは解き放たれるとこんな感じになるのか……と台本を読んで驚いた。キッシュを食べるシーンでは横浜さんから『食べる時はプププと音が出ますよね』と言われて、この人は何を言っているのかと……。何度やってもプププと音を出すことが出来ずにいたら、最終的に『忘れてください』と言われて、流石だなと思いました。完成した映画でもプププとは鳴っていないので、いまだに正解が分からない」と笑いを誘った。
坂井は「横浜さんは優しくて温かくて、静かな狂気があって。高良くんがおっしゃったように、まさにジャンル横浜聡子。静かなカリスマです」と絶賛。これに横浜監督は照れながら「撮影ぶりにこうして皆さんと再会できたのが嬉しい。ありがたいことです」としみじみ。
最後に原田は「この作品の魅力は子どもたちよりも大人たちがはしゃいでいて、その対比が魅力のひとつです。自分の新たな代表作が増えたと思うととても嬉しいです」と手応え十分。横浜監督も「個性たっぷりの魅力的な強者の皆さんの中で原田くん演じる南 奏介はどのように見えるのか心配したこともあったけれど、原田くんは素晴らしい皆さんの間に抗うことなく泳ぎ渡って向こう岸に辿り着いていて本当に素晴らしかったです」と賞嘆し「本作は1年半前に完成してだいぶ長い時間が経って公開を迎えましたが、映画とはお客さまに観ていただいて初めて完成するものなので、SNS等でいろいろな言葉を発していただいて、私たち製作陣に気づきを与えてもらえたら嬉しいです。本作をこれからも育ててください」と観客に呼び掛けた。
公開表記
配給:東京テアトル、ヨアケ
絶賛公開中!
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