イベント・舞台挨拶

『エイタロウ』初日舞台挨拶

©ガスコイン・エイシア

 登壇者:德田英太郎、春田早希奈、宮内尚起、青川穂美里、石月 朝、久保理茎監督

 オール鹿児島ロケ&オール地元在住役者で撮影した純度100%の鹿児島産インディーズ映画であり、地方役者にフォーカスしたヒューマン・コメディ『エイタロウ』の初日舞台挨拶が10月4日(土)に池袋シネマ・ロサで行われ、主演の德田英太郎、春田早希奈、宮内尚起、青川穂美里、石月 朝、久保理茎監督が登壇した。

 本作は、鹿児島でローカルに活動する主演の德田英太郎の“半生に基づいたフィクション”。劇中同様に実生活でもビール会社の契約社員として働きながら家族を養い、妻役の春田早希奈とは実生活でも夫婦。無名役者が半生をとことんさらけ出している。クライマックスの劇中劇では自主映画でありながら、500人のエキストラが協力し、メジャーが決して光を当てない「地方に生きる役者のリアル」をど真ん中に据えたドラマに仕上がっている。

 本作が生まれた経緯として、德田家が鹿児島の桜島フェリーに乗っている時に、以前から面識のあった久保監督と偶然再会。その時に「なぜ役者をやっているのか?」と德田の半生を聞き、それからわずか2週間後にはクランクインしたと久保監督が説明。さらには第一印象で德田の立ち姿に惚れていたことも吐露した。

 自身の名前がタイトルに掲げられ、映画初主演となる德田だが、「これからどんな役者になりたいか?」との質問に対して、池袋シネマ・ロサからヒットした『侍タイムスリッパー』の山口馬木也の名前を挙げて「馬木也さんのような謙虚で愛される役者に僕もなりたいです」との決意を表明。「家計的には売れてもらわないと困ります!」とMCを務めた妻である春田が尻を叩くと、すかさず「実は売れるために、先ほどメディアの方々に賄賂として『国宝』で有名になった鹿児島銘菓のあの飴をお渡ししました!」と抜け目のない策略を德田が明かすと客席は笑いの渦に。

 『血と骨』にて助監督、『クライマーズ・ハイ』『舞妓Haaaan!!!』『余命』などでプロデューサーを務めてきた久保理茎監督だが、日本を代表する映画監督たちが本作に対して応援コメントを寄せており、その経緯について、武正晴監督と足立紳監督とは毎週のように企画会議をしていた仲だったこと、さらには鹿児島の飲み屋で知り合ったという周防正行監督からは「表現は『叫び』だ」とのコメントをいただいたと喜びをあらわにした。

 最後の挨拶で德田が「役者として表現することがすごく好きだったので、地元で“俺はここにいるぞ!”と叫び続けてきました。そして、ささやかな偶然、ささやかな運命でこの映画ができました。皆様とここでお会いできたのも、ささやかな偶然、そして運命だと思っております。ぜひ映画『エイタロウ』お楽しみください!」とアピールし、久保監督も「誰にでも苦しい時がありますが、誰かたったひとりにでも気遣ってもらえれば、社会からドロップアウトしそうになってもちゃんと生きていけることを伝えたかったんです。劇中でも描かれていますが、德田英太郎も人生が破綻しかけた時があり、そこから彼は役者という道で立ち直ることができましたが、その過程で彼を励ましてくれたある恩師がいます。その方に捧げる意味でもこの映画を撮っています。皆さんの中にも自分を支えてくれた方がいると思います。そういった方のためにも、我々は表現を続けていくことが使命だと思ってます」と語り締めくくった。

公開表記

 配給:ガスコイン・エイシア
 絶賛公開中!

(オフィシャル素材提供)

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