
2017年に東京で上映・好評を博した『ダイ・ビューティフル』(TIFF2016観客賞・最優秀男優賞受賞)のジュン・ロブレス・ラナ監督による新作『アバウトアス ・バット・ノット・アバウトアス』が、 2026年1月17日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開となる。
この度、本作の予告編が解禁、各界からのコメントも到着した。
孤独な文学教授と若き作家志望の青年が、亡き恋人の秘密を巡って繰り広げる、ワンシチュエーション・ノンストップな90分間の会話劇『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』が日本初公開を迎える。『ダイ・ビューティフル』(2016)で東京国際映画祭の観客賞と最優秀男優賞の2冠を制したジュン・ロブレス・ラナが監督・脚本を手掛けた本作は、発表するや国内外の映画祭で20冠近くに輝き、フィリピンでは舞台化も決定している話題作。「死」をトリガーに「生」と「性」に鋭くメスを入れ、現代フィリピンの病巣と愛憎を描いた《都会派・新感覚・会話劇》が誕生した。愛する人との別れ、LGBTQ+、性加害、SNS世代の危うさなどさまざまなテーマがウィットたっぷりに盛り込まれた洗練されたプロットは、良質の短編小説のごときカタルシスに浸ることができる。
大ヒット・ドラマ『ゲームボーイズ』で日本でも人気を博した若手演技派イライジャ・カンラスが小悪魔な美青年を、フィリピンのベテラン俳優ロムニック・サルメンタが傷心の教授を演じた。1卓のテーブルのみという超ミニマルなセットを舞台に、目に見えないものも描き出す二人の洒脱な会話劇が幕を開けた。
各界からのコメントが到着!
石坂健治(東京国際映画祭シニア・プログラマー / 日本映画大学教授)
文学部の教授と学生。男二人の食卓のスモールトークが、やがて心の闇に潜む悪魔的なサイコスリラーへと変貌していく。
しかもひたすら静かな会話の往き来だけで。
会話の中には才人ジュン・ロブレス・ラナのいつものテーマ――『ブワカウ』『ダイ・ビューティフル』に続くジェンダー論や、『ある理髪師の物語』を思わせるフィリピン論――がしっかりと刻印されている。
フィリピンという場を超えた普遍的な物語だが、実はフィリピンでしかあり得ない物語でもあるという両義性に唸った。
加えて、コロナ禍での制作の不自由を逆手にとった舞台設定と構成の見事なこと。紛れもない傑作!
PÖFF | タリン ・ブラックナイト映画祭(最優秀作品賞受賞 発表時のコメント)
最優秀作品『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』は、意外な展開のスリリングな心理ドラマであり、予想外のリアルタイムの傑作である。
NYLON MANILA
この緊張感はナイフのような切れ味だ。全ての台詞に無駄がなく、新たな秘密が明らかになるにつれてハラハラしながらパズルの新しいピースが落ちてくるのを待たされる。
この映画は、フィリピン映画がここ数年見てきたフィクションの中で最も興味深い作品のひとつである。
公開表記
配給:サムワンズガーデン
2026年1月17日(土) シアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開
(オフィシャル素材提供)

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