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『エディントンへようこそ』第38回東京国際映画祭 ジャパンプレミア

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 登壇者:アリ・アスター監督、河合優実

 現在開催中の第38回東京国際映画祭にて、アリ・アスター監督最新作『エディントンへようこそ』(12月12日公開)のジャパンプレミアが実施され、来日中のアリ・アスター監督が上映後に舞台挨拶を行った。さらにアスター監督のファンを代表して、河合優実が花束ゲストとして登壇した。

 アスター監督は『ミッドサマー』『ボーはおそれている』に続いて3度目の来日。上映後の観客に向けて「今日は来てくれてありがとう。この映画は毎回観客の反応が違う。自分としてもそんな映画を作ったのは初めてのことです。映画は楽しんでもらえたかな?」と呼び掛けていた。

 そんなアスター監督の3度目の来日を祝して、河合が花束贈呈。河合主演の『ナミビアの砂漠』にアスター監督が絶賛のコメントを寄せたことで、この日の初対面が実現した。

 河合は「日本の観客の皆さんと本作がより深く繋がれるよう、今日はお手伝いに参りました」と挨拶し「前回までの三部作とモチーフの捉え方や印象が違っていて、より今の世界とダイレクトに向き合うような作品だと思いました。その目線に共感しながら作品を鑑賞しました」と作品への感想を述べる。これに対しアスター監督は「より現実的な世界を描いているという点ではこれまでと違うけれど、登場人物たちが意識していない大きな力にコントロールされているという点では今までと同じかもしれない」と説明。

 さらに河合から「ニューメキシコにある架空の町を舞台にした理由は?」との質問を受けたアスター監督は「僕自身がニューメキシコ出身で、いつかここを舞台にした映画を作りたいと思っていた」「ニューメキシコとは非常に興味深い土地であり、複雑な歴史を持つ場所でもあるから。州としては民主党支持者が多いが、それぞれの町では共和党支持者が多い。政治的に複雑な土地であり、人種間の憎悪もある。要するに今のアメリカを写すような映画の舞台にはピッタリなわけです」と回答。

 また河合は、アスター監督作の魅力について「登場人物それぞれがキャラクターとして魅力的。自分の身体を使って演じている仕事をしてる私たち俳優としては、心をくすぐられる経験になるだろうなと想像が出来ます」と俳優視点で解析。一方、アスター監督にとって2度目のコラボとなる主演俳優ホアキン・フェニックスについて「出演する映画を高めて、挑戦状を突きつけるような人。いい奴であり酷い奴で、いい俳優でありいい人間です」と独特な表現で紹介した。

 さらに“アスター監督×河合”のコラボレーションの可能性について聞かれたアスター監督は「もちろんです! 『ナミビアの砂漠』での河合さんの演技は素晴らしくて大好きで感銘を受けました。ぜひとも一緒に映画を作りましょう!」と前のめり。このアスター監督の反応に河合は「プリーズ! 今のコメントを記事に書いてください!」と顔を赤らめながら報道陣にお願いしつつ「『エディントンへようこそ』プロモーションの場なのに私の夢が叶ってしまった。観客の皆さんに申し訳ないです……。でもすごく嬉しいです!」と撮影現場での再会に期待を高めていた。

 大の親日家としても知られているアスター監督。「僕は日本が世界で一番好き。僕が映画を作るのは、日本に来るためだと言っても過言ではありません。日本で映画を撮るとしたら、まずは日本で撮る価値のあるストーリーを考えねば……。何はともあれ日本は美しいところなので、作りたくないわけがない! 作りたいです!」と日本での新作撮影実現に意気込みを新たにしていた。

公開表記

 配給:ハピネットファントム・スタジオ
 12月12日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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