イベント・舞台挨拶

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』最速試写会

© にいさとる/講談社 © 2025「WIND BREAKER」製作委員会

 登壇者:島﨑信長、綱 啓永

 11月20日(木)に、映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカーの』最速試写会を開催。上映前の舞台挨拶には、アニメ『WIND BREAKER』で蘇枋を演じる声優・<島﨑信長>と、実写映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』で蘇枋隼飛役を務める俳優・<綱 啓永>が登壇し、“W蘇枋”がついに同じステージに立つという奇跡の共演が実現した!
 かねてより原作・アニメ、そして蘇枋の大ファンであることを公言してきた綱の前で、島﨑がまさかの“あの名台詞”をサプライズ披露。想定外の贈り物に綱は大感激、客席も熱狂に包まれ、作品の勢いとキャラクターの愛が交錯する特別な一夜となった。

 熱い拍手に迎えられて登壇した島﨑は、「映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』なのに、僕がゲストで来ていいのかな……」と照れ笑い。すると綱が即座に「ここにいる誰よりも僕が一番嬉しいです!」と声を弾ませ、会場の空気は一気に温度を上げた。
 いち早く観客に向けて本作を披露する“最速試写会”となったことについて、綱は「ドッキドキですね! 緊張がすごいです……でも、ぼくらにしかできない『WIND BREAKER』を創り上げられた自信があります。皆さんにとって楽しい時間になってくれたら嬉しいです」と満面の笑みで語り、イベントの幕が開けた。

 一方、一足先に本編を鑑賞した島﨑は、作品への深い愛をのせてコメント。「ウィンブレは商店街や街の人々を守る物語なので、“そこに生きている人たち”をリアルに感じられることが説得力につながる。桜が居場所を見つけていく姿にもグッとくる。アニメでも大切にしてきた部分ですが、実写映画は沖縄の商店街そのものを舞台に、美術チームが総力で世界をつくり上げていて、本当にリアリティがすごい。商店街の方々を演じる役者さんも皆さん元気で素晴らしかった! そして個性豊かなキャラクターたちを実力派キャストさんが演じているから、本当に心を掴まれました」と力強く太鼓判を押す。綱も「商店街は本当に美術チームの皆さんの力がばんばん映画に出ています。映像から“空気ごと”感じてもらえたら」と誇らしげに語り、作品づくりへの信頼と手ごたえを滲ませた。

 アニメ版『WIND BREAKER』で蘇枋を演じ、作品の世界観を知り尽くす島﨑。実写で描かれる“もうひとつのウィンブレ”を観た感想を問われると、思わず笑顔がこぼれた。「アニメも原作あってのアニメ化で、今回の実写映画も同じです。でも、思い入れのある作品とキャラクターだから、知らない作品を観るよりずっと楽しかったです。蘇枋が“強すぎる”のが本当に面白くて(笑)。実写で再現されていることもすごいですが、何より強すぎて『実写でもこうなるよね!』という不思議な共感が生まれました」と、笑わずにはいられない蘇枋の強さに言及。
 会場もその言葉で一気に和んだ。島﨑はさらに、「アニメでも、蘇枋が強すぎてキャストみんな笑ってるんですよ。“この動き何!?”とか、“汗ひとつかかないし傷も負わないの!?”とか(笑)」と裏話を披露し、ファンの心をくすぐる。
 すかさず綱も乗っかり、「映画でも最後の最後まで蘇枋だけキレイな顔のままで……いや、ネタバレじゃないです! 蘇枋は強すぎるので(笑)」とコメント。島﨑も「映画オリジナルで大怪我したりはしません! 原作に忠実です!」と続け、息ぴったりのやり取りに会場は大盛り上がり。さらに綱が「みんなが傷メイクをしているのに、僕だけメイク時間が短かったんです!」と暴露すると、客席は爆笑の渦に包まれた。

 綱は再びマイクを握り、「すごく緊張してます! かしこまりすぎている自分がいて……普段はこんなんじゃないんですけど、島﨑さんの隣だと余計に……」と苦笑い。緊張を隠せない様子ながらも、「“本人”の島﨑さんから直接こうして言葉をいただけて、本当に幸せです」と胸の内を語ると、島﨑はすかさず「綱さんも本人ですよ! 僕はアニメで先にやらせてもらっただけですから」と優しくフォロー。その瞬間、綱は「いいんですか!? 兄貴ですね!!」と満面の笑みで応じ、会場は一気に熱気に包まれた。
 さらに島﨑が「本当にすごい! 僕たちは声だけ担当しているけど、実写は表情、動き、セリフ、声……ぜんぶ自分で表現するんですから」と称賛すると、綱も「いや! 声だけで伝える力が本当にすごいです!」と応戦。アニメ×実写による“W蘇枋”が互いを讃え、キャラクターへの愛をぶつけ合う姿に、会場は温かい拍手と笑いで包まれ、まさにファン待望の“夢の共演”がそこにあった。

 話題は続いて“推しシーン”へ。綱は迷わず「蘇枋が鹿沼をボコボコにするシーンですね」と回答。蘇枋ら<防風鈴>と敵対する<獅子頭連>の鹿沼とのバトルを挙げ、「さんざん鹿沼にイライラしたところを、蘇枋がバーンとやっつけるのがすかっとする。精神的にいなしていなして、“自分では太刀打ちできない”と思わせる戦い方が、性格悪いというか(笑)。蘇枋の魅力がめちゃくちゃ出ているシーンです」と熱を込めた。
 これに島﨑も深くうなずき、「あのシーンは印象的ですよね。クールに見えて実は怒っていたり、相手に学んでもらって一緒に階段を上りたい気持ちがあったり……蘇枋の“人となり”がはっきり見える。やられた側はたまったもんじゃないけど(笑)、蘇枋の熱い部分が際立つシーンです」と、声優ならではの視点で補足し会場をうならせた。

 一方、実写映画の“推しシーン”について島﨑は、風鈴高校の屋上で<防風鈴>総代・梅宮が農作業する名物シーンをピックアップ。「実写でやるとこうなるんだなと。麦わら帽子をかぶって屋上で農作業しているのが面白くて(笑)」と微笑みつつ、「でもやっぱりイチオシはバトルですね。蘇枋がアクロバティックに相手を転がして転がして……アニメでも実写でも見応えバツグンでした」と太鼓判。
 さらに、「風が吹くシーンも印象的。“WIND BREAKER”なので、風の表現が多くて、まるで感情があるかのように情景や心情に合わせて吹くんです。強風の中での撮影は大変だっただろうなって……。静かにたたずむ蘇枋とか、のど乾いたりくしゃみしたくならなかったかな(笑)」と裏話を交え、観客を笑わせた。綱も「楡井役の木戸大聖くんは、まばたき禁止のシーンで暴風が吹き荒れ、終わった後は目が真っ赤になってました」と撮影秘話を明かし、会場は共感と笑いに包まれた。

 『WIND BREAKER』といえば、仲間との熱い絆も見どころのひとつ。実写映画の撮影はオール沖縄ロケで2ヵ月にわたり行われ、キャスト同士の仲も自然と深まったという。綱は振り返りながら、「ずっと沖縄にいたので、毎日同じホテルに帰って、壁をはさんで数メートル先に仲間がいる状態で、ごはんも一緒に食べたりして……。絆がどんどん深まりました。こうして取材で当時の話をすると、濃い時間だったんだなと改めて実感します」と語った。
 島﨑が「2ヵ月も沖縄にいると、撮影以外でも旅行気分みたいになったりしませんでした?」と尋ねると、綱は「アメリカンビレッジに行きました! オフの日に仲間たちとショッピングしたり、テーマパーク気分も味わえました。プリクラも撮ったりして(笑)」と笑顔で答える。さらに綱は「JUNONくんや木戸大聖くん、中沢元紀くんと一緒に、自分たちのキャラクターが出るまでウィンブレのガチャガチャを回したんです。僕はすぐに蘇枋が出たけど、JUNONは何千円回しても杉下が出なくて(笑)」と暴露。これに島﨑も「かわいいし、ちょっと杉下っぽいね(笑)」と共感し、会場はほっこりと笑いに包まれた。

 アニメのアフレコ現場での絆について島﨑は、「本当に長く付き合っているメンバーばかりなので、またよろしくね、みたいな雰囲気です。ウィンブレの現場は“芝居の合気道”みたいな感覚が得意な人が多くて、受けて返すのがすごく上手。コントロール型の声優が揃っているので、とにかくテンポが速くてスムーズで、毎回楽しくて仕方なかったです。僕はアフレコに行くとき、スキップして行ってました(笑)」と語り、仲間との強い信頼関係を感じさせた。さらに島﨑は、「音響監督さんもウィンブレの時だけはちょっと怖めに『おい、始めんぞ!』って言うんです。僕たちも『すいません!』って応えて、まるで“劇団ウィンドブレイカー”みたいなコントになっていました(笑)。それくらい遊び心を持ちつつ、みんなで気持ちをひとつにして良いものを作ろうとしていた、素晴らしい現場でした」と明かし、現場全体の熱量とチーム愛の強さを伝えた。

 もともと『WIND BREAKER』の大ファンで、特に蘇枋が一番好きだという綱。キャラクターの魅力を問われると、綱「難しいですね~! 一言じゃまとめられないですが……やっぱり謎が多いところじゃないですか。ミステリアスで、原作でも描かれていない部分が多くて、でも強い。たまにキレるところもあって……人気が出そうな要素を詰め込んだキャラだなって思います。ケンカのスタイルもかっこいいし、そこが魅力ですね」と熱く語る。これに島﨑も、「ミステリアスなところはもちろんですが、僕が今一番好きなのは、その裏にある、意外と怒っていたり、熱くてウェットな部分です。湿度が高くて心の中もメラメラしている、人間くさいところに惹かれます。だから不器用な桜くんや楡井くんとも共鳴するんでしょうね」と、自身の視点で蘇枋の魅力を深掘りした。

 そんな蘇枋を実写で演じるにあたり、綱は「自分が好きなキャラクターだからこそ難しかったです。自分も観る方も納得させたいし、プレッシャーがありました。スマートさや立ち姿、セリフの掛け合い、特にケンカのスタイルは余裕があるように見せる必要があって。アクション中に動きに必死になってしまうと蘇枋じゃないので、形よりも表情や芝居を意識して作り上げました」と、こだわりと苦労を明かす。さらに「現場でも、アニメをみんなで参考にしました。先輩方の演技も糧にしながら演じていました」と、アニメの存在が大きかったことも語った。

 “蘇枋役の先輩”として、綱の演技について感想を求められた島﨑は、「僕はあくまでアニメの蘇枋を先に演じただけで、同列だと思っています」と前置きしつつ、「実写で蘇枋をやるのは本当に大変だと思います。アニメだと二次元の力を借りてカッコよく描けますが、実写は余裕で演じなきゃいけないし、バトル中も自然体でなければならない。そんな難しい条件の中でも、綱さんの蘇枋隼飛はちゃんとそこにいました。表面的なものだけでなく、内面まで真摯に取り組んでいるのが伝わる蘇枋でした!」と大絶賛!
 これを受けて綱も、「噛み締めています……自信満々で今から観ていただけます!」と胸を張った。さらに島﨑は、「“蘇枋タイム”の演出も面白かったです。映画を観たらわかります、必ず“蘇枋タイム”があります!」と観客の期待を煽った。

 イベントの後半、会場の興奮はさらに最高潮に。突如、蘇枋のコスチュームに身を包んだ「蘇枋隊」が入場し、会場を驚かせた。「アニメにも実写映画にもいないですよ(笑)!」と戸惑いながらも、二人は蘇枋隊に囲まれる形に。すると島﨑が真剣な表情で「映画の蘇枋も、これからより皆さんに愛されるように、私からエールを込めて、この言葉を贈りたいと思います」と宣言。会場が息をのむ中、蘇枋の名台詞「さあ、俺と一緒に大人の階段のぼろうか!」を生披露した。これに蘇枋ファンの綱も「えぐいえぐいえぐい!!!!」と大興奮。島﨑は「はずかしい!」と赤面しながらも、会場は笑いと歓声に包まれる。綱も「本当にうれしい!! ずっと生で聞きたいと思ってたんです! でも失礼になると思って我慢していたんです。まさか生で聞けるとは!」と大喜び。蘇枋への愛にあふれる二人の見事なサプライズは、ファンにとって忘れられないひとときとなった。

 イベントの最後には、二人から映画公開を待ち望むファンへメッセージが送られた。島﨑は、「綱さんとは今日初めてお会いしましたが、同じ役を演じる役者さんが、気さくで気持ちのいい方で嬉しかったです」と語りながら、「同じウィンブレ・ファミリーとして、みんなで仲良く一緒に盛り上げて、同じコンテンツを好きな人たちと楽しんで、いつかアニメの続きや映画の第二弾、テレビドラマだって作れたらいいなと思います。まずは映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』を観ていただきたいです。いちお客さんとして観ても、本当に愛情がこもってこだわり抜いて作られた作品だと感じました。あたたかくて笑顔になれる映画なので、ぜひ楽しんでください。今後も『WIND BREAKER』、そして蘇枋をよろしくお願いします!」と熱く呼びかけた。
 続けて綱は、「本当に贅沢で幸せな時間でした!」と喜びを口にしつつ、二人がそれぞれ片耳に色違いの、蘇枋がつけているタッセルピアスを着けていたことを明かした。「もともとは両耳につける予定だったのですが、島﨑さんの提案で片耳ずつにしました。すごく嬉しくて、本当に光栄です」とほっこりエピソードも披露。最後に綱は、「この映画は原作の良さを踏まえつつ、実写ならではの人間の表情を生かしたドラマにもなっています。あたたかく、熱くなれる作品なので、もし気に入っていただけたら、ぜひまわりの人にも広めて一緒に盛り上げてくれたら嬉しいです!」と力強くメッセージを送った。
 W蘇枋の笑顔に包まれた会場は大興奮。ファンにとって忘れられない、盛り上がり満点のイベントとなった。

公開表記

 配給:ワーナー・ブラザース映画
 2025年12月5日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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