山本奈衣瑠が主演を務めた『ココでのはなし』が、第11回アンタキア国際映画祭にて、審査員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀編集賞の四冠を達成した。
本作は、「休憩」をテーマに都内のゲストハウス「ココ」の従業員と宿泊客たちの日常や葛藤を描いた青春群像劇。
今年10月に開催された「世界14大映画祭」の一つワルシャワ国際映画祭にてワールドプレミアが行われ、各国の映画祭に出品中で、アンタキア国際映画祭は、今年2月に震災のあったトルコで開催された映画祭になる。
映画『ココでのはなし』には、山本のほか、結城貴史、吉行和子、三河悠冴、生越千晴、宮原尚之、中山雄斗、伊島 空、小松勇司、笹丘明里らが出演。監督は、短編映画『LIKE THAT OLD MAN』で、今年9月に開催された第15回下北沢映画祭の準グランプリ、観客賞、下北沢商店連合会会長賞の3冠に輝いたこささりょうま。こささと共に同作の脚本を手がけた敦賀 零が共同脚本で参加している。
コメント
山本奈衣瑠
この度はトルコ・アンタキヤ映画祭にて大変嬉しい報告を頂きました。
監督を通してまだトルコでは震災の風景が日常に存在していると聞いております。
『ココでのはなし』は世界中の方が体験したパンデミック中の日本が舞台でコロナに関わらず一人ひとりの孤独や日常に寄り添った話です。
この話は みんなじゃなくてもいいから、一番近くの大切な人を私なりに支えたい、と思って撮影しておりました。
その私演じる詩子の気持ちが海を超え、トルコで暮らす方々に伝わったのかなと思うと、『ココでのはなし』というのは東京だけでもなく日本だけでもない世界中の“今ココにいる”あなたのための映画になれたのではと感じて、監督やキャスト、この映画に関わるチームの気持ちが伝わった気がして嬉しいというか、無事届いて良かった、という気持ちです。
トルコに暮らす皆様まだ大変な生活が続いていると思いますがどうか無理せずに、自分が安心出来る生活をお過ごしください。
こささりょうま監督
日本の出来事を大切に描いた作品が遠い地のトルコで評価していただきました。
実際にアンタキヤを訪れて、震災の傷痕を目の当たりにしましたが、現地の方々は逞しく、そしてとても優しさに満ち溢れていました。
そんな方々にスタッフ、キャスト一丸となって紡いだ我々のメッセージが届いたことが何よりも嬉しく思います。
最後に、僕たちの映画がトルコ・アンタキアの方々へ微力ながら応援になれたのなら幸いです。一日でも早く復興されることを願っています。
キャスト&スタッフ
出演:山本奈衣瑠、結城貴史、三河悠冴、生越千晴、宮原尚之、伊島 空、中山雄斗、小松勇司、笹丘明里、吉行和子 他
監督:こささりょうま
脚本:敦賀零 こささりょうま
制作:株式会社BPPS
プロデューサー:笠井出穂
(英題:Push Pause、2023年、日本)
(オフィシャル素材提供)