
5月10日から吉祥寺アップリンクで行われる『パーフェクト・シェアハウス』トークショーに、Jホラー『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で注目を集め6月に参加型ホラーの新作『◯◯式』公開を控えた近藤亮太監督が登壇し、桜井亜美監督とホラーとSFの枠を超えて語る。
桜井監督が近藤監督をトークショーのゲストにオファーしたきっかけは、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』では霊感を持つ主人公の同居人として重要なキーマン司役を務める平井亜門が、『パーフェクト・シェアハウス』でもヒロイン凛とのナイーブな関係でキーマン翔を演じていることで、演出に強いシンパシーを感じたためだ。
「『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』はノーCG、ノージャンプスケアだからこそ余計、役者の演技の繊細さが重要だと思う。主人公敬太と司の言葉にしない距離感が、ラストを胸苦しいほど切なくさせた。『パーフェクト・シェアハウス』の翔も、他人より繊細であるが故に苦しい葛藤を抱えており、他の3人との対立関係を生んだ」。

実はホラーとファンタジーSFは非常に根幹が似通っていて、キューブリックの『シャイニング』、アリ・アスターの『ミッドサマー』、ジョーダン・ピールの『ゲットアウト』や『Us』など名作、人気作はどちらにも振れるヒト怖系の作品が多い『パーフェクト・シェアハウス』もSFミステリー✖ラブ・ストーリーという国内では珍しい新ジャンルであり、観客の先入観をことごとく裏切ることで衝撃のラストに繋がる。一方、近藤監督の新作中編『◯◯式』は「映画は儀式、会場は映画館、観客が参列者」という、ホラーの概念すら変えてしまいそうな予測不能の作品という。
ノー・ジャンプ・スケアのJホラーとノー予定調和のSFラブ・ストーリー、監督トークも先が読めないエキサイティングなものになりそうだ。
また別日のトークショーにはホラー界のマエストロ、作家で監督の乙一、芽衣役の於保佐代子ら豪華ゲストが続々と登壇する。
上映:吉祥寺アップリンク 5/10、12、14、18、21、22 18:00~
近藤亮太監督のトーク登壇は5/10 トークショー開始 19:47~ サイン会有り
登壇:近藤亮太、ヒロインの佐々木ありさ(imode登壇)、桜井亜美
近藤亮太 こんどう・りょうた
1988年6月28日生まれ、北海道出身。
『その音がきこえたら』で第1回日本ホラー映画大賞MOVIE WALKER PRESS 賞を受賞。「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」など『TXQ FICTION』(テレビ東京系)の演出を担当。「行方不明展」の映像作品に参加。今年1月商業デビュー作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』を公開。6月27 日、「映画が儀式なら、会場は映画館、観客は参列者」という参列型中編ホラー『◯◯式』を下北沢K2より全国で公開。
公開表記
製作・配給:Eternal Wind Factory
4月19日より大阪シアターセブン、5月9日より東京、京都にて公開予定
(オフィシャル素材提供)