イベント・舞台挨拶

『父と僕の終わらない歌』【横須賀大ヒット御礼!父と僕の凱旋舞台挨拶

© 2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

 登壇者:寺尾 聰、松坂桃李、小泉徳宏監督

 『父と僕の終わらない歌』が大絶賛公開中!

 映画の舞台・横須賀にある映画館「横須賀HUMAXシネマズ」では、5/23の公開以来、“全国1位の観客動員”、そして、本作が同劇場の“歴代動員数№1”を記録するなど、メモリアルな大ヒット作品となった!

 そんな横須賀での大ヒット御礼として、主演を務めた寺尾 聰&松坂桃李の“父”と“息子”が、異例の緊急凱旋!
 本人発案のもと【横須賀大ヒット御礼!父と僕の凱旋舞台挨拶】を行いました。さらにはメガホンをとった小泉徳宏監督も駆けつけ、直接ファンに感謝の気持ちを伝え、ティーチインの実施によりコミュニケーションをはかるなど、終始温かなムードに包まれた、まさに「記憶に残る」舞台挨拶となった。

<オフィシャルレポート 6月25日 @横須賀HUMAXシネマズ スクリーン1>

 朝からあいにくの雨に見舞われたものの、“間宮親子に会いたい”と駆けつけた観客で満席となる中、“父”寺尾 聰、“息子”松坂桃李、そしてメガホンをとった小泉徳宏監督が登壇した。
 公開から1ヵ月以上経って舞台挨拶を行うのは異例のことだが、実は松坂本人の強い希望だったという。
 「動員数全国1位ということを聞いて、横須賀の皆さんに感謝の気持ちを述べたいという思いで宣伝部の方に相談したんです。ひと足先に寺尾さんが実行していたと聞いて、なおさら僕もやりたい!と思って」とはにかみながら語ると、会場からも歓声と大拍手が飛んだ。

 それを聞いた寺尾は「新しい作品が公開されると、すでに公開されている作品はどんどん上映が少なくなる中、横須賀だけは依然毎日たくさんお客さんが入ってるという話を聞いたので、これは撮影した場所が横須賀だってこともあったんでしょうけども、嬉しくなっちゃってお礼が言いたくて、サプライズでこの映画館を訪ねました。突然帰りのお客さんと握手したり“ありがとう”って気持ちを伝えられればと。次どこに行こうかなと思っていたんだけど、こういうふうに準備してもらっていくのと違って、映画館の前まで行って出てくるお客さんを遠くから見て心の中でお礼を言いながらお辞儀したというのが何箇所かあります。それを聞いて“息子”の桃李は『僕も行かなきゃ!』と思ってくれたのがとても嬉しい。そんなことやんなくていいのに(笑)。今回『親父が行ったから僕も行きます』と言ってくれて今日実現することになって。私が来ないわけには行かないじゃないですか(笑)」と寺尾節で笑わせ、会場を沸かせた。

 二人揃って横須賀を訪れるのは久しぶり。撮影を振り返り松坂は「横須賀の方々の協力がないとできませんでした。冒頭のドブ板通りを車で走るシーンを思い出しますね」と語ると小泉監督は「一方通行を逆走してるんですよね。もちろん許可はいただいています(笑)」と明かした。

 本日はなんと本人たちにはサプライズで、イギリスに住む原案の著者・サイモン・マクダーモットからも映像が到着! サイモンは寺尾について「まさに私の父そのもの、父もあなたが演じた哲太を気に入ると思います」、そして松坂には「映画を観ている間、あなたと一緒に応援し、泣いていました」と絶賛。小泉監督には「認知症についてだけではなく、人間同士のつながり・家族・愛、そして優しさ、全てを満たしてくれて本当に嬉しいです」と深い感謝を述べた。映像を見た寺尾は「素晴らしいね。ニュースでこれごと流してくれたら十分ってくらい素晴らしい」と感激の面持ちだった。

 観客とのQ&Aでは【お互いの共演するまでのイメージと共演後のイメージ】について問われると、寺尾は「桃李くんとはWOWOWの『チキンレース』という作品で共演したのが最初。その時桃李君が体調を崩していて、でも僕とだったらと言って無理して出てくれたんです。その後NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』でご一緒して、二人だけで向き合うシーンがあって。その時に俳優としての松坂桃李という男を間近に見て、僕は向かい合った時に電流とは言わないけれど、繋がるものがあったんです。全ての人と、向き合って芝居した時にそんなふうに感じるかというと8割以上感じません、残念なんですけど(会場笑)。お芝居が上手な方と向かい合ってくれる人はたくさんいらっしゃいます。でも彼とやった時には、お芝居の上手下手というのとは全然違うところで繋がることができたので、今回の映画でも黙って向き合って僕の役が自然に息子の前でだんだん壊れていくのを演じることができたので、監督にも言っていたんですけど認知症をテーマの全面に出そうなんて全然考えないで、親子・家族のつながりや愛情を感じながら演じられたらいいなと思ってたんです。彼だったから、思ったとおりできました。今でも俳優・松坂桃李に感謝しています」と絶賛した。

 それに対し松坂は「いえいえ恐れ多いですよ」と謙遜しながら「この仕事始める前からもちろん寺尾さんのことは知っていて、ドラマ『チキンレース』で共演させていただくとなった時に“こんなレジェンドと共演できる機会は二度とないぞ”と思っていたのに体調を崩してしまって。病院から“絶対に出るな”と言われていたんですけど(苦笑)、でもこんなチャンスは二度とないと自分の中で思っていて、病院に頼み込んで現場に行ったのが寺尾さんとの初めての共演シーンだったんですよね。その時に寺尾さんは僕の状態のことを知ってくださっていて、お手紙つきのプレゼントを用意してくださり、そのお気遣いがとても嬉しくて。こんなレジェンドの人がこんな温かく優しく受け入れてくださって、だからこそ万全な体調で対面したかったとすごく悔しかった。そこから自分の中で引っ掛かりがずっとあって、『軍師官兵衛』でもう一度ご一緒する機会ができたんですが、そこでやっぱり“次はもう一度がっつり共演したい!”とずっと思っていて、それが今回の作品につながっています。改めて今回寺尾さんと親子関係をやらせていただいて、僕自身キャリアも浅いですけど自然と感情が溢れ出るという経験をしたことがなかったんです。でも寺尾さんとご一緒させていただいた時に生まれて初めてお芝居をしていてそれが止まらなかったんですよね。特に一番最後のシーンなんですけど、そこはもう自分でも感情のコントロールが効かないくらい。“これが心と心がつながってやり取りするってことなのか”と初めて教えていただいたような気がして。こんな経験したことがなかったので、夢のような時間をくださったなと思っています。改めて寺尾さんと親子役を演じることができたことを本当に嬉しく思っています」と深い感謝を述べると、寺尾も「いいえ、こちらこそ」と温かく受け止め、会場からは自然と大きな拍手が湧いた。

 寺尾は「お芝居として、仕事として私たちはやってますけれど、ただ見せかけでその役を演じるというのではなくて、“その人になる”というのがすごく難しいこと。松坂桃李があれだけの涙を流すラスト・シーン、本当に心がつながったんだというのを皆さんに届けられたんだなと確信できた」と松坂の手を握り掲げながら語ると会場からも大きな拍手がおき、「桃李を褒めてやってください!」と寺尾が締めると大歓声が飛んだ。

 そして、舞台挨拶後、3人はなんと劇場出口に向かい、お客様を感謝のお見送り! まさかのふれあいに観客も大興奮。絶えず笑顔が溢れ、心温まる舞台挨拶となった。

 さらに、横須賀での舞台挨拶終了後、寺尾は映画館・川崎チネチッタへ直行。公開当初以来、劇場スタッフが本作のオリジナルTシャツを作成して着用し、お客様を迎えてくれていることにお礼を伝えたいという熱い気持ちからの有言実行だった。作品を通し、心を繋いでいくことを体現しつづけている。

【サイモン・マクダーモット コメント全文】
 皆さんこんにちは、サイモンです。『父と僕の終わらない歌』の著者であり、間宮雄太のモデルとなった人物です。映画に関わったすべての方々に感謝の言葉を述べたいと思います。まず最初に寺尾 聰さんへ。こんなに素晴らしい父を演じてくださり本当にありがとうございました。哲太は力強く感情豊かでユーモアがあり、大胆なキャラクターでした。まさに私の父そのもので、父を思い出しました。父はあなたが演じた哲太を気に入ると思います。本当にありがとうございます。次に私のキャラクターを演じた桃李さんへ。数年前の自分を見ているような感覚でした。ありがとうございます。映画を観ている間、あなたと一緒に応援し、泣いていました。そしてある瞬間、これは私自身を観ているのだと感じ、夢のような感覚になりました。ありがとうございます。あなたが一瞬私を演じていることを忘れてしまいました。そして小泉監督へ。家族のストーリー、そしてすべての登場人物に対してとても寄り添ってくださり本当に感謝しています。私はいつも、この物語は認知症についてだけではなく、人間同士のつながり・家族・愛、そして優しさについてだと話してきました。小泉監督はその全てを満たしてくれて本当に嬉しいです。家族も他の皆も同様です。本当にありがとうございます。
 そして最後に映画を観てくださった日本の皆さんへ。本日はお時間を作ってくださり本当に感謝しています。映画から何かを感じていいただき、自分の人生に活かしてもらえたら嬉しいです。皆さんが何かを考えるきっかけとなっていればと思います。イギリスから日本へ、私の家族から皆さんのご家族へ。本当にありがとうございます。

公開表記

 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
 大ヒット上映中!

(オフィシャル素材提供)

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