最新ニュース

世界最高のレアビデオ・コレクションの数奇な運命を追うドキュメンタリー『キムズビデオ』本編映像解禁!

© Carnivalesque Films 2023

 アメリカ・ニューヨークに実在したシネフィルの聖地、キムズビデオの5万5000本にも上る唯一無二なビデオ・コレクションの行方を巡るドキュメンタリー映画『キムズビデオ』の日本公開が8月8日(金)に決定した。ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国順次公開中。この度、本編映像が解禁された。

世界最高のレアビデオ・コレクションの数奇な運命を追うドキュメンタリー

 ワールドプレミアとなったサンダンス映画祭では「遊び心がハンパない」「常軌を逸したドキュメンタリー」と映画ファンたちから熱狂的な支持を受けて大きな話題になり、その後トライベッカ映画祭など計61の映画祭で上映され、シッチェス映画祭・ドキュメンタリー部⾨の最優秀作品賞をはじめ、計7つの賞を受賞するなど、一昨年から世界中の映画祭を席巻してきた『キムズビデオ』が、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国順次公開中だ。

 パンフレットは上映後に行列になるほどの売れ行きで、有楽町、渋谷、梅田、名古屋の劇場では初回納品分が完売となり、数度の追加出荷で対応中。ヒューマントラストシネマ有楽町の3日目終了時点では、鑑賞人数に対して35%の購買率と、一般的な作品が10%前後であることに比べると圧倒的な高さを記録。増刷も決定した。

 さらに、“本編字幕版VHS”を、公開初日から発売するという前代未聞の奇策が大ウケし、自宅にVHSビデオデッキが無いにも関わらず購入する客が続出! 紙ジャケット仕様となっており、キムズビデオ店頭に長年並び、色褪せや紙擦れが生じたような“ダメージ”まで演出。かつてのレンタル店の空気をそのまま封じ込めたコレクター必携の逸品は、ニッチな『キムズビデオ』ブームを巻き起こしている。公開初日から初回納品分が完売となる劇場もあり、公開3日間では、有楽町、渋谷、梅田、京都、名古屋、栃⽊の各劇場で初回納品分が完売! SNSでも、完売していて入手できないことを嘆く声が多く上がっているVHSは完全限定生産で、生産した450本は全て出荷済みのため、入手できるのは既存上映館のわずかな店頭在庫分と、これから公開を迎える劇場への納品分のみとなっている。

© Carnivalesque Films 2023

 加えて、本作のオリジナルTシャツも、有楽町、渋谷では初回出荷分が完売となり、他の劇場もサイズによっては完売状態。追加出荷と追加製造に追われている。

ラスボスは一体誰だ!映画たちの墓場を映した本編映像解禁!

 90年代にニューヨークでシネフィルの聖地と称された伝説のレンタルビデオショップ『キムズビデオ』。5万5000本にも上る世界最高のレアビデオ・コレクションを求め、会員数は25万人に膨れ上がった。その会員の中には若き日のコーエン兄弟も。さらに、トッド・フィリップス(『ジョーカー』『ハングオーバー』)、アレックス・ロス・ペリー(『ハースメル』)、ショーン・プライス・ウィリアムズ(『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』)ら、今や名を馳せる監督たちが店員として働き、パブロ・ベルヘル監督も連日通い詰め、自作『ロボット・ドリームズ』で主人公たちがキムズビデオでレンタルした『オズの魔法使い』を鑑賞するシーンを盛り込んだ。しかし、ビデオレンタル時代の終焉とともに、2008年に惜しまれつつ閉店。そのコレクションがその後どうなったのか捜索すると、ニューヨークから遥か遠いイタリア・シチリア島のサレーミ市に移設されていることが判明する。

 この度、本作が大きな展開を迎える、サレーミ市に移設された映画たちの墓場を映した本編映像が解禁された。

 キムズビデオ創業者のキム・ヨンマン氏がシチリア島に出向くと、ビデオテープにとってはあまりにも劣悪なホコリだらけの雨漏りする湿った所蔵庫で放置されていることが発覚。思わず「Oh my God……(これは、ひどい……)」と絶句するキム氏。落胆したまま所蔵庫を出て、町中のバーに向かうと、そこにはサレーミ市長のドミニコ・ヴェヌーティ氏の姿があった。本来であれば、このコレクションはきちんと管理された上で、市民に貸し出され、市民たちが映像鑑賞三昧している約束だった。キム氏がこのコレクションの重要性を説くが、市長は上の空。娘を空港に送ることしか頭にない。諦めずに自分が受けた悲しみを伝えるキム氏だが、市長の心には全く刺さらない……。

 今回の映像はここまでだが、この問題の根本的な原因は市長ではない。この後で、かつてのサレーミ市長やその取り巻きたち、現地の警察、その陰で暗躍するマフィア、マフィア撲滅委員会会長、マフィアとの繋がりが疑われる謎の人物……と、次々怪しい人物が登場する。ドミニコ・ヴェヌーティ現市長は単なる歩兵で、精鋭兵や中ボスが加わり、そしてラスボスは一体誰なのか。そしてそのラスボスと戦うのは、アルフレッド・ヒッチコックやチャールズ・チャップリン、イングマール・ベルイマン、ジャッキー・チェンといった映画の巨匠の“精霊”たち。墓場に埋もれた映画たちの奪還作戦は、ぜひ劇場で確かめてほしい。

© Carnivalesque Films 2023

 【本編字幕版VHS 販売劇場】 ※窓口販売のみ ※税込3,980円
  ・ヒューマントラストシネマ有楽町
  ・渋谷ホワイトシネクイント
  ・テアトル梅田
  ・UPLINK京都
  ・ミッドランドスクエア シネマ
  ・元町映画館
  ・サツゲキ

有名作品が続々登場!本編に映像で登場する56本の映画たち

 権利上、予告ではタイトル名だけに留まっている56本の映画たちが、本編に映像で登場する。本作の舞台のひとつとなるシチリアといえば、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』も当然のように顔を出す。

 【本編に登場する映画たち】 ※順不同
  『ゴッドファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ
  『カンバセーション…盗聴…』 フランシス・フォード・コッポラ
  『キング・オブ・コメディ』マーティン・スコセッシ
  『グッドフェローズ』マーティン・スコセッシ
  『ゴダールの映画史』ジャン=リュック・ゴダール
  『ブルーベルベット』デイヴィッド・リンチ
  『鏡』アンドレイ・タルコフスキー
  『市民ケーン』オーソン・ウェルズ
  『甘い生活』フェデリコ・フェリーニ
  『友だちのうちはどこ?』アッバス・キアロスタミ
  『欲望』ミケランジェロ・アントニオーニ
  『救命士』マーティン・スコセッシ
  『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン
  『アルゴ』ベン・アフレック
  『ロシュフォールの恋人たち』ジャック・ドゥミ
  『ミッドナイトクロス』ブライアン・デ・パルマ
  『ポルターガイスト』トビー・フーパー
  『パーマネント・バケーション』ジム・ジャームッシュ
  『ツイン・ピークス』デイヴィッド・リンチ
  『スラッカー』リチャード・リンクレイター
  『自転車泥棒』ヴィットリオ・デ・シーカ
  『ザ・キープ』マイケル・マン
  『パリ、テキサス』ヴィム・ヴェンダース
  『ビデオドローム』デヴィッド・クローネンバーグ
  『アンソニーのハッピー・モーテル』ウェス・アンダーソン
   ほか全56作品

公開表記

 共同配給:ラビットハウス、ミュート
 ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開中

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました