最新ニュース映画祭・特別上映

第23回ニッポン・コネクション開催間近 プログラム全容

© 2023 Nippon Connection

2023年6月6日~11日ドイツ・フランクフルトにて開催
数多くのプレミア上映及び来独ゲスト
映画祭ディレクターが旭日双光章を受賞

 第23回ニッポン・コネクション映画祭が開催間近だ。2023年6月6日から11日まで、フランクフルトで、著名な映画監督の最新作からアニメ、自主映画やドキュメンタリー映画まで、約100本の日本映画が上映される。その中には、ドイツ・プレミア30本、ヨーロッパ・プレミア10本、インターナショナル・プレミア28本、ワールド・プレミア1本が含まれる。多くの映画人が自身の作品を直接観客に紹介する。

 また、今映画祭で初、日本映画界の卓越した若い才能を讃えるニッポン・ライジングスター・アワードが授与される。第一回の受賞者及びメインゲストは、オスカー受賞作品『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督、2021)で有名な三浦透子。

 日本は、緩やかな時間の流れる地方と、近未来的な大都会といった相反するものが同時に存在する国として知られている。今年の重点テーマである「Cityscapes And Countryside – Contrasting Lives In Japan」は、このコントラストに焦点を当てる(Kulturfonds Frankfurt RheinMain後援)。

 また、木下惠介の監督作品を紹介する回顧展も開催される。東京国際交流基金(ジャパンファウンデーション)のアーカイブから、16mmと35mmの映画9本をフィルム上映する。木下惠介は実験好きで日本ヌーヴェルヴァーグの先駆者と言われ、監督作品中では戦争に断固反対する姿勢を示し、日本初のカラー映画を撮ったことでも知られている。

 映画作品の上映に加え「ニッポン・カルチャー」部門では、日本文化を紹介する60以上のワークショップ、コンサート、講演、パネルディスカッション、展示、パフォーマンス等が映画祭の一環として開催される。空腹にも備え、映画祭会場では日本食・飲料が豊富に取り揃えられている。また、日本の手工芸品や映画、書籍等を扱う市場の屋台もある。

 映画祭はフランクフルト市内の8ヵ所で開催される。映画祭メイン会場のKünstler*innenhaus MousonturmとProduktionshaus NAXOS に加え、Eldorado Arthouse Kino、Cinema at the DFF – Deutsches Filminstitut & Filmmuseum、Mal Seh’n Kino、NaxosAtelier、 Internationales Theater Frankfurt、Ruby Louise Hotelでもイベントが開催される。

 全プログラムとチケットの情報は、NipponConnection.com (外部サイト)で入手可能。

映画祭のフェスティバル・ディレクターが旭日双光章を受賞

 先日の日本国内閣府の発表によると、映画祭フェスティバル・ディレクターのマリオン・クロムファス氏が「旭日双光章」を受賞された。この褒章は二国間関係や国際理解の促進に特に貢献した外国人に授与される。2000年の映画祭設立以来、マリオン・クロムファス氏とそのチームが日本映画を通じ、ドイツと日本の文化交流を促進する長年の努力が高く評価された。なお叙勲伝達式は後日執り行われる。

ハイライト作品とジャンル映画の逸品

 今年もニッポン・コネクションでは、日本映画界から数多くの最新作が紹介される。白石和彌監督の『死刑にいたる病』はドイツ初上映。このスリリングなサイコ・スリラーでは、洗脳的な連続殺人犯と若い弁護士との間で繰り広げられる、いたちごっこを描いている。さらなるドイツ初上映作品、鈴木雅之監督の『湯道』は心温まるヒット作品。笑いのセンス、奇妙なキャラクター、完璧なタイミングをもって、銭湯で働くことに目覚めた若い男のコメディだ。

 日本のジャンル映画も見逃せない。樋口真嗣監督の『シン・ウルトラマン』では、60年代のテレビ・シリーズ「ウルトラマン」をベースに、庵野秀明による想像力豊かな脚本と創意に富んだカメラ・ワークで実現した。峰尾 宝と髙橋直広監督によるホラー・メルヘン『スケアリーフレンド』は、手作りのぬいぐるみが親友という少女ぬいこを描いた超低予算のデビュー作で、当映画祭でヨーロッパ初公開。『ベイビーわるきゅーれ』では2人の殺し屋女子高生が、ヤクザを相手に生き残りをかけたアクションに挑む。阪元裕吾監督は、この驚き万歳ジャンル・ミックスのドイツ・プレミアのために映画祭を訪れ、続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』も紹介する。

 他にも多くの映画人がフランクフルトで作品を直々紹介する。福永壮志監督は『山女』をヨーロッパ・プレミアとして紹介する。この神秘的な歴史ドラマは、村から追放され、山で暮らす若い女性の運命を描く。松永大司監督は、すでに数々の賞を受賞している映画『エゴイスト』のドイツ・プレミアに来場する。本作は二人の青年の愛をメランコリックに描いた物語。同じくドイツ・プレミア上映である『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』では、サラリーマンが同じ一週間を何度も体験するというテンポの良いコメディ。タイムループから脱出するために、社員たちが力を合わせる。竹林 亮監督同席のもと上映される。また、リム・カーワイ監督もインディペンデント・コメディ作品『あなたの微笑み』をフランクフルトのドイツ・プレミア上映で紹介する。本ロード・ムービーは、インディーズ映画監督がパンデミック最中に、自分の作品を売りこみに日本各地のミニシアターを訪ね歩く旅。山岡瑞子監督の『マエルストロム』は自身の悲劇的な自転車事故を原因とする障害との向き合い方を描いたドキュメンタリーであり、監督同席のもとドイツで初公開される。

日本からの新作アニメーション

 日本は素晴らしいアニメーション映画で世界的に有名だ。ニッポン・アニメーション部門では、最新の映画作品、インディペンデントな短編映画、代表的な作品を上映する。『金の国 水の国』は、アニメ監督渡邉こと乃の初監督作品として、ニッポン・コネクションでドイツ初上映され、ユーモアとファンタジー溢れるロミオとジュリエット物語。『えんとつ町のプペル』も監督の初作品だ。廣田裕介監督は、人気絵本を原作に、愛しい緻密さと共感の持てるよそ者キャラクターで、老若男女を楽しませる素晴らしいアニメーションを制作している。日本のインディペンデント・アニメーションは、2つの短編映画プログラムで上映される。東京藝術大学の学生の卒業制作作品に加え、インディペンデントの名監督にいやなおゆきの新作短編も上映される。現在では世界的に有名な宮崎 駿監督の初監督作品である1978年の『未来少年コナン』シリーズ第1~3話を、ドイツ語字幕と子ども向けドイツ語吹替え版で初めて見ることができる。

批判的な声:日本における表現の自由、不安定雇用と難民政策

 映画祭のプログラムでは、日本の政治や社会を批判的な視点から捉える作品も数多くある。昨年ニッポン・ドックス賞を受賞した日向史有監督は、新作ドキュメンタリー『アイ アム ア コメディアン』のインターナショナル・プレミア上映のため来独する。政治的発言をきっかけに日本で物議を醸した芸人、村本大輔を追った作品。『東京自転車節』では青柳 拓監督自身が大学卒業後、Uber Eatsの配達員として働く様子を記録している。その中では劣悪な労働環境、パンデミックが自主映画制作者にもたらす影響も描かれている。本作のドイツ・プレミア上映に監督も駆けつける。映画『マイスモールランド』は、日本で家族の難民申請が不認定となり、日常が崩壊してしまう17歳のサーリャの人生を描いている。川和田恵真監督は、日本で難民政策の制限を受けるクルド人コミュニティと青春というモチーフを組み合わせた作品の上映に同席する。ヤン ヨンヒ監督の『スープとイデオロギー』では、アルツハイマーを患う母親の人生に焦点を当て、戦時中の記憶と韓国から日本へ逃れた壮絶な体験を扱っている。

沖縄:日本最南端の県に焦点

 今年は沖縄諸島に焦点を当てた映画やイベントが多く開催される。ダニエル・ロペス監督のドキュメンタリー『ウムイ「芸能の村」』は、ウムイ村で何世紀にもわたる伝統的な習慣や芸術が、代々受け継がれている様を映し出す。ドイツ・プレミア上映を迎える本作では、ダニエル・ロペス監督に加え、プロデューサーの小越友也氏も登壇する。工藤将亮監督は、社会派ドラマ『遠いところ』で沖縄の矛盾を、主演女優・花瀬琴音氏の卓越した演技をもって描く。夢のような太平洋のビーチの映像と映画が飾らずに見せる暗い現実との対比のさまを工藤監督自ら、ドイツ・プレミア上映で紹介する。また、ニッポン・フィルムブランチでは、中江裕司監督の『ナビィの恋』も上映される。沖縄で撮影された恋愛映画は、2000年の第1回ニッポン・コネクション映画祭でオープニングを飾った映画だった。

 さらに、沖縄の舞踊団が祭り等で霊を追い払うために踊られる「獅子舞」を上演する。三味線ベルリン協会からは、ソロアーティストとして知られるSu Bunjamin氏をはじめとする音楽家たちが、三味線や三線を使って沖縄の音楽を熱演するコンサートが開催される。

レトロ部門:木下惠介

 今年は、国外ではあまり注目されてこなかったものの、多大な影響を及ぼした映画監督、木下惠介(1912–1998)の作品に焦点を当てた回顧上映を行う。ヒューマニズムと実験的試みに富んだ木下作品のジャンルは多岐に及び、ノワール映画、戦争映画、喜劇、メロドラマなど数々の作品を世に送り出してきた。都市と農村の対立を描いたコメディ『カルメン故郷に帰る』で、1951年に日本初のカラー映画を制作した。監督のおそらく最も有名な作品である『二十四の瞳』は、戦争プロパガンダと軍国主義が、若い教師とその12人の生徒たちの運命を狂わせていく様子を印象的に描いている。他方、『野菊の如き君なりき』では、メロドラマ的な題材の表現においても並外れた才能を発揮した。今回レトロ部門で上映される9作品は、東京国際交流基金(ジャパンファウンデーション)のアーカイブにある16mmと35mmのフィルムで上映される。

ニッポン・カルチャー部門

 映画祭の一環として開催される文化プログラムの数は60を超える。日本の伝統的な音楽、またもや現代的な音楽を紹介するコンサートが9つ。コトメンこと大川義秋氏は、J-Pop、アニメ、日本の伝統音楽を箏で演奏する。伝説のパンクロック女性トリオつしまみれは、ハードコアとインディー・ロックを行き来するスタイルで、ディスコ・ファンクやポップ・センチメンタルなタッチも含む。ベルリンから今回駆けつけるフォーク・フュージョン・バンド、蜜音 MITSUNEは、ブルース、ジャズ、ロックなどの影響を受けながら、新たに解釈した日本の民謡とオリジナル曲の数々をステージで披露する。日本のオーディオ機器メーカー、オーディオテクニカは、60年以上前に東京で初のリスニング・パーティを開催し、ニッポン・コネクションでは、「スクリーンのない映画」というユニークな映画体験を提供する。来場者は、厳選されたサウンド・トラックを最高のレコード音質で楽しむことができる。

 講演やトークでは、今年の重点テーマ「Cityscapes And Countryside」や、日本の文化や社会を掘り下げる。刀鍛冶の伝統や日本の現代文学、アニメにおける未来的な建築コンセプト、神道、日本のパフォーマンス・アート、戦後日本におけるアメリカ人の描き方など、テーマは多岐にわたる。ワークショップでは、自らマンガを描いたり、日本の「木版画」を体験したり、書道に挑戦したりすることができる。

 今年初めて開催されるニッポン・フィルムメーカーズ・ナイトでは、映画制作者によって、映画祭で上映される作品がくつろいだ雰囲気の中詳しく紹介される。また、映画祭プログラムに欠かせないのは、ニッポン・ホームシネマだ。例年のごとくサプライズ作品をライブ解説するイベントで、今年はトラッシュ映画専門家のMarcus StigleggerとKai Naumannが登壇する。Nintendoトーナメントイベントでは、来場者がゲーム機Switchを使って、カラーブロブシューター『スプラトゥーン3』やレース・ゲームのヒット作『マリオカート8 デラックス』で対戦することができる。

 グルメ・イベントには、茶道、和菓子や塩麹のワークショップ、日本酒カクテルやウィスキーの試飲会等が開催される。映画やイベントの合間には、映画祭メイン会場Künstler*innenhaus MousonturmとProduktionshaus Naxosでは、美味しい日本食やドリンク、手工芸品、アクセサリー、映画、書籍など、30以上の出店がある。会場への入場は無料。

ニッポン・キッズ:映画祭を訪れる子共たちのための多彩なプログラム

 今年もニッポン・キッズ部門で、映画祭に参加する子どもたちのために多彩なプログラムが用意されている。参加型ワークショップには、日本の木版画、かわいいキャラクターを描く教室、和菓子料理教室などがある。作家の市川里美氏立ち会いのもと、絵本『ハナちゃんのトマト』の朗読会が開催される(ドイツ語手話通訳あり)。また、子ども向けのドイツ語アニメの上映も3回ある。『えんとつ町のプペル』や『未来少年コナン』は、ドイツ語吹替版で観ることができる。『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』がヨーロッパプ・レミア上映され、俳優の岩本佑毅氏が映画館でドイツ語へのライブ吹き替えをする。創意工夫好きには、東京藝術大学アニメーション専攻講師・村田沙耶香氏のアニメーション・ワークショップにて、粘土細工を使ったアニメーション作りを体験することができる。

上映作品ラインナップ

ニッポン・シネマ

『マンホール』

©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.

 (英題:Manhole、2023、日本、上映時間:99分)
 監督:熊切和嘉
 出演:中島裕翔、奈緒、永山絢斗
 配給:ギャガ

『遠いところ』

©2022「遠いところ」フィルムパートナーズ

 (英題:A Far Shore、2022、日本、上映時間:128分)
 監督:工藤将亮
 出演:花瀬琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起、松岡依都美
 配給:ラビットハウス

『百花』

©2022「百花」製作委員会

 (英題:A Hundred Flowers、2022、日本、上映時間:104分)
 監督:川村元気
 出演:菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、北村有起哉、岡山天音
 配給:東宝

『ベイビーわるきゅーれ』

©2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

 (英題:Baby Assassins、2021、日本、上映時間:95分)
 監督:阪元裕吾
 出演:高石あかり、伊澤彩織、三元雅芸、秋谷百音、本宮泰風
 配給:渋谷プロダクション

『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』

©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

 (英題:Baby Assassins 2 Babies、2023、日本、上映時間:101分)
 監督:阪元裕吾
 出演:高石あかり、伊澤彩織、水石亜飛夢、丞威、濱田龍臣
 配給:渋谷プロダクション

『赦し』

©2022 December Production Committee. All rights reserved

 (英題:December、2022、日本、上映時間:99分)
 監督:アンシュル・チョウハン
 出演:尚玄、MEGUMI、松浦りょう、藤森慎吾、真矢ミキ
 配給:彩プロ

『ドライブ・マイ・カー』

©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

 (英題:Drive My Car、2021、日本、上映時間:179分)
 監督:濱口竜介
 出演:西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン
 配給:ビターズ・エンド

『エゴイスト』

©2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

 (英題:Egoist、2023、日本、上映時間:120分)
 監督:松永大司
 出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、中村優子、柄本 明
 配給:東京テアトル

『そばかす』

©2022「そばかす」製作委員会

 (英題:I Am What I Am、2022、日本、上映時間:104分)
 監督:玉田真也
 出演:三浦透子、前田敦子、伊藤万理華、北村匠海、坂井真紀
 配給:ラビットハウス

『死刑にいたる病』

©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会

 (英題:Lesson In Murder、2022、日本、上映時間:129分)
 監督:白石和彌
 出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂、宮崎 優
 配給:クロックワークス

『このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

©CHOCOLATE Inc.

 (英題:Mondays: See You “This” Week! MONDAYS、2022、日本、上映時間:82分)
 監督:竹林 亮
 出演:円井わん、マキタスポーツ、長村航希、三河悠冴、八木光太郎
 配給:パルコ

『山女』

©YAMAONNA FILM COMMITTEE

 (英題:Mountain Woman、2022、日本=アメリカ、上映時間:100分)
 監督:福永壮志
 出演:山田杏奈、森山未來、二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中 崇
 配給:アニモプロデュース

『マイスモールランド』

©2022「マイスモールランド」製作委員会

 (英題:My Small Land、2022、日本=フランス、上映時間:114分)
 監督:川和田恵真
 出演:嵐 莉菜、奥平大兼、平泉 成、藤井 隆、池脇千鶴
 配給:バンダイナムコアーツ

『ナビィの恋』

 (英題:Nabbie’s Love、1999、日本、上映時間:92分)
 監督:中江裕司
 出演:西田尚美、村上 淳、平良とみ、登川誠仁、平良 進
 配給:オフィス・シロウズ=東京テアトル=イエス・ビジョンズ

『せかいのおきく』

©2023 FANTASIA

 (英題:Okiku And The World、2023、日本、上映時間:90分)
 監督:阪本順治
 出演:黒木 華、寛 一 郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市
 配給:東京テアトル=U-NEXT=リトルモア

『私たちのハァハァ』

©2015『私たちのハァハァ』製作委員会

 (英題:Our Huff And Puff Journey、2015、日本、上映時間:91分)
 監督:松居大悟
 出演:井上苑子、大関れいか、真山 朔、三浦透子、池松壮亮
 配給:SPOTTED PRODUCTIONS

『PLAN 75』

©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee

 (英題:PLAN 75、2022、日本=フランス=フィリピン=カタール、上映時間:112分)
 監督:早川千絵
 出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン
 配給:ハピネットファントム・スタジオ

『シン・ウルトラマン』

©2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©円谷プロ

 (英題:Shin Ultraman、2022、日本、上映時間:113分)
 監督:樋口真嗣
 出演:斎藤 工、長澤まさみ、有岡大貴、田中哲司、西島秀俊
 配給:東宝

『はざまに生きる、春』

©2022「はざまに生きる、春」製作委員会

 (英題:Spring In Between、2022、日本、上映時間:103分)
 監督:葛里 華
 出演:宮沢氷魚、小西桜子、細田善彦、平井亜門、葉丸あすか
 配給:ラビットハウス

『猫は逃げた』

 (英題:Straying、2021、日本、上映時間:109分)
 監督:今泉力哉
 出演:山本奈衣瑠、毎熊克哉、手島実優、井之脇海、伊藤俊介
 配給:SPOTTED PRODUCTIONS

『土を喰らう十二ヵ月』

©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

 (英題:The Zen Diary、2022、日本、上映時間:111分)
 監督:中江裕司
 出演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、奈良岡朋子
 配給:日活

『恋のいばら』

©2023「恋のいばら」製作委員会

 (英題:Thorns OF Beauty、2023、日本、上映時間:98分)
 監督:城定秀夫
 出演:松本穂香、玉城ティナ、渡邊圭祐、中島 歩、片岡礼子
 配給:パルコ

『もっと超越した所へ。』

©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会

 (英題:To The Supreme!、2022、日本、上映時間:119分)
 監督:山岸聖太
 出演:前田敦子、菊池風磨、趣里、千葉雄大、黒川芽以
 配給:ハピネットファントム・スタジオ

『湯道』

©2023映画「湯道」製作委員会

 (英題:Yudo、2023、日本、上映時間:126分)
 監督:鈴木雅之
 出演:生田斗真、濱田 岳、橋本環奈、戸田恵子、寺島 進
 配給:東宝

ニッポン・アニメーション

Fantastic Imaginations: Independent Animated Shorts

『未来少年コナン』

 (英題:Future Boy Conan、1978、日本、上映時間:3×25分)
 監督:宮崎 駿

『金の国 水の国』

©岩本ナオ/小学館 ©2023「金の国 水の国」製作委員会

 (英題:Gold Kingdom And Water Kingdom、2022、日本、上映時間:117分)
 監督:渡邉こと乃
 原作:岩本ナオ
 配給:ワーナー・ブラザース映画

『かがみの孤城』

©2022「かがみの孤城」製作委員会

 (英題:Lonely Castle In The Mirror、2022、日本、上映時間:116分)
 監督:原 恵一
 原作:辻村深月
 配給:松竹

『えんとつ町のプペル』

©西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会

 (英題:Poupelle Of Chimney Town、2020、日本、上映時間:100分)
 監督:廣田裕介
 原作:西野亮廣
 配給:東宝=吉本興業

『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』

©2021 日本すみっコぐらし協会映画部

 (英題:Sumikkogurashi: The Little Wizard In The Blue Moonlight、2021、日本、上映時間:65分)
 監督:大森貴弘
 配給:アスミック・エース

『鉄コン筋クリート』

©2006松本大洋/小学館、アニプレックス、アスミック・エース、Beyond C、電通、TOKYO MIX

 (英題:Tekkonkinkreet、2006、日本、上映時間:111分)
 監督:マイケル・アリアス
 原作:松本大洋
 配給:アスミック・エース=「鉄コン筋クリート」製作委員会

『鹿の王 ユナと約束の旅』

©2021「鹿の王」製作委員会

 (英題:The Deer King、2021、日本、上映時間:113分)
 監督:安藤雅司、宮地昌幸
 配給:東宝

Tokyo University Of The Arts: Animation Shorts

ニッポン・ヴィジョンズ

『こちらあみ子』

 (英題:Amiko、2022、日本、上映時間:104分)
 監督:森井勇佑
 出演:大沢一菜、井浦 新、尾野真千子、奥村天晴、大関悠士
 配給:アークエンタテインメント

『ダブル・ライフ』

 (英題:Double Life、2022、日本=中国、上映時間:103分)
 監督:余園園
 出演:菊地敦子、松岡眞吾、古川博巳、若狭ひろみ

『断捨離パラダイス』

©2023『断捨離パラダイス』製作委員会

 (英題:Hoarder On The Border、2023、日本、上映時間:101分)
 監督:萱野孝幸
 出演:篠田 諒、北山雅康、泉谷しげる、武藤十夢、関岡マーク
 配給:クロックワークス

『Journey』

©霧生笙吾

 (英題:Journey、2022、日本、上映時間:60分)
 監督:霧生笙吾
 出演:宮﨑良太、伊藤梢、森山翔悟、みやたに、山村ひびき

JVTA Meets PIA Film Festival: Shorts

Nippon Shorts I: Family & Romance

Nippon Shorts II: Ghosts & Strangers

『すべての夜を思いだす』

©PFFパートナーズ=ぴあ、ホリプロ、日活/一般社団法人PFF

 (英題:Remembering Every Night、2022、日本、上映時間:116分)
 監督:清原 惟
 出演:兵藤公美、大場みなみ、見上 愛、内田紅甘、奥野 匡

『宮松と山下』

©2022『宮松と山下』製作委員会

 (英題:Roleless、2022、日本、上映時間:87分)
 監督:関友太郎、平瀬謙太朗、佐藤雅彦
 出演:香川照之、津田寛治、尾美としのり、中越典子、野波麻帆
 配給:ビターズ・エンド

『少女は卒業しない』

©朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会

 (英題:Sayonara, Girls、2022、日本、上映時間:120分)
 監督:中川 駿
 出演:河合優実、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望、藤原季節
 配給:クロックワークス

『スケアリーフレンド』

©峰尾 宝、髙橋直広

 (英題:Scary Friend、2022、日本、上映時間:76分)
 監督:峰尾 宝
 出演:峰尾 桜、髙橋直広、峰尾 宝、峰尾 和

『Single8』

©『Single8』製作委員会

 (英題:Single8、2022、日本、上映時間:113分)
 監督:小中和哉
 出演:上村 侑、高石あかり、福澤希空、桑山隆太、有森也実
 配給:マジックアワー

The Image Machine: CCJ Experimental Shorts

『雨の詩』

©2022 ニコニコフィルム All Rights Reserved.

 (英題:The Song Of Rain、2021、日本、上映時間:45分)
 監督:蔦哲一朗
 出演:須森隆文、寺岡弘貴
 配給:ニコニコフィルム

『タスカー』

©2022 KAMADA FILM

 (英題:Tocka、2022、日本、上映時間:119分)
 監督:鎌田義孝
 出演:金子清文、菜 葉 菜、佐野弘樹、イトウハルヒ、川瀬陽太
 配給:鎌田フィルム

『ヴァタ~箱あるいは体~』

©FLYING IMAGE

 (英題:Vata、2022、日本=マダガスカル、上映時間:85分)
 監督:亀井 岳
 出演:フィ、ラドゥ、アルバン、ユジェニ、レマニンジ、サミー

VIPO Presents: Cityscapes & Countryside Shorst

『あなたの微笑み』

©cinemadrifters

 (英題:Your Lovely Smile、2022、日本、上映時間:103分)
 監督:リム・カーワイ
 出演:渡辺紘文、平山ひかる、尚玄、田中泰延
 配給:Cinema Drifters

ニッポン・ドックス

『二十歳の息子』

©JyaJya Films

 (英題:A Son、2022、日本、上映時間:86分)
 監督:島田隆一
 出演:網谷勇気、網谷 渉
 配給:ブライトホース・フィルム

『アイ アム ア コメディアン』

©DOCUMENTARY JAPAN INC.

 (英題:I Am A Comedian、2022、日本、上映時間:108分)
 監督:日向史有
 出演:村本大輔

『マエルストロム』

 (英題:Maelstrom、2022、日本、上映時間:79分)
 監督:山岡瑞子

『オレの記念日』

 (英題:My Anniversaries、2021、日本、上映時間:104分)
 監督:金 聖雄
 出演:桜井昌司、桜井恵子、クー、ヒメ
 配給:Kimoon Film

『Ryuichi Sakamoto: CODA』

©2017 SKMTDOC, LLC

 (英題:Ryuichi Sakamoto – Coda、2017、日本=アメリカ、上映時間:102分)
 監督:スティーブン・ノムラ・シブル
 出演:坂本龍一
 配給:KADOKAWA

『スープとイデオロギー』

©PLACE TO BE, Yang Yonghi

 (英題:Soup And Ideology、2021、日本=韓国、上映時間:118分)
 監督:ヤン ヨンヒ
 出演:
 配給:東風

『東京自転車節』

©2021水口屋フィルム/ノンデライコ

 (英題:Tokyo Uber Blues、2022、日本、上映時間:93分)
 監督:青柳 拓
 出演:青柳 拓
 配給:ノンデライコ

『ウムイ「芸能の村」』

©VIVA RYUKU

 (英題:UMUI – Guardians Of Traditions、2022、日本、上映時間:75分)
 監督:ダニエル・ロペス
 配給:ムーリンプロダクション

ニッポン・レトロ

 木下惠介(1912–1998)は、日本を代表する映画監督の一人です。1943年以降、大衆映画、喜劇、ロマンス、怪談、ノワール映画などを松竹撮影所で制作、当時の慣例にもかかわらず強い映像を世に送り出しました。『陸軍』(1944年)制作以降、終戦を迎えるまで監督業を離れることを余儀なくされた時期もありました。1945年以降、過去と新たな始まりへの希望との葛藤が中心テーマとなりました。個々人の苦しみ、責任、道徳的な挑戦といったモチーフが、多くの作品の核心となっています。また封建的で軍国主義的な日本を否定します。シリアスなニュアンスも含むサマーコメディ『カルメン故郷に帰る』(1951年)では、日本初のカラー映画を劇場で上映しました。また、田舎と都会の対比に繰り返し焦点を当ててきた木下監督は、戦後日本映画のヒューマニストと言われています。繊細に描かれた登場人物とその運命は、今もなお、観る人の心を動かします。今回レトロ部門で上映される9作品は、東京国際交流基金(ジャパンファウンデーション)のアーカイブにある16mmと35mmのフィルムで上映されます。本プログラムは東京国際交流基金のご協力、Kulturfonds Frankfurt RheinMainご後援により上映されます。

『陸軍』

 (英題:Army、1944、日本、上映時間:87分)
 監督:木下惠介
 出演:田中絹代、笠智 衆、杉村春子、上原 謙、東野英治郎
 配給:松竹=松竹大船

『カルメン故郷に帰る』

 (英題:Carmen Comes Home、1951、日本、上映時間:86分)
 監督:木下惠介
 出演:高峰秀子、佐野周二、笠智 衆、小林トシ子、佐田啓二
 配給:松竹大船

『カルメン純情す』

 (英題:Carmen’s Pure Love、1952、日本、上映時間:103分)
 監督:木下惠介
 出演:高峰秀子、小林トシ子、淡島千景、三好栄子、若原雅夫
 配給:松竹大船

『大曾根家の朝』

 (英題:Morning For The Osone Family、1946、日本、上映時間:81分)
 監督:木下惠介
 出演:杉村春子、小沢栄太郎、徳大寺伸、三浦光子、東野英治郎
 配給:松竹=松竹大船

『野菊の如き君なりき』

 (英題:She Was Like A Wild Chrysanthemum、1955、日本、上映時間:92分)
 監督:木下惠介
 出演:有田紀子、田中晋二、笠智 衆、小林トシ子、杉村春子
 配給:松竹大船

『春の夢』

 (英題:Spring Dreams、1960、日本、上映時間:103分)
 監督:木下惠介
 出演:小沢栄太郎、東山千栄子、丹阿弥谷津子、川津祐介、岡田茉莉子
 配給:松竹大船

『笛吹川』

 (英題:The River Fuefuki、1960、日本、上映時間:117分)
 監督:木下惠介
 出演:高峰秀子、田村高廣、市川染五郎(7代目)、岩下志麻、川津祐介
 配給:松竹=松竹大船

『風花』

 (英題:The Snow Flurry、1959、日本、上映時間:78分)
 監督:木下惠介
 出演:岸 惠子、有馬稲子、久我美子、川津祐介、笠智 衆
 配給:松竹=松竹大船

『二十四の瞳』

 (英題:Twenty-Four Eyes、1954、日本、上映時間:155分)
 監督:木下惠介
 出演:高峰秀子、月丘夢路、小林トシ子、井川邦子、田村高廣
 配給:松竹

映画祭について

 日本映画祭「ニッポン・コネクション」は約70人のボランティアを中心としたチームからなるNPO法人「ニッポン・コネクション」により運営されている。また、ヘッセン州のアンゲラ・ドルン科学芸術大臣、フランクフルト市のナルゲス・エスカンダーリ=グリュンベルク市長及び在フランクフルト日本国総領事館の後援を受け開催されている。2000年の映画祭発足以後、日本映画に関する世界最大級のプラットフォームへと発展し、2019年には17,000人を超える来場者を迎え、ヘッセン地方における最大級の映画祭となった。

公式サイト

Nippon Connection
24th Japanese Film Festival, May 28 – June 2, 2024

(オフィシャル素材提供)

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