作品紹介

『終点のあの子』

©2026「終点のあの子」製作委員会

イントロダクション

 ゆらぎやすい女子高生の友情と複雑な心情を描き、その繊細な心理描写が各メディアで絶賛された柚木麻子のデビュー作、「終点のあの子」(文春文庫)が映画化され、2026年に劇場公開となる。
 「終点のあの子」は、2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第一話においた全四編からなる連作集で、世田谷区小田急線沿線にある私立女子高校に進学したばかりの少女たちが登場する。第一話は、中学校から上がってきた内部生の希代子(きよこ)と外部生の朱里(あかり)が主人公。第二話は、朱里に親友の希代子を取られた奈津子(なつこ)を主軸にした物語。第三話は3人のクラスメイトでもあり、リーダー格の華やかな美人、恭子(きょうこ)に焦点をあて、第四話はそんな彼女らの7年後の話となる。映画では、第一話の「フォーゲットミー、ノットブルー」に注力している。
 入学式の日。中学からの内部進学者の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマンだった。希代子は風変わりな朱里が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、ある変化が訪れる――
 本作で主人公、希代子と朱里を演じるのは、當真あみと中島セナ。當真は、TVドラマ「妻、小学生になる」(22/TBS)でテレビドラマ初出演を果たし、2023年には、NHK大河ドラマ「どうする家康」などの注目作に出演。映画の出演作においては、今年2025年だけでも『おいしくて泣くとき』、『雪風 YUKIKAZE』、『ストリベリームーン』があり、更に大人気シリーズ「ちはやふる-めぐり-」にて連ドラ初主演が決定している注目の俳優。「自分も何者かになりたい」という気持ちを抱き、今とは違う場所に身を置きたいと思っている希代子をまっすぐな存在感で体現している。
 一方、希代子が惹かれる朱里に扮した中島は、2017年からモデル活動をはじめ、映画『クソ野郎と美しき世界/慎吾ちゃんと歌喰いの巻』(18)でスクリーン・デビュー。他、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19)、『あこがれの色彩』(24)に出演。ディズニープラス 『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』(23)では主演を務めた。本作では、自由奔放で他のクラスメイトとは異なる、知的で大人びた風格と孤高さを纏った朱里とまさに同化したような実在感を作品に刻んでいる。
 そして、希代子と朱里の同級生、奈津子と恭子に扮するのは、平澤宏々路、南 琴奈。
 狭い世界に固執する私立女子校を舞台とし、痛くて切ない青春時代を魅力的に共感させてくれる本作の監督を務めたのは、『好きでもないくせに』(16)や『愛の病』(18)などで知られ、2021年には、ロッテルダム国際映画際に招待され話題を呼んだ『Sexual Drive』など、これまで女性を主体的に描いてきた吉田浩太。

©2026「終点のあの子」製作委員会

ストーリー

 私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と奈津子は、通学の途中で青い服を着た見知らぬ女の子から声をかけられた。
 高校から外部生として入学してきた朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた朱里を希代子は気になって仕方がない。
 朱里は学校では浮いた存在でありつつも、羨望の眼差しで見られていた。希代子は朱里と一緒に共に時間を過ごすような仲になり、「親密な関係」になったと思っていた矢先、希代子は朱里の日記帳を見つける――。

 (2026年、日本、上映時間:125分)

キャスト&スタッフ

 原作:柚木麻子『終点のあの子』(文春文庫)
 監督・脚本:吉田浩太
 出演:當真あみ、中島セナ、平澤宏々路、南琴奈
 プロデューサー:前 信介
 協力プロデューサー:小宮 誠
 撮影:中島唱太
 音楽:茂野雅道
 企画協力:文藝春秋

ギャラリー

特報

©2026「終点のあの子」製作委員会

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公開表記

 製作・配給:グラスゴー15
 2026年1月23日(金)より、テアトル新宿ほか全国公開

(オフィシャル素材提供)

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