最新ニュース映画祭・特別上映

「第38回東京国際映画祭」エシカル・フィルム賞審査委員長が池田エライザに決定!学生映画コンペティション部門「アジア学生映画コンファレンス」を新設

 10月27日(月)~11月5日(水)に開催する第38回東京国際映画祭において、今年もさまざまな企画が実施される。その中で、エシカル・フィルム賞の審査委員長および審査委員、アジア学生映画コンファレンス部門の新設、ユース部門におけるTIFFティーンズ・シネクラブの開催が決まった。

エシカル・フィルム賞の審査委員長が池田エライザに決定!

 エシカル・フィルム賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会課題への意識や多様性への理解を広げることを目的として、2023年、住友商事の協力によって新設された。東京国際映画祭にエントリーされたすべての新作の中から「人や社会・環境を思いやる考え方・行動」という「エシカル」の理念に合致する優れた3作品をノミネートした後、審査委員会で1作品を選出する。昨年のエシカル・フィルム賞は、第74回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したドキュメンタリー作品『ダホメ』が受賞した。
 本年度の審査委員長には、俳優・歌手・映画監督などクリエイティブな領域で幅広く活躍中の池田エライザ氏の就任が決まった。また、多くの若い人たちに関心を持っていただくため、東京国際映画祭の学生応援団から選抜された3名が審査委員を務める。

 審査委員⻑:池田エライザ(俳優・歌手・映画監督)
 審査委員:第38回東京国際映画祭 学⽣応援団
      魚住宗一郎(慶応義塾大学2年)、須藤璃美(獨協大学3年)、津村ゆか(東洋大学4年)

 受賞作品の授賞式および審査委員長の池田エライザ氏が登壇するトークセッションを11月4日(火)に開催する予定(詳細は追って公式HP等でご案内)。なお、本年度のノミネート作品は、10月1日のラインナップ発表記者会見の中で発表する。

池田エライザ コメント
 私は信じています。映画は世界を変えることができると。一本の映画が生まれるまでには、幾千もの判断が積み重ねられています。その一つひとつに作り手の魂や祈りが込められているからこそ、液晶を超えて人々の心に訴えかける作品となるのだと思います。そして“エシカル”という視点は、その力をより確かなものにする。この賞はただの評価ではなく、未来への祈りであり、宣言です。審査委員長として、その祈りを受けとめ、全身で作品と向き合いたいと思います。

◆池田エライザ プロフィール
 1996年4月16日生まれ、福岡県出身。2011年公開の映画で俳優デビュー。近年では、Netflix『地面師たち』、TBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』、主演映画『リライト』に出演。主演ドラマのNHK総合『舟を編む~私、辞書つくります~』が、独「ワールド・メディア・フェスティバル2025」で金賞を受賞した。
 監督作品としては、福岡県田川市を舞台にした長編映画『夏、至るころ』(2020年12月公開)で原案・監督を務めた。「第21回全州国際映画祭」シネマ・フェスト部門に正式招待。「第23回上海国際映画祭」のインターナショナル・パノラマ部門に出品。「エル シネマアワード 2020」の「エル・ガール ニューディレクター賞」を受賞した。2022年には、“命を食べる”というテーマの短編映画『MIRRORLIAR FILMS』Season4『Good night PHOENIX』を公開した。

学生映画コンペティション部門「アジア学生映画コンファレンス」を新設!

 東京都の支援を受け「アジア学生映画コンファレンス」部門を新設する。アジア各国の映画学校が推薦する60分未満の作品から選出された学生映画のコンペティション部門。すでにカンヌをはじめ世界の映画祭で受賞歴のある秀作も含まれ、厳選された実写・アニメーション作品は従来の“学生映画”のイメージを刷新する。各国の若手映画人が紡ぐストーリーは、それぞれの社会や文化を映し出す「今」を鮮やかにとらえており、観客に新鮮な驚きと発見をもたらすだろう。
 全15作品を映画祭期間中に上映。ぜひご期待いただきたい。

『レディ!サーブ!スマッシュ!』

©PTS Foundation

 監督:ワン・ハオタイ(台湾藝術大学)

『ボウル ミーツ ガール』

©Shunta Seki, Nihon University

 監督:関 駿太(日本大学芸術学部)

『ワーニャの困惑』

 監督:ホウ・ジューユエン(上海電影学院)

『金曜礼拝』

Screenshot

 監督:リウ・チンリン、イェ・ハンリン(中国伝媒大学)

『フローティング』

©2025 KOREAN FILM COUNCIL.

 監督:イ・ジユン(韓国映画アカデミー)

『エンジン再始動』

©2025 KOREAN FILM COUNCIL.

 監督:チョン・ヘイン(韓国映画アカデミー)

『金管五重奏の為の喇叭吹きの憂鬱』

 監督:古谷大地(日本大学芸術学部)

『国旗掲揚式前の12の瞬間』 

©Youth Film Studio

 監督:チュー・ジージョン(北京電影学院)

『永遠とその1日』

©Chen Li Hsuan

 監督:チェン・リーシュエン(台湾藝術大学)

『バックパイク』

©2025 KOREAN FILM COUNCIL.

 監督:キム・ウンソ(韓国映画アカデミー)

『サイド』

Screenshot

 監督:遠藤有紗(東京造形大学)

『August in Blue』

©Tokyo University of the Arts Graduate School of Film and New Media

 監督:エハラ・ヘンリー(東京藝術大学)

『インジェスチョン』(アニメ)

©2025 KOREAN FILM COUNCIL.

 監督:ハン・ヒョンジ(韓国映画アカデミー)

『円卓のジレンマ』(アニメ)

©Youth Film Studio

 監督シャオ・ハンジー(北京電影学院)

『ブンタン』(アニメ)

 グエン・ティ・ミン・クエ監督(ハノイ演劇映画アカデミー)

「TIFFティーンズ・シネクラブ2025」初開催 池松壮亮氏が部員に決定!

 ユース部門では、映画を「作る」と「観る」の両面から深く体験できる新企画「TIFFティーンズ・シネクラブ」を初めて開催する。本企画では、俳優の池松壮亮氏をクラブ部員に迎え、TIFFティーンズ映画教室に参加した中学生とともに、ユース部門の作品を鑑賞し、自由に意見を交わす“シネクラブ活動”を行う。「作る」ことと「観る」ことの両側面から映画に触れることで、子どもたちがより深く映画を体験できる場を提供することを目的としている。なお、TIFFティーンズ映画教室2025の上映後には、池松氏によるトークイベントも実施する。

名称:TIFFティーンズ・シネクラブ2025
 体制:共催 東京都/企画運営 一般社団法人こども映画教室®
 登壇者:シネクラブ部員:池松壮亮氏 TIFFティーンズ映画教室2025参加中学生5名
 内容:11/2(日)鑑賞ワークショップ(見学不可)
    11/3(月・祝)TIFFティーンズ映画教室2025上映後シネクラブトークイベント
  ※ 内容や登壇者は予告なく変更になる可能性がございますため、ご了承ください。

池松壮亮 コメント
 この度、TIFFティーンズ映画教室2025にて、光栄かつ、とても素敵な機会をいただきました。子どもたちと出会い、映画と出合い、映画の内なる声に耳を傾け、互いを尊重し、頭をかかえ、互いの意見を聞き、そこから生まれる感情に耳を澄ませてみる。
 混ざり、シネクラブの一員として忘れられない映画体験となるような、そんな時間を過ごしてみたいと思っています。
 ここで出会った仲間と一緒に真剣に映画を見つめることが、子どもたちの未来に幸せな体験として残ることを願って、東京国際映画祭と共に映画の未来を覗いてみたいと思っています。

◆池松壮亮 プロフィール
 1990年、福岡県生まれ。2003年ハリウッド映画『ラスト・サムライ』で映画デビュー。その後数多くの作品に出演し、数々の映画賞を受賞している。主な出演作に映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)、『斬、』(18)、『宮本から君へ』(19)、『ちょっと思い出しただけ』(22)、『白鍵と黒鍵の間に』(23)、『ぼくのお日さま』(24)、『本心』(24)などがある。今後は『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』の公開が控えており、2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で豊臣秀吉を演じることが発表されている。

「TIFF映画教育国際シンポジウム2025」 開催決定!

 ユース部門では、今年で3年目を迎える 「TIFF映画教育国際シンポジウム」 も開催する。
 本年は、「TIFF映画教育国際シンポジウム2025~映画教育のネットワークと担い手の課題~」と称して、日本各地で映画教育を実践している方々とともに、「ネットワークづくり」と 「担い手の育成」という2つの視点から現状の課題について考える。さらに海外からゲストを招き、全国的に映画教育のネットワークを展開しているオランダの事例、そして担い手を育成するカリキュラムを実施するスペインの事例を学ぶ。これらの取り組みを参考に、日本における映画教育の課題についてパネルディスカッションを行い、今後の方向性を議論する。

 日時:2025年11月1日(土) 13:00~19:10 開場:12:30(予定) 会場:国立映画アーカイブ小ホール
 参加費:無料(事前申込制)先着順・定員151名、自由席
     言語:日英(日英逐次通訳)
 共催:東京都、国立映画アーカイブ 企画運営:一般社団法人こども映画教室®

<お申し込み方法>
 以下のホームページからお申し込みください。10月8日(水) 16時から受付開始
  https://www.nfaj.go.jp/(外部サイト)

山崎バニラの活弁小絵巻2025開催決定!

 ユース部門では、今年で8年目を迎えるチルドレン部門の人気企画 「山崎バニラの活弁小絵巻2025」 を11/2(日)に開催する。唯一の弾き語り弁士として活躍する山崎バニラが、サイレント映画に大正琴やピアノの生演奏を添えながら、ユーモアあふれる活弁を披露する。未就学児から大人まで幅広い世代が安心して楽しめる上映イベントであり、チャップリンのドタバタ喜劇をはじめ、子どもも大人も一緒に笑いながら楽しめる短編作品を揃えた。お子さまの掛け声も大歓迎。ぜひご家族そろってご参加いただきたい。
 (詳細は後日映画祭のホームページにて発表予定)

第38回東京国際映画祭 開催概要

 開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
 会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
 公式サイト:www.tiff-jp.net(外部サイト)

TIFFCOM2025開催概要

 開催期間:2025年10月29日(水)~10月31日(金)
 公式サイト:www.tiffcom.jp(外部サイト)

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました