
登壇者:和田雅成、髙橋大翔
フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、9月26日(金)20時より配信したドラマ『あなたを殺す旅』の完成披露試写会イベントを配信当日の9月26日(金)に、フジテレビ本社マルチシアターにて開催した。
ドラマ「あなたを殺す旅」は、原作者・浅井 西の同名コミックを実写化した作品である。BLジャンルの中でも根強い人気を誇る「ヤクザ×BL」というテーマは、これまで国内でドラマ化されることはなかったが、FODにてついに実写化される運びとなった。本作では、義理人情に厚く、多くの組員から愛されるヤクザの若頭・片岡錦司と、ある騒動をきっかけに片岡とともに行方をくらます組員・小田島漣の、2人の男が織りなす旅路を描く作品である。片岡役を和田雅成、小田島役を髙橋大翔が演じる、待望のW主演作である。
完成披露試写会には、主演の和田と髙橋が登壇。作品への思いや役柄への向き合い方、撮影中のエピソードを語った。また、イベントの最後には、9月5日が誕生日だった和田に対し、髙橋がサプライズでプレゼントを贈る一幕もあり、会場は温かい祝福ムードに包まれた。
■ドラマ『あなたを殺す旅』という作品について
和田:ヤクザの任侠世界とBLが融合した作品で、美しい面も、どろ臭い面も両方味わえます。血が出る場面もあって、観てくださる方にどう受け入れられるかは不安もありましたが、個人的には大好きな作品です。
髙橋:小田島は寡黙で凄惨な過去を背負ったキャラクターです。物静かでクールですが、心の奥にはピュアさや優しさもあります。その部分は絶対に忘れずに演じました。役に真剣に向き合う中で、和田さんが「風穴を開けてやろうぜ」と言ってくれたことで、一気にスイッチが入り、「ぶち上げてやろう」と思えましたね。
■役を演じる上で意識したこと
和田:片岡を演じるときは、心の中では動きや感情のスピードを速く保ちつつ、表情や仕草のスピードは抑えて演じました。誰もが憧れる余裕のある男らしさを出しながら、冷静で落ち着いた印象を意識しました。
髙橋:小田島は原作でも目が印象的です。その鋭さを意識しつつ、ぶっきらぼうになりすぎないよう、鏡を見ながら姿勢やたたずまいを確認しました。前髪の流れ方もメイクさんと相談して原作に寄せています。
■和田さんのおすすめシーン(車の中での片岡の横顔)について
和田:普段から横顔を褒めていただくことが多いのですが、このシーンは片岡の心情を表す重要な瞬間です。小田島のシャツを脱がせて顔を見た瞬間、モードが入った切り替わりの表情を意識しました。
髙橋:改めて見ても、本当にかっこいいですね。
■髙橋さんのおすすめシーン(小鳥を労るシーン)について
髙橋:外での撮影が続いていたので、車内で2人だけの密室空間になったのが印象的でした。細かな動作や息づかいまで聞こえて神秘的で、上條監督からも「すごい良かった」と言ってもらえて、役者としても大切な思い出です。
和田:命や親などのテーマも裏で流れていて、無言の時間すら会話として楽しめました。本音を混ぜつつ、言葉にせずに関係を深める……そういう瞬間がいいシーンになったと思います。
■クスっと笑えたり、キュンとするシーンを見て
和田:車内で小田島からカップラーメンを食べさせてもらう「フーフーしろ」というシーンは台本になかったんです。監督がカットをかけないので、「もっとフーフーしろ」と言うしかなく、アドリブを全部使ってもらえて面白い場面になりました。
■桐井演じる遊屋さんの印象について
和田:すごくお芝居が好きなんだろうなっていう、カメラが回っていない時でもずっとその役でいてくださるので。原作同様に魅力的に桐井を演じてくださり、本当に素晴らしかったです。
■遊屋さんから和田さんへの質問(現場での振る舞いで意識していることは?)
和田:本当に嘘偽りなく、現場の皆さんが幸せでいてほしいと思っていました。ピリピリした現場で誰かが落ち込む姿は見たくないですし、自分も嫌なので、自然に声をかけて和ませるようにしていました。別に“いい人になろう”とかではなく、ただ一緒に楽しい時間を作りたいという感覚ですね。
■髙橋さんから見た和田さんの現場での振る舞いについて
髙橋:撮影自体はハードでしたが、和田さんが率先して声をかけてくださるので現場がスムーズに回りました。撮影中も「はい、静かにして〜、本番だよ〜」と声をかけたり、今日もイベント前のエレベーターでは「乗って、乗って!」とみんなに声をかけたりしていて。日頃から片岡そのものの存在感で、まるで兄貴のように現場をまとめてくださっていました。
■朝日演じる堀さんから髙橋さんへ質問(朝日の髪色は黒髪派?金髪派?)
髙橋:みんな金髪がいいって言ってくれるんですよね。(悩んで)そうですね、黒髪より金髪が好きです。染めていた期間は短かかったので、名残惜しかったです。
■刺青の準備について
和田:小田島とお揃いの刺青のほかに、背中に鳳凰の刺青を入れるのに8時間かかりました。同じ体勢で8時間耐え、そのまま撮影に入ったので大変でした。でも、あの迫力はシールでは出ない、手書きならではだと思うのでぜひ見て頂きたいです。
髙橋:さっきお別れしたのに(撮影終わったのに)もういる。みたいな感じでしたもんね。
■撮影期間中のコミュニケーションについて
和田:フェリーでの撮影時に、2人の部屋を用意してくださったので、あの時に一番しゃべったよね。今後どうなっていきたいか、とか熱い話もしたし。あとは、お芝居の中で、僕らの関係も、片岡と小田島の関係も形成されていったなっていう印象ですかね。
髙橋:やっぱり役が役なので、初めは積極的に仲良くなりにいこうとはしていませんでした。初めはいい距離感で入れたらなと思っていたので、入っていくうちに仲良くなる分には、全然もう最高なんですけど。 結局、めちゃくちゃ仲良くなりましたよね。
■お互いへの質問
・和田さん→髙橋さん(何をしている時が一番楽しいですか?)
髙橋:お芝居をしているときが本当に楽しいですね。以前は、自分が演じている瞬間が楽しいのか、完成した映像を見るのが楽しいのか、あるいは役について考えている時間が楽しいのか、正直よくわからなかったんです。でも最近は、純粋にお芝居をしている瞬間そのものが楽しいな、と感じるようになりました。
和田:分かる。僕も舞台の本番ももちろん楽しいですが、DVDで自分の演技を客観的に見る時間も好きです。で、仕事以外では?
髙橋:最近は家でのんびりする時間が一番です。携帯を見たり、映画やドラマを観たり、家具を眺めたり。外で会おうって誘われても、「ランチ行こう」くらいなら「飯食っちゃった」って断るかもしれません(笑)。家に来てもらえるなら、ウェルカムです。
和田:俺は人の家に行くのはいいけれど、自宅に来られるのは嫌、「今日忙しい」って言う(笑)。
髙橋:聞いておいて良かった〜。
・髙橋さん→和田さん(僕とのキス・シーンは緊張しましたか?)
和田:これでいうと緊張しない! 片岡がキスする時に緊張していたら嫌でしょ?
髙橋:僕も緊張しませんでした。ただ、カメラテストの時にキスしてしまったことがありましたね。
和田:カメラテストの時は本当にキスしなくてもいいんですけどね(笑)。ファースト・キスは遠慮すると思うんですけど、何の遠慮もなく2人のファースト・キスを迎えました。あと、人差し指を挟んだ指キスのシーンも美しく撮っていただけたので、ぜひ観てほしいです。2人の唇が、人差し指に引っ張られるように離れる瞬間が、すごくいいんですよ。
■監督からのタレコミ
・上條監督:小田島から銃口を向けられるまで、和田くんは優しい表情を封印していました。
和田:カットがかかった瞬間、監督が駆け寄ってきて、「和田くん、残してくれてたんだね!」って言ってくださったんです。その言葉は、本当に忘れられません。片岡って一体どこに本音があるんだろう、自分の心はどこにあるんだろうって、ずっと考えながら演じてきたんです。ずっと出さないように我慢していた分、その瞬間の感動はもう……胸にぐっときました。監督が本当に見てくれているっていうのを、心の底から感じました。
■主題歌について(シンガーソングライターの山本大斗さんが歌う「徒然 – Tsurezure」)
和田:主題歌の雰囲気が作品にぴったりで、本当に素敵です。撮影の合間に大翔が撮ったたくさんのフィルム写真も、そのままオープニングの映像にうまく組み込まれていて、本当に見応えがあります。主題歌は1番と2番で曲調も違うので、そこもまたいいですよね。
髙橋:元々は僕が“小田島の旅記録”としてSNS用に撮影していたフィルム写真が、オープニング映像に沢山使われていて、『えっ、こんなに使ってくれるの?』と驚きました。逆にリアリティが増してとてもいい仕上がりになっています。本当に主題歌にぴったりです。
■ファンの皆様にメッセージ
髙橋:小田島役が決まったときは、「すごい、大変な役だな」と思いました。でも時間をかけて作り上げたので自信があります。全身全霊で取り組んだので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
和田:この作品が決まってから配信まで楽しみにしていました。スタッフの皆さんが命がけで作り上げてくださった作品が、ようやく皆さんの目に触れることができてうれしいです。僕たちも初めて挑戦する世界なので、このヤクザとBLの掛け合わせがどう届くのかとても楽しみです。SNSでも(カタカナで)『#アナコロ』で、ぜひ一緒に盛り上げてください。
FODドラマ「あなたを殺す旅」(全6話)概要

ストーリー
ヤクザBL史上、最高の愛。
情に厚い若頭×密命を背負う組員、極道2人がおりなす旅の終着点とは……?
情に厚く侠気もあり、多くの組員から愛される若頭の片岡(和田雅成)。
しかし、とある騒動をきっかけに、組長の実子・桐井(遊屋慎太郎)の命令で、ほとぼりが冷めるまで行方をくらます旅に出ることに。そんな片岡の世話役を任されたのは、かつて組長の付き人をしていた組員・小田島(髙橋大翔)だった。
運転手兼付き人、時には性欲処理までする便利な世話係として淡々と役目をこなしていく小田島。だが、その胸中には“裏の使命”があった――。
小田島は、桐井から跡目争いに邪魔な片岡を「殺せ」と厳命されていたのだ。
7年前の抗争で起きたある事件を境に、片岡に対して強い憎しみを抱く小田島は、使命と復讐心を胸に、片岡と旅に出る。
2人きりの旅の道中、義理人情に厚く出会った誰もが好きになる片岡の人間的な魅力に惹かれていく小田島。一方片岡も、普段は寡黙で淡々としている小田島が見せる意外な一面に興味をもち、だんだんと2人の距離は近づいてゆく。
過去、使命、そして愛情。不器用に揺れる感情に苦しむ小田島が出した答えとは――。
旅の果てに、待ち受けるのは――死か、それとも愛か。
憎しみと愛情が交錯する、危うく切ない任侠ラブ・ストーリー。
【配信】FODにて毎週金曜日20時最新話配信 ※ ♯1無料
メイキング Short Ver.無料配信中
メイキング Long Ver.10月24日(金) 20時配信(FODプレミアム)
※ 配信日時は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
【出演】和田雅成/髙橋大翔
遊屋慎太郎/堀 海登/寺中敬輔/工藤俊作/小沢真珠 他
【原作】浅井 西「あなたを殺す旅」(徳間書店Charaコミックス/コルク)
【主題歌】山本大斗「徒然 – Tsurezure」 作詞・作曲:山本大斗
【監督】上條大輔
【脚本】高橋ナツコ
【音楽】鷹尾まさき
【プロデューサー】片山武志(カルチュア・エンタテインメント)、鹿内 植(フジテレビ)、村田 亮
【制作プロダクション】アンリコ
【製作】「あなたを殺す旅」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント フジテレビ)
【オフィシャルサイト】https://www.fujitv.co.jp/drama_anakoro/(外部サイト)
【配信ページ】https://fod.fujitv.co.jp/title/10br(外部サイト)
【オープニング映像】https://youtu.be/NzwDbLQJMXk(外部サイト)
【60秒スポット動画】https://youtu.be/OgxoRbOKtm4(外部サイト)
【公式X】https://x.com/drama_anakoro(外部サイト)
【公式Instagram】https://www.instagram.com/drama_anakoro/(外部サイト)
【ハッシュタグ】「#アナコロ」「#anakoro」
FOD概要
「FOD」とはフジテレビが運営する公式の動画・電子書籍配信サービスです。「FODプレミアム」では、ドラマ・アニメ・バラエティ・映画など最新作から過去の名作まで100,000本以上の対象作品が月額976円(税込)で見放題。また、200誌以上の雑誌も特典で読み放題となります。さらに漫画など電子書籍も700,000冊以上の豊富なラインナップからお楽しみいただけます。会員登録不要の「FOD 見逃し無料」では、人気テレビ番組を放送後期間限定で配信。無料で気軽にご利用いただけます。テレビ局ならではのエンターテイメント体験を提供しています。
■URL:https://fod.fujitv.co.jp/(外部サイト)
(オフィシャル素材提供)