イベント・舞台挨拶

『君の顔では泣けない』ジャパンプレミア

© 2025「君の顔では泣けない」製作委員会

 登壇者:芳根京子、髙橋海人、西川愛莉、武市尚士、中沢元紀、坂下雄一郎監督

 ある日突然、誰かの体と入れ替わってしまう──。作家・君嶋彼方による小説を実写映画化した映画『君の顔では泣けない』(11月14日公開)がついに完成! 10月1日(水)にはイイノホールにてジャパンプレミアが実施され、主演の芳根京子、共演の髙橋海人、西川愛莉、武市尚士、中沢元紀、そして坂下雄一郎監督が参加した。

 上映後の満員御礼の観客席を前に、キャスト&監督が壇上左右からそれぞれ登場し、ハイタッチしながらステージにラインナップ。爽やかかつにこやかな登場演出に会場からは黄色い声援が響いた。

 坂平 陸を演じた芳根京子は「本日はお足もとの……あ、言いたいよね! ゴメン!」と急に何かを髙橋に確認すると、髙橋も「さっき舞台袖で話していて……。今日は雨が降っていたから。でも言いにくい!」と何かを言いたかった様子。そして水村まなみ役の髙橋に挨拶順が回ると「えー本日は……お足もとの悪い中お越しいただきありがとうございます!」と無事に言いたかったことが言えたようで満面の笑みだった。

 念願のジャパンプレミアを迎えて芳根は「今日ドキドキで、初めて皆さんに作品を観ていただけるということで、初めて我が子の御披露目!という感じです」と初々しい心境。髙橋は「毎日集中して頑張ってきた作品だったので、やっと皆さんの元に行くんだなと嬉しい気持ちと寂しい気持ちの半分半分で。どうでした?」と観客に聞いて拍手喝采を浴びると「めっちゃ気持ち良い! もう少しもらっていいですか?」と絶賛拍手のおかわりをしていた。

 君嶋彼方先生による原作について坂下監督は「入れ替わったまま15年過ごすという特徴的な部分が目を引いて、ただの入れ替わりだけではなくさまざまな象徴などがいろいろと考えられる原作だったので、映画に出来たら良いものになるのではないかと思いました」と述べた。

 脚本を読んで芳根は「そう来たか!」と思ったそうで「入れ替わりもの、というと戻ることがゴールだと勝手に思い込んでいたけれど、そうではない。15年という時間が経った先にあるものが、果たして戻りたいのか?というところに『そうだよね!』と頷いた。難しいだろうと思ったけれど、この作品を乗り越えた先の景色が見たいと思って『うわー! 難しそう! でもやります!』と答えました」と難役に飛び込んだ。

 髙橋は「笑いやラブ・ストーリーの要素よりも、15年間過ごしていく中での心の揺らぎや人生の選択などが描かれて重たい作品になっている。生半可な気持ちで臨んだら痛い目に合うと思ったし、自分にとってはチャレンジングな作品になると思いました」と新境地開拓を実感していた。

 入れ替わりの設定を演じる上で芳根は「入れ替わりの設定に引っ張られ過ぎずに、私は坂平 陸を演じればいいんだと気づけたときにすごく楽になって攻め方が分かった気がしました。動きを足すのではなく、引き算だと」などと解説。髙橋は「芳根ちゃんのYouTubeを見てどんな仕草をするのか、形から入ってみようとやってみたけれど、観客の皆さんにストレートに見てもらうためには気持ちで勝負したほうが良いと思った。それが分かってからは自分も伸び伸びと現場に向かうことができました」と振り返った。

 本作について田崎淳一役の中沢は「切なさやもどかしさが流れていながらも、同時にお互いを気遣う温かさや優しい空気が流れていて、この作品にしかない唯一無二の色があると思った」と絶賛。高校生時代の坂平 陸役をオーディションで手にした西川は「受かったと聞いたときは頭が真っ白になったけれど、嬉しかった。選んでいただいたからには自分の出来ることを最大限にやって楽しもうと思った」と気合十分だった。

 一方、高校生時代の水村まなみ役をオーディションで手にした武市は「ライブ後にマネージャーさんに呼び出しを喰らって。怒られると思ったら出演決定と書かれた手紙を頂いて。嬉しいよりも動揺が勝りました」と笑わせると、髙橋は「マネージャーさんに呼び出されたときは気持ちがドン底だったよね? でも嬉しいサプライズを用意してくれて。素敵なマネージャーさんに感謝しなきゃね」とまるで親のように目を細めていた。

 そんな武市はKing&Princeのファンだそうで、髙橋も「さっきも舞台裏で緊張するからと『moooove!!』を聴いて踊ってくれた。自分も緊張した時に『moooove!!』を踊ろうと思った」と嬉しそう。武市は撮影中に髙橋から台本を読む際の練習法を伝授されたそうで「相手役のセリフを音読して録音して、それを後から再生して対談のように練習すると聞いて。それが心にグサッときた。その練習を撮影中に試してみました」と明かすと、髙橋は「えー! 本当? 嬉しい」と大喜び。その反応に武市が「は、はい!」と興奮気味な返事をすると、髙橋は「え? 今日は(武市との)ファンミーティングじゃないよね?」と大ウケだった。

 約3分に渡るワンカット場面に挑戦した髙橋は「3分だけか……という感覚。もっと長い時間しゃべっている感覚があって、それだけ想いを口に出すのが重かったからだと思う。しかもあそこがクランクアップのシーンだったので、集中していました。自分の中でも記憶に残るシーンになった」と見どころに。当該シーンを見学しに行ったという芳根は「二人の時とは違う表情が見えて、心が締め付けられるものがあった。惹きつけられて『なんなんだ、このヒロインは!?』と思いました」と髙橋の熱演に目を丸くしていた。

 15年間入れ替わったままの陸とまなみにちなんで「入れ替わってみたい人」を発表。中沢は「赤ちゃん」、西川は「坂下監督」と返答し、武市は「10秒だけ変わりたい人。皆さん分かっちゃったかもしれませんが、髙橋海人さんです!」と照れながら告白。その理由について「髙橋さんが普段見ている景色やステージとかを見たいから」と言うと、髙橋は「自分もライブをやっている時に他の人に見せてあげたいと思う。あの光景は本当に唯一無二で、どんな景色よりもマジ綺麗」と実感を込めた。

 そんな髙橋は「1時間くらいAIになりたい」と不思議なことを口にして、芳根を「AI……AI!? ロボットってこと!?」と混乱させながら、「AIと話しているとグルグルと読み込み時間があって、バーッと長い文字が出て来る。ってことは、そこでAIが資料を引っ張り出して調べている時間があるのではないか?」と解説。この髙橋の持論に芳根が「AIってアナログなんだ……」と妙な納得をすると、髙橋は「意外とそうじゃない? 擬人化したAIになりたい。意外と厳しい世界。タイパは悪そうだけど」と独自のAI論を披露していた。一方、芳根は「飼っているフェレットになりたい」と言い、「フェレットは1日20時間くらい寝ていていいなあと思う。だからフェレットになりたい。でも1日以上になると社会復帰できなくなりそう」と妄想していた。

 最後に坂下監督は「頑張って作った作品なのでいろいろな人に紹介してもらえたら嬉しいです」とPR。髙橋は「皆さんにとって、自分の人生は唯一無二のものだと気づいてもらえる映画になったらいいなと思います」とヒット祈願。主演の芳根も「この作品を皆さんがどう捉えていただけたのか気になります。難しく考えなくても、もし自分が身の回りの人と入れ替わったらどう行動するかな?など、いろいろな感想を聞かせてもらいたいのでXでつぶやいてもらえたら嬉しいです」と反響の広がりに期待を込めていた。

公開表記

 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
 2025年11月 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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