
登壇者:林 裕太
人間ドラマを巧みに描くことに定評のある永田 琴監督が、主演に北村匠海、共演に綾野 剛、林 裕太の豪華実力派キャストを迎え、愛を知らずに育った3人の若者たちの青春と、闇ビジネスから抜け出す3日間を描く逃亡サスペンス『愚か者の身分』(10月24日[金]公開・配給:THE SEVEN/ショウゲート)。第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に選出された本作の公開を記念し、10月2日にTOHOシネマズ日比谷にてTOHOシネマズ ピックアップ・シネマ Vol.10「俳優・林 裕太」を開催。2023年公開の主演映画『ロストサマー』上映後に林がトークイベントを開いた。
第30回釜山国際映画祭では『愚か者の身分』にて、北村匠海、綾野 剛と共に3人揃って最優秀俳優賞を受賞した林。その一報は9月24日に実施した完成披露試写会の日にもたらされていたそうで「匠海君も剛さんも、チームのみんなもその場にいて一緒に報告を聞いたのですが、信じられない思いでした。『ええ? うそ?』みたいな。まずは、何かを受賞したことに対して嬉しくて、その数秒後に『3人って!?』と驚いた」と思い出し笑い。3人同時という異例の受賞に対しては、作品全体を評価する映画祭側の意図を感じたそうで「作品も俳優も評価されているからこその3人受賞。『その獲り方っていいよね!』と嬉しかったです」と喜びもひとしお。
『愚か者の身分』撮影の日々については「匠海君から貰うものがたくさんあった。そして、その背景に剛さんがいることを感じていました」「物語の中の話だけではなく、演じている僕らも剛さんの存在を感じていて、後々、剛さんも匠海さんもそれを意識していたと聞いたので、その雰囲気がそのまま画になっていると思うとすごく嬉しいです」と手応えを口に。

北村、そして綾野との共演には「すごく嬉しかったですし、この二人にどう喰らいついて一緒にお芝居できるかを必死に考えましたし、普段以上に準備に気合が入りました。小学生の頃から見ているお二人だったので、そのお二人と共演できること、横に並ぶことができるのは特別なこと。ちょっと誇らしい気持ちになりました」としみじみ。
北村と綾野について「二人ともメチャクチャ役者。芝居が好きで役のための準備がものすごい」と絶賛する林は「剛さんはいろいろなプランを立てるし、準備のためならば何でもする。匠海君は映画全体のために雰囲気を作って、そこで自分がどう振舞うのか考えて行動が出来る方。二人からの学びはたくさんありました」と刺激を受けたことも明かす。
イベント終盤には『ロストサマー』の麻美監督がサプライズで林に花束贈呈。先んじて『愚か者の身分』を鑑賞した麻美監督は「私にとって林 裕太は『ロストサマー』のフユなので、何をしているんだ、フユ!?と思った。他人ごととは思えず作品を観て最高だと思った」と絶賛。これに林は照れながら相好を崩していた。
最後に林は「SNSで皆さんの投稿を見ているので嬉しいです」と集まったファンにエゴサしていることを明かし「皆さんの感想が僕の生きる糧、仕事のモチベーションに繋がっています。応援してくれている方々のために頑張っています。『愚か者の身分』は今まで僕のことを『良いね!』と言ってくれた方の温かい気持ちをそのまま役にぶつけた、そんな作品になっています。劇場公開の際にはぜひご覧いただき『良かった!』と投稿してもらえると嬉しいです!」とはにかみながら呼び掛けていた。

公開表記
配給:THE SEVEN ショウゲート
2025年10月24日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)