
10/24よりいよいよ全国公開を迎える最高純度の第二の青春物語『やがて海になる』より、本編映像がお披露目! さらに一足早く鑑賞した著名人からコメントも到着した。
本作は父が突然死したことに責任を感じ、故郷の江田島でうだつのあがらない生活を続ける修司(三浦貴大)、故郷を舞台に映画を製作する監督の和也(武田航平)、 二人が想いを寄せていた幸恵(咲姫みゆ)という幼馴染み三人の思いが交錯する様子が描かれる、“最高純度”の第二の青春物語。
『ある役者達の風景』などの沖 正人が実人生を投影させ、メガホンを取った。
8月より広島にて先行公開されると、満席回が続出。
上映延長を重ね、記録的なロングランを記録し、すでに11月までの続映が決定している。
本年のインディペンデント作品の台風の目となることを予感させる本作より、本編映像が到着!
解禁されたのは、過去のわだかまりから鬱屈とした生活を送る修司(三浦)と、映画撮影のために故郷に戻った和也(武田)が久々の再会を果たす重要なシーン。
「どうせ死ぬなら最期にお好み焼きでも食うとけばよかったの……」と、死を決意したものの、どこか呑気に海に漂う修司を和也ら撮影クルーが偶然発見。撮影を中断し慌てて助け出すというコミカルな展開。「お前のせいでシーン撮りこぼしたわ」「お前のせいで死に損ねたわ」と言葉掛け合う二人からは、月日が経っても色褪せていない、幼馴染み同士の関係性が浮かび上がる。
さらに一足早く本作を鑑賞した著名人からの応援コメントも続々到着。
俳優の一路真輝は「沖監督の江田島への愛が溢れていて、その想いがキラキラと輝きに満ちた映像美になり、その美しさの中に、幼なじみの三人の切なくも優しい過去と現在が行き来する!」と本作の繊細な映像美を絶賛。
さらに、「西武警察」「あぶない刑事」や、テレビアニメ「ルパン3世」シリーズの脚本で著名な脚本家・柏原寛司は「男が二人、マドンナの存在、舞台は海、そしてセンチメンタルなエンディング」と優れた青春・恋愛映画の要素を挙げ、「沖 正人監督の『やがて海になる』もそうなのだ」続け、賛辞を送った。
他に村田雄浩(俳優)、福島拓哉(映画監督)、筧 昌也(ドラマ演出家、脚本家)、水田伸生(映画監督、演出家)、東野ひろあき(放送作家)からも“最高純度”の絶賛コメントが届いている。
『やがて海になる』は八丁座、呉ポポロシアターにて公開中。10/24よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国公開予定。
コメント一覧
一路真輝(俳優)
故郷を想う……。沖監督の江田島への愛が溢れていて、その想いがキラキラと輝きに満ちた映像美になり、その美しさの中に、幼なじみの三人の切なくも優しい過去と現在が行き来する!
フィクション映画を観ているような、ドキュメンタリーを観ているような(笑)?
観終わったあと、心の浄化が出来たような爽快感に包まれました。
柏原寛司(脚本家)
心に残る青春・恋愛映画にはいくつかの共通点がある。
男が二人、マドンナの存在、舞台は海、そしてセンチメンタルなエンディングだ。
『冒険者たち』がそうであり、『去年の夏』や『夕なぎ』もそれに近い。
沖 正人監督の『やがて海になる』もそうなのだ。
人はすぎた青春や恋愛のかけらを心のどこかに残しているから、こういう映画に引かれるのである。
村田雄浩(俳優)
とても優しい映画でした。それなりに年を重ねた登場人物の思いがこんなにもピュアに伝わってくる映画も珍しいと思います。
きっと監督のお人柄がそのまま作品に反映されてるのでしょう、人の心の動きも海や山の風景も、とにかく優しさを感じます。
出演者も自然にそこに生きていて誰も違和感を感じさせないのも素敵でした。
ある場面では、いつの間にか涙が流れてました。ただ不器用に応援したい気持ちを相手に伝えただけなのに。
観終わったあと故郷に帰りたくなると思います。とても優しくなれる映画でした。
福島拓哉(映画監督)
映画監督には一生に一度しか撮れない作品があると思っている。それは処女作かもしれないし最高傑作かもしれないし人によって違う。でも、もう二度と撮れない、その一本があるから映画監督という人生を進み続けることができる、そういう決定的な作品が、たしかにある。
この作品は、まさしくその決定的な強度のある傑作だった。
どれだけの努力をしたか、どれだけの時間を使い、どれだけの壁にぶつかり想いを研ぎ澄ませて注ぎ込んできたか。いわゆるウェルメイドな大人の青春ドラマだが、その想いの強度はジャンルの枠を大きくはみ出してスクリーンに溢れていた。
久々に会った沖さんは、充実した顔をしていた。日々を映画監督として生きているエネルギーが表情に出ていたとてもいい、顔だった。
筧 昌也(ドラマ演出家、脚本家)
映画は「ものがたり」が大切だが、それは「ストーリー」ではなく「ストーリーテリング」のこと。
「物語」ではなく「物語り」。本作は普遍的なお噺を映画でしかあり得ない「物語り」で描くのが心地よく。
鮮烈で映画魔術的な1ショットが多幸感に満ちていました。
それはまるで広島県江田島の海のように。
水田伸生(映画監督、演出家)
故郷は「青春」を内包し、時間と共に熟成する。
三浦貴大がその熟成に苦しむ姿を、見事に演じる。
美しい瀬戸内海を見て育った、同じ広島生まれの身として、故郷で私小説的映画を完成させた沖 正人監督に……嫉妬を覚えた。
東野ひろあき(放送作家)
終始、穏やかだ。登場人物の誰もが心の中のわだかまりと葛藤しているけれど、静かに真剣にそれと向き合っている。みんなそれぞれの毎日を生きていて、その等身大の暮らしが無理なく描かれているところが素敵。過剰な演出、一切なし。
沖監督の作品を見ると、いつもホッとする。
公開表記
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
広島・八丁座、呉ポポロシアターにて先行上映中
10/24よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)