イベント・舞台挨拶

『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』先行公開記念初日舞台挨拶

© 2024 SPIRIT WORLD 製作委員会

 登壇者:竹野内豊、堺 正章

 俳優の竹野内豊と堺 正章が、都内で行なわれた映画『SPIRIT WORLD ‐スピリットワールド‐』の先行公開記念初日舞台挨拶に登壇して作品についてクロストークを行った。

 本作は、日本・フランス・シンガポール、3ヵ国による合作映画。竹野内と堺はフランスを代表する俳優カトリーヌ・ドヌーヴと共演。フランス人歌手のクレア(ドヌーヴ)が、コンサートで訪れた日本で命を落とす。クレアは死後の世界でユウゾウ(堺)と出会い、ユウゾウの遺言を果たそうとするハヤト(竹野内)の旅を見守っていくというファンタジー作品。迷える大人たちの希望と再生が描かれる。今年、釜山国際映画祭クロージング作品として上映された。

 日本・フランス・シンガポールと3ヵ国のスタッフがいる国際的な現場を振り返って、竹野内は「エリック監督が現場を楽しんでいて、とにかく撮影が早いんです。現場に入ってテスト1回、本番やって、はいOK!って感じ。カットが掛かかると『アー・ユー・ハッピー? YUTAKA?』って口癖のようにいつも聞いてくれるんですね。監督が全ての決定権を握っているというのではなく、みんなが楽しんでいるならOKっていう感じ。そんなスピーディーな撮影で、自然と笑顔が溢れてくるような現場でした」と話した。

 そんな雰囲気のいい現場で、堺は「日本のしきたりを押しつけるわけでもなく、フラットでとても居心地がいい現場でした。カトリーヌさんに対してもリラックスして演技を楽しむことができました」と竹野内に同調する。また、堺はドヌーブの印象について「輝く強さ、存在感の強さを常に出しているような方でした。誇りある姿勢が素敵だった」と述懐した。

 撮影現場では、クランクインの前にお祓いを受けたという。堺が英語でスタッフやドヌーヴたちに神主の言うことや儀式の意図などを説明していたというエピソードを竹野内が明かす。

 聞いていた堺が「竹野内さん、いつも寡黙なのに、今日は、よくしゃべりますね~。今日はたくさんの方が来てくださっているので、喜びの声を出してくれているんでしょう。しゃべれるじゃない(笑)」と愛のある突込みをいれた。竹野内は「ちょっと……。汗かいていますけど」とドギマギ。

 ドヌーヴとの共演エピソードで、「お会いできて嬉しかった」と笑顔の堺は、ドヌーブに毎日小さなプレゼント(お菓子類)を渡していたことを打ち明ける。「はじめのうちは『ありがとう』と軽く言われるだけでしたが6日目のお菓子が彼女の心を打ったんですよ。『これは何ですか?』って聞いてきたのが、いちご大福をでした。酸っぱいのに甘いというのが気に入られたみたいです。ハグされて『フランスを制した』!って気分でしたよ(笑)」ととっておきのエピソードを披露して会場を沸かせた。

 また、竹野内は「カトリーヌさんは、日本の伝統文化、非常に興味がおありで。シンプルでステキな瀬戸物があると眺めていました」と話した。

 最後に、竹野内は「この作品は独特な感性で物語が作られていて、とらえ方もさまざまだと思います。生きていることに対して何かしらテーマが与えられたら……。とても温かい作品です」とアピール。堺は「何かに助けられている、導かれていると感じたことがあると思います。そういう気持ちにさせてくれる作品です」とメッージを送った。

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
 2025年10月31日(金)~全国拡大公開
 10月10日(金)~TOHOシネマズ シャンテにて先行公開

(オフィシャル素材提供)

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