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『悪魔祓い株式会社』第38回東京国際映画祭 トークイベント

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 登壇者:ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)

 「マブリー」の愛称で親しまれ、日本でも多くのファンを魅了するマ・ドンソクが、企画・原案・主演を務めるホラー・アクション・エンターテインメント『悪魔祓い株式会社』(12/12[金]公開)。
 この度、公開に先立ち、開催中の第38回東京国際映画祭の11月3日(月)のガラ・セレクション公式上映においてトークイベントが開催された。ゲストは、“マブリー”推しを公言し続けるジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)。
 これまで『新感染 ファイナル・エクスプレス』では襲い来るゾンビたち、『悪人伝』では連続殺人鬼、マーベル・スタジオ映画『エターナルズ』では巨大な怪物、『犯罪都市』シリーズでは凶悪犯……などなど、数々の敵を圧倒的な力で倒してきたマ・ドンソク。そして今度の敵は<悪魔>! ホラーとアクションとユーモアが散りばめられた映画の魅力に加えて、ファンならではの視点から熱き<マブリー愛>を語り尽くした。

 登場したジャガモンド斉藤は、深夜にも関わらず客席に残る多くの観客に恐縮しながら「僕の本名は斉藤正伸といいまして……マブリーなんですよ。ありがとうございます、マブリーです」と挨拶、大きな拍手が起こった。MCを務めた奥浜レイラから「マブリーであり、マブリーを推しているということでお越しいただきました」とトークがスタート。

 斉藤は、自身のYouTubeチャンネル【シネマンション】での活動を振り返り、「6年前に初めて映画俳優特集をやったんです。その最初に僕をメインにマブリー特集をやらせてもらいました」と紹介。『新感染』公開から間もなく日本での出演作の公開はまだ多くない時期だったが、そこで紹介したのは『ファイティン!』(2018)だったという。以降、YouTubeで繰り返しマ・ドンソクを推してきた。

 そんな斉藤は、マ・ドンソクにとって初めてのオカルト・アクションとなった本作について、「観る前は、てっきりマブリーが悪魔祓いをするもんだと思ってたんです。でも実際それをやるのは少女時代のソヒョンで……(笑)」と切り出し、「マブリーは周りを蹴散らしていくんですよね。でも最後はキッチリ悪魔と対決して倒してくれます」と続ける。さらに、「筋肉俳優って、映画に出続けるとどこかで“人外”と戦わないといけなくなる宿命があります。たとえばシュワちゃんは、散々人を倒していったからプレデターと戦いました。ドウェイン・ジョンソンは巨大な猿と戦いました。そういう流れがあるので、”マブリー、ようやく悪魔と戦うのか”と感心したんです」と持論を展開。奥浜が「映画の最初にロゴが出てましたが、BIGPUNCH PICTURESで彼の会社なので、これは彼がやりたかったことなんですよね」と補足すると、日本版ポスターを指さしながら「悪魔祓い株式会社のロゴの横にあるパンチのイラストが、BIGPUNCH PICTURESのパンチと全く同じで、まさに会社ですよね」と言及。続けて「『悪魔祓い株式会社』というタイトルですけど、映画を観てる感じでは有限会社っぽいですよね(笑)。株式とか公開してなさそうで、規模も小規模で」と語ったところで、場内からは笑いが。

 本作の悪魔祓いの儀式の描写に話が移り、「最近だと『死霊館』シリーズが王道ですが、呪文を唱えながら進んでいくので、ただ殴って終わりになっていないんです。オープニング映像が独特で、ウァラク(地獄の使者)とかいろんな悪魔の名前が出てきて、今からこの呪文使いますよ……というのが分かる」と説明。奥浜が「悪魔祓いでは、相手に名前を言わせることが大事なんですよね」と解説すると、斉藤は「名前を言わせれば倒せるということですよね。『死霊館』ではウォーレン夫妻が悪魔の到来の仕方について授業で3段階に分けてやってくるという話をしていますが、この映画ではもっと多くの段階が登場しています」と紹介し、本作に登場する悪魔祓いの儀式におけるステップ“休止”に言及。「え、休止があるの? 休憩を挟んでくれるの?という………観る側も水分補給できたりして、悪魔も結構親切なんだなと」と続けると場内からクスクス笑いが。

 その上でマ・ドンソクの役割について「マブリーは強すぎて作劇が難しくなるというか、ラスボスにいきなり会わせてしまうと勝っちゃうから、いかにラスボスから離すか、引き離していかにそこまで時間を繋いでいくかということになりがちです。相手が悪魔になると、最後のボスが出てくるまでそりゃ時間かかるよな……という、マブリー映画の作劇としても納得できる作りになっています」と、持論を展開。続けて、「悪魔祓いとアクションは、案外親和性が高いと思うんです。観る前は、悪魔祓いの工程が多くてあんまりアクションがなかったらどうしよう……と思ってたんですけど、ちゃんとボクシングを活かしたマブリー流のアクションをやっているし、そこにエフェクトを少し載せるぐらいの絶妙のバランスになっていました。CG過多になってしまうと、マブリーの重量感あるアクションが映えなくなってしまうと思うんですが、本作では“ここでちょっとエフェクト入れます”“ちょっと煙出します”ぐらいで、アクションもしっかり楽しめます」とお墨付き。
 さらに、「近年のマブリーは、自分の可愛さを自覚し出しています」と推論。「あ、この人この角度カワイイって分かってるんだな、というのが作品を観ていても多くなってきていて、今回も初登場シーン、覚えてます? あざとさ出てますよね(笑)」……と、マ・ドンソクが演じる悪魔祓い株式会社社長・バウの初登場シーンの描写に言及。どのように表現されているかは、ぜひ劇場で確かめてほしい。

 本作における恐怖演出について、「冒頭から出てきますが、記録映像を見せていきます。それがこのジャンルでは新しくて、監視カメラとかスマホとか……全編デバイスからの視点で構成していく『search/サーチ』をほうふつとさせるし、記録係のキムの存在が、白石晃士監督の作品っぽいんです。最近だと『近畿地方のある場所について』もそうですが、劇映画だけどその中にPOV的にカメラで捉える映像も織り交ぜるような、どこか変わった演出がされていました」と分析。続けて「手持ちカメラの荒々しさや監視カメラ、そして劇映画の部分が共存していて、いろんなものをミックスしていいんだと思わせてくれました。それがすごく怖くて、見事でした」と称賛。

 謎めいたエンディングやバウの過去など、本作で明確に描かれていない場面を引き合いに出して「もし作れるならそれをBIGPUNCHで作ってほしい」と願望を語りつつ、「僕はずっとMCUと呼ばせてもらってるんです。皆さんがご存じのものじゃなくて“マドンソク・シネマティック・ユニバース”なんですけど(笑)。いろんなものと戦ってほしいし、それを見たいです」と、本作の続編とともに、マ・ドンソクの今後の活動への期待を寄せた。

公開表記

 配給:ギャガ
 12月12日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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