イベント・舞台挨拶

『楓』ライトアップスペシャルイベント&大阪先行上映会

©2025 映画『楓』製作委員会

 登壇者:福士蒼汰、福原 遥、行定 勲監督

 スピッツの名曲「楓(かえで)」を原案にした忘れられないラブ・ストーリー、映画『楓』(配給:東映/アスミック・エース)が12月19日(金)に全国公開となる。

なんば広場2周年記念と映画『楓』の公開を祝し
イルミネーションオブジェをライトアップ!

 先日都内で実施されたジャパンプレミアイベントではキャストと監督が登壇し、公開に向けて大きな注目を集めている映画『楓』。この度、本作でW主演を務めた福士蒼汰、福原 遥、そして行定勲監督が大阪・なんば広場にサプライズで登場し、《ライトアップスペシャルイベント》を開催! トークショーでは、脚本を読んだ時の印象や本作の見どころなどを存分に語り尽くしたほか、大阪なんばについての思い出トークも展開された。そしてメインイベントとして、福士、福原、監督によるイルミネーションモニュメントのライトアップが行われ、会場は多くの観客に見守られたあたたかなイベントとなった。

★ライトアップスペシャルイベント

 「なんば広場」2周年記念企画として、映画『楓』とのコラボレーションによるライトアップスペシャルイベントが開催された。主演の福士蒼汰、福原 遥、行定 勲監督がサプライズで登壇し、映画の魅力や「なんば」の街の印象、さらに広場に設置された“プレゼントボックス型イルミネーションモニュメント”の点灯を来場者とともに実施した。
 会場となったなんば広場は、かつて道路やタクシー待機場だった場所が2年前にリニューアル・オープン。“映画興行発祥の地・なんば”として文化発信の拠点となるエリアとして進化してきた。「なんば」は日本の映画興行発祥の地で、記念碑もあるなど映画と深いつながりがある場所。映画と街を一緒に盛り上げ、来場者に心が躍るような体験を提供したいという思いで、今回のイベントが開催された。イベント開始前から会場にはスピッツ「楓」が流れ、来場者にはペンライトが配布されるなど、冬の訪れと映画の世界観を感じさせる演出でムードを高めた。

 MCによる作品紹介を経て、福士・福原・行定監督がレッドカーペットを歩いて登場。集まった観客から大きな歓声が上がり、フォトセッション後には関西弁で挨拶しながらのスペシャルトークショーが行われた。

 まず映画『楓』に関するトークへ。脚本を読んだ際の印象について福士は「双子役で、もう一人のフリも演じる場面がありました。『楓』という曲から生まれた物語の可能性を感じたり、歌詞のつながりが分かって曲の聴き方が変わりました」とコメント。福原は「とても切なくて胸がぎゅっとなる作品です。誰もが経験する別れや喪失を包み込み、観終わったあとに前向きな気持ちになれる温かさがあります」と語った。

 スピッツとのやり取りや、原案となった楽曲「楓」への思いについて、行定監督は「スピッツさんは日本を代表するバンドです。試写会ではほとんど会話がありませんでしたが、終わった後に僕と会って話すのが緊張したと聞きました。『楓』は草野さんが30年前に静かな曲として書いたもので、30年前の自分に“いつか映画になるよ”と言ってあげたいくらい美しい映画だと言ってくださったと聞き、とても嬉しかったです」と特別なエピソードを明かした。

 続いて、お互いの“意外な一面”や撮影中のエピソードについて、福士は「福原さんはピュアでまじめな方で、亜子に対しても愛を注いで演じていると思いました。それから編み物がお好きで、ニュージーランドでもウールを買って編み物をされていました」と語り、福原は「福士さんはストイックで努力家ですが、意外とお茶目な一面があります。おうちのシーンではぬいぐるみに話しかけていて、緊張をほぐしてくれました(笑)」とムードメーカーな福士の一面を明かした。

 映画の見どころについて、福原は「ニュージーランドの景色をぜひ楽しんでください。テカポ湖は日によって表情が違い、大スクリーンで観ると胸に迫ります」と紹介。行定監督は「約20年ぶりに実直なラブ・ストーリーを作りました。楓の花言葉“遠慮”のように、お互いに踏み込めない距離感を丁寧に描いています。情緒的なものを大切にし、観る人それぞれの感情に触れられる作品です」と語り、福士は「人間らしい恋愛とドラマが描かれています。劇中で“慮(おもんぱか)る”という言葉が登場しますが、それぞれがお互いを“慮る”姿が輝いて見える。恋愛映画であり、人間ドラマでもある作品です」とコメントし、「めっちゃええ映画やで、観てな!」と関西弁でアピールした。

 さらにトークテーマは「なんば」へ。まず、大阪・ミナミの中心地である「なんば」についての印象や思い出について、福士は「以前、ドラマの撮影で2ヵ月ほど大阪・なんばに滞在していました。お気に入りの創作和食店があって週1で通っていました」と振り返った。また、今回のコラボレーションについて行定監督は「映画は同じ空間で観ることで生まれる熱量が大事です。この場所は活気があり、映画のような街になると思います」とコメント。12月からは南海電鉄の駅や車内に映画ポスターが掲示される予定も発表された。

 そして集まった観客に向けて、監督は「12月19日公開です。冬に観ると心が温まる作品で、スピッツをはじめ4曲の音楽がリフレインします。劇場の素晴らしい音響でぜひ楽しんでください」、福原は「亜子と涼が大切な人を失った後、どう自分と向き合うか注目してほしい。観終わったあと、大切な人をもっと大切にしたくなる作品です」、福士は「劇中で4回『楓』が流れ、それぞれ違う色味があります。劇場で聴くと曲の新しい表情が感じられると思います」と締めくくった。

 イベントの後半には、来場者限定の“10秒撮影タイム”がサプライズで実施され、会場からは大きな歓声が上がった。続いて行われたライトアップ点灯式では、福士・福原・行定監督によって“プレゼントボックス型イルミネーションモニュメント”が点灯。来場者も「楓色」のペンライトを掲げ、広場全体が“楓色”に染まり、登壇者と会場が一体となった美しい光景が広がった。
 こうして「なんば広場」2周年記念 映画『楓』ライトアップスペシャルイベントは大盛況のうちに終了。映画興行発祥の地・なんばが、映画作品と連携する象徴的な取り組みとして、多くの来場者の心に刻まれる時間となった。

★大阪先行上映会

 12月19日(金)の全国公開を控え、多くのアーティストにカバーされ27年にわたり愛され続けるスピッツの名曲「楓」を原案に、新たなラブ・ストーリーとして描かれる映画『楓』。公開を目前に控えた11月23日、なんばパークスシネマで行われた先行上映後の舞台挨拶と、「なんば広場」2周年記念企画として、本作とのコラボレーションによるライトアップスペシャルイベントが開催された。

 まず、なんばパークスシネマで行われた先行上映会では、上映後に福士、福原、行定監督が登壇すると、映画を鑑賞したばかりの観客から盛大な拍手と歓声が送られた。双子の兄弟の須永涼・須永恵役を務めた福士は、「上映後の方々に会うのは初めてです。どんな感じかなと思っていましたが、笑顔が見られてよかったです」と笑顔で挨拶した。

 恋人の木下亜子役を演じた福原は「皆さん、映画はいかがでしたか? 今日は上映後の舞台挨拶でドキドキワクワクしていました。皆さんの感想がとても楽しみです」と呼びかけ、会場からはあたたかい拍手が起こった。

 行定監督も「これだけ真っすぐなラブストーリーを撮ったのは久しぶりです。短い時間ですが、よろしくお願いします」とそれぞれ挨拶した。

 トークセッションでは、作品にまつわる撮影エピソードや役作りの苦労、ニュージーランドでのロケの裏話など、和やかで時に感情的なトークが展開されたなトークが展開された。
 双子を演じる難しさについて福士は、「涼を演じている“恵”という状態もあって、フィルターを通しての芝居が必要でした。亜子といるシーンでは自分を偽っている苦しさがあり、そのバランスに苦労しました」と振り返り、恵が左利きであるため「利き手の使い方も重要なポイントでした」と明かした。

 続いて、強い女性の印象を持つ亜子役を務めた福原は「涼とのシーンは葛藤が多く、心が揺れ動く時間でした。亜子の気持ちを自分に落とし込むまで時間をかけました」と作品に込めた想いを語った。

 『世界の中心で愛を叫ぶ』ぶりに純粋なラブ・ストーリーを描いた行定監督は、「2人は“関係を偽る”ところから始まりますが、その先に生まれる真実の感情を丁寧に描きたかった。関西だと余計ツッコミを入れたくなる関係ですが(笑)、その“フリ”の先にある愛を掘り下げました」と作品に込めた想いを語った。

 ニュージーランドでの撮影について、福原は「ニュージーランドに着いた初日は撮影の予定がありませんでしたが、天候の影響で急遽テカポ湖に向かうことに。空港からそのまま撮影へ向かい、おかげで最高の景色が撮れました」 とエピソードを披露した。

 さらにお気に入りのシーンについて、福士は「外来語禁止ゲームが好きです! ほのぼのした中に、それぞれが抱えるものが滲む“二面性”のある場面です。お互いに偽っている状況で、涼と亜子どちらの立場でも胸が苦しくなります」と語り、福原は、「テカポ湖のシーンは、あの場所だからこそ出てくる感情がありました。お互いに抱えていたものがすべて解き放たれるようでした。目を見ているだけで泣きそうになる、忘れられないシーンです」と思い入れを明かした。

 また本作では、楽曲「楓」をSUPER BEABERの渋谷龍太とシンガー・ソングライターの十明(トアカ)がカバー・アーティストとして歌っている。監督は「スピッツの『楓』はすでに多くのアーティストがカバーしていて、映画の中でリフレインさせたいと思いました。男性ボーカルは過去の記憶、女性ボーカルは真実へ導く声、合唱は確かな思い出。最後にスピッツの原曲が流れることで、登場人物の軌跡が一気に浄化されるような構造にしました」と語った。

 イベントの締めくくりには、福士が「色が移りゆく楓の葉のように、観るたびに印象が変わる作品です。12月19日の公開後にも、ぜひもう一度ご覧になって噛みしめてほしいと思います」、福原が「誰もが経験する別れの気持ちを、ぜんぶ優しく包み込んで前へ踏み出してくれるような、あたたかい作品になっていると思います。大切な人とこの作品を観てほしいです。2回、3回と観ていただくと、“この時こういう気持ちだったんだ”と気づくことができると思います」、そして行定監督も「ラブ・ストーリーは観客それぞれの物語でもあります。皆さんの感情に寄り添える作品になっていたら嬉しいです」と呼びかけ、会場はあたたかな拍手に包まれた。

公開表記

 配給:東映 アスミック・エース
 12月19日(金) 全国公開

(オフィシャル素材提供)

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