インタビュー

『学校の階段』佐々木浩久監督 単独インタビュー

©2007「学校の階段」製作委員会

青春映画の王道をやってみたいと思いました

 『発狂する唇』『血を吸う宇宙』の“発狂シリーズ”でカルト的なファンを獲得した異才・佐々木浩久監督が、『ケータイ刑事 THE MOVIE』でタッグを組んだ黒川芽以をヒロインに迎え、学校の階段をひた走る女子高生たちのバトルを描いた“部活”アクション・ムービー『学校の階段』。青春真っ只中にいる女の子たちを生き生きと描いてみせた監督に話を聞いた。

佐々木浩久監督

 1961年2月17日、北海道生まれ。黒沢 清監督の助監督として師事したことを皮切りに、94年に『ナチョラル・ウーマン』でデビューする。その後、数多くのVシネマを手がけ異才と評される。00年にはテアトル新宿のレイトショー記録を打ち立てた『発狂する唇』、翌年には『血を吸う宇宙』といったエロ・グロ・ナンセンス三拍子そろい、カルト的人気を博した発狂シリーズを世に生み出した。また03年には『3on3』でラッパ我リアとコラボレーションを行いジャンルにこだわらない映像制作も行う。
 04年にはBS-iで放送された、携帯電話を武器に難事件を解決する大ヒットドラマ「ケータイ刑事銭形泪」を手掛け、その後もシリーズの多くの作品に参加。さらにノベライズ本、CD、フィギュア、警察手帳などの関連グッズが数多く生まれ、放送終了後も人気は衰えず、地上波で再放送されるという異例の作品となった。06年には過去の出演者である黒川芽以、堀北真希、夏帆主演で『ケータイ刑事 THE MOVIE』を手掛け、大ヒットを記録する。本作では「ケータイ刑事銭形泪」『ケータイ刑事 THE MOVIE』でタッグを組んだ黒川芽以との息の合ったアクション演出が注目である。

監督はご出身が北海道だそうですね。いつ頃、上京されたのですか?

 1984年だから、もう23年になります。大学を卒業してから上京しまして、すぐに黒沢 清監督の『ドレミファ娘の血は騒ぐ』のクルーとして参加し、その後は10年間ほど、黒沢監督のもとで働かせていただきました。

監督の映画、特に“発狂シリーズ”の大ファンですが、今回のヒロインの名前もシリーズと同じく、“里美”ですね。

 あの名前はそもそもが、“発狂シリーズ”の脚本を書いた高橋洋さんと黒沢監督の発案であって、僕自身は全然役名にこだわらないんですよ。何でもいいんで、とりあえず書きやすい名前を使ったりしますが、今回も“里美”でいいかって(笑)。
役名って、劇中では最後まで出てこないこともあるじゃないですか。だから、別にこだわらなくてもいいかな、と。実は今回、全員の名前を小津安二郎の映画の登場人物から採ったんですよ。森本レオがやっている平山周吉は笠智衆が『東京物語』でやった役名だし、保健の先生・神楽坂恵の間宮紀子は『麦秋』での原節子の役名です。小津さんがよく同じ名前を使われていた監督ですから、それに近いですよね。

逆に、こだわりがなかったんですか(笑)。“里美”だけでなく“美里”も出てきましたから、ものすごくこだわりがあるのかと思いました。

 “里美”も“美里”も『血を吸う宇宙』に出てくるんでいいかなと思いまして。ホント、こだわってないです。今回の映画で黒川芽以を、『発狂する唇』の三輪ひとみと同じような目に遭わせているわけじゃないですしね(笑)。

でも、途中で時々ヘンなテイストが入ってきていますよね。それは、“発狂シリーズ”へのちょっとした目配せみたいなものなのでは?

 ああ、それは三輪ひとみに出てほしいなというのがあったので、彼女がそれっぽく出てきたら、“発狂シリーズ”のファンの方たちにも喜んでいただけるかなとは思いました。

あとは、滝本ゆにさんのしゃべりとかもヘンでしたね。

 そうですね、うちの奥さんのやっていた役も確かにおかしいかもしれません。

一人、異様な空気をかもしていて……。

 ええ、あえてそうしました。うちに帰ってきても、自分の味方はいないと里美に感じさせたくて。まともな会話が出来ないというか、そういうキャラクターでいてほしかったんですよね。

冒頭のあたりで言っていた「あの校長先生は、ちょいと様子のいい方で……」なんて、ズレてましたね(笑)。

 それはもう、田中絹代のせりふですよ。大人をちょっとヘンにしたかったんです。こういうごく普通の家庭に、昔っぽいせりふをしゃべる女の人がいたらどんな感じかなと思いまして(笑)。

今回はよく考えたら、話自体が真っ当じゃないですよね。

 そうですね。もともとの原作が階段レースをやる人たちって話だったので、それをどう映画で面白く見せていくか、そこにこだわりました。でも、基本は階段レースのスポ根もので、スポ根のセオリーに合わせて作ったつもりです。要するに、障害物競争みたいなものかなと思いまして。学校の中にあるいろいろな物をくぐり抜けながらレースに勝っていくわけです。フランス映画で『YAMAKASI ヤマカシ』というのがありますが、あれっぽいアクションを入れてほしいという要望を最初にいただいていまして、それを念頭に置きながら作りました。

学園ものを撮るにあたって、どのような思いを主軸にされていたんですか?

 僕は青春映画の王道みたいなことをすごくやってみたかったんですよ。スポーツ・アクションものの王道と言ってもいいんですが。最初に原作を読んだとき、ロバート・アルドリッチの『北国の帝王』を思い出したんですよね。この映画は、列車にただ乗りをする男とそれを阻止しようとする鉄道員が命懸けで殴り合って戦うという(笑)、他人が見ると何でそこまでこだわるの?といったことに命を懸けている人たちなんですね。そこに今作との共通点を感じたわけです。階段を走ることに対して一生懸命な人たちと、それを阻止しようとする人たちの戦いを縦軸に描いていこうと思ったんです。

権力対反権力といった構図にも見えますね。

 そうです。昔の映画というのは常にそういう部分から物語を紡いでいったはずなんですよ。最近の青春映画は非常にリアルに描きすぎてしまっているところがあると思います。生徒が純粋で先生が悪者といった構図ではなくなってきていますよね? 僕としては、70年代の青春ドラマ「飛び出せ!青春」「おれは男だ!」なんかが描いていたような青春は、今でも娯楽として見られるんじゃないかと思いまして。現実の世界ではいじめがあったり、リアルにつらいことはたくさんあるわけで、わざわざそれを映画でなぞる必要もない気がします。青春映画という娯楽映画のジャンルとして、さわやかに一生懸命生きている子供たちが、姑息な手を使って邪魔しようとする大人たちと戦っていくピュアーな姿をきちんと描いてみたいなというイメージで作りました。
 ただし、あまりポップにも描きたくなかったんですね。もともとの企画には『少林サッカー』みたいな方向性もあったんですが、僕としては生身の人間たちが走ったり怒ったり悲しんだりする姿を写したかったんです。

青春ものですと、スポーツあり、勉強あり、恋愛あり……といったさまざまな要素が盛り込まれていることも多いですが、今回は恋愛の部分はあまりなかったですね。

 ええ、恋愛の要素を入れてしまうともっと長くなってしまうので、75分という尺ではちょっと厳しいですね。ですから、あくまでスポ根にフォーカスしたわけです。「巨人の星」や「あしたのジョー」の時代のスポーツ根性ドラマですよ。考えてみたら、昔のスポ根ドラマって恋愛の要素がなかったりするじゃないですか。最近はどんなものにも恋愛の要素が入りすぎですね。昔はむしろ、学生のドラマには恋愛を盛り込んではいけなかったんじゃないかなと思います。「皆さん、学校を卒業してから恋をしてください」(笑)みたいな暗黙の了解があったんじゃないでしょうかね。今回はそれに近いピューリタリズムです(笑)。「金八先生」の頃からですよ、「子供でも妊娠するんだ」みたいな要素が入ってくるのは。それ以前の価値観としては、学生生活の中では、恋をしていても遠くから見ている程度にとどめてもらおう、というのがあった気がします。
 僕はまさに、そういうのをやりたかったんですよ。今のリアリティーとは違うかもしれませんが、映画なんだからこれもありかなと思いました。わざわざお金を払って汚いものを観るなんて……例えば“発狂シリーズ”のようなものを観たい人ならそれでいいかもしれませんけど、青春ドラマを観に行ったときに、ちょっと昔のことを思い出してさわやかな気持ちになりたいじゃないですか。人間って誰でも年をとれば、若い頃にひどい思いをしたことなど忘れるんですよ(笑)。“やっぱり、青春時代は良かったな~”という思いがあるものでしょうから、それをお見せしたかったんですね。

それでは、今の子たちに対しては、昔の青春を見せるといった感じですね?

 そうですね。ただおそらく、実際は昔も違ったんですよ。昔のリアルな子供たちも、いじめもあれば恋愛もしていたけれど、映画がそれを見せなかったんですね。お客さんも、映画は自分の学園生活とは別ものとして見ていたはずです。

それ以外で、監督にとって挑戦となったのは?

 女の子のアクションでしたので、女の子たちがどこまで本当に走っていけるかという部分では未知数でしたね。実はすごく手間をかけて撮影とCG処理をやったんです。ほとんど全カットにCGがかかっているくらいですよ。つまり、CGということを分からせないCGで、彼女たちが走っているシーンはワン・カット毎にスピード変換をかけているんです。それにエフェクトをかけて、普通にエフェクトを編集機でかけると、コマ落ちしてカクカクとなってバレちゃうんで、それをコンピューターで全部補完して、彼女たちが走っているスピードを、人間以外のものが走っているスピードに上げています。ちゃんと人が走ってはいるけど速いというスピードでスムーズに見せるという、そういう処理を行いました。

じゃあ、本人たちも見てビックリしたのでは?

 そうですね。「わたし、こんなに速く走ってた!?」って(笑)。実際にも速く走ってはいたんですけど、それにプラス何%かのスピード変換を加えたわけです。エフェクトをかけていないように見せるという、非常に贅沢なCGの使い方をしました。「“ザ・CG”だから見てくれ!」じゃなくて、生身の人間が本当に走っているところをCGでちょっと助けてあげたんです。

ワイヤーも使われたんですよね?

 ええ、でもワイヤー・アクションも、いかにも使っているという風ではなくて、女の子たちがやっているのをサポートするという意味でのワイヤーですね。こだわったのは、あくまで人がやっているアクションということでした。香港のアクションとかと違って、人間ではない人になってはいけないっていうことが基本です。普通の人間だったら、あそこからあそこまでは飛べないだろうというワイヤーはやりませんでした。『少林サッカー』的な処理はしないということは心がけましたね。

75分尺というのは、最初から決めていたんですか?

 いや、これはもっと短くても良かったんですよ。少なくとも、これ以上長くはしたくなかったです。これも昔のプログラム・ピクチャーの尺が大体、80分前後だったんで、娯楽映画の王道としてはやっぱり80分くらいがちょうどいいのかな、と。最近の映画は長すぎると思うんですよね。2時間なんて、娯楽映画の尺としては相当な力がないと描ききれないはずなんですけど、簡単に2時間にすることによって、いかに無駄な時間が生まれているかという。本来は80分で十分、笑って泣ける映画は出来るはずなんですよ。そのために、知恵を絞るべきですね。

確かに最近の長い映画は、よほど内容がない限り、観ていて疲れきってしまいますね。映画は90分くらいで作っていただきたいです。

 ホント、最近は平気で2時間20分とかあったりするじゃないですか。例えば、歴史ものですとか、その長さが必要なストーリーだったら別ですけど、そうじゃないのに2時間は駄目ですね。昔の70分、80分というのは、2本立ての娯楽映画のセオリーだったと思います。その尺だったから2本立てに出来たのか、2本立てにする必要があったからその尺になったのか、どっちが先だったのかは分かりませんが、2本立てというのは日本の娯楽映画にはちょうど合っていたのかなという気はしますね。

黒川芽以さんは私もインタビューをさせていただいたことがありますが、この年代にしてはとてもしっかりした方ですよね。監督にとって、彼女の魅力とは?

 確かに、とても落ち着いていて大人っぽい子ですね。この業界に長くいるからということもあるかもしれませんが。何より魅力なのは、見得が切れるというか、しっかりした芝居が出来るというところです。それが出来る女優さんは割と少ないんですよ。だから、年をとっていってもそういう部分を残していけば、いい女優さんになっていくと思います。
 今回は彼女に決まってから、キャラクターに合わせて脚本を直したんですよ。階段レースをやって、いじめられて、「でも私、自分のために戦うわ!」ということをはっきりと言うキャラクターにしたんです。ちゃんと見得を切って、「私はこうなんだ!」と力強く言える女優さんだなと思いましたので。だから本当に、そういった意味では最近あまりいないタイプですね。

それでは、当初の脚本ではどういうキャラクターだったんですか?

 もうちょっといい加減な感じの子でした。原作の小説では、そのいい加減な女の子が、巻き込まれる形でこの階段部にかかわっていくというストーリーだったんですけど、黒川芽以をヒロインにすることによって、もうちょっとしっかりしたタイプの女の子に変わっていきました。

黒川さん、最後は結構、ボロボロのところも見せていましたね。

 そう、ああいうふうに泣いたり、汚れるところもすごくうまいし、お客さんを引き込んでいく力があって、そういう場面もきちんと演じられる女優さんですね。なおかつ、彼女は歌もうまいので、それも生かせたらいいなと思いました。そういった意味でも今回は、女優・黒川芽以をガツンとフューチャーした映画になっています。ここまで頭から最後まで黒川芽以の魅力でもっていった映画は初めてなんじゃないですかね。僕も作っている最中に、そういう風にしていったんですよ。もっと他の人のシーンもあったんですけど、それらを全部カットしたのは、やっぱり黒川芽以の視点で作られていく映画なので、そこからブレたくなかったんです。

彼女は挿入歌の作詞もされたとか?

 そうそう、あれも彼女が自分で作詞して自分の言葉で歌ってほしかったので。僕が勧めたこともありますが、彼女自身もやりたかったみたいなので、そこはちょうど波長が合ってうまくやれたんじゃないかなと思います。

たくさん走ることも、実際にされたわけですよね?

 ええ、だから今回はお芝居の稽古というのはほとんどしなかったんですよね。階段部で走ることになっていた女の子たちは、撮影前に代々木競技場に来てもらって、トラックを走ってもらいました。この映画の場合は、どうやったらカッコ良い走りを見せられるかが大切で、特に最初に走る2人は相当練習しましたね。僕らにとっても発見だったんですけど、カッコ良く走るためには、何よりも手の動きがすごく大事なんですよ。きれいな流れで手を動かすことがカッコ良く走ることにつながるんです。今回はアクション監督もいましたが、アクション・コーディネーターの方にも参加をお願いし、ストレッチから何から、全部アレンジしていただきました。撮影は真冬の12月で、寒いとけがをしやすいものなので気を遣いましたが、コーディネーターさんのおかげで、けが人は出ませんでしたね。

12月にどのくらいの期間で撮られたのですか?

 2週間ちょいぐらいかな。日が短かったので、大変でしたね。学校の話だから夜のシーンがほとんどなく、黒川芽以が部屋に居るときとレースの前日だけが夜のシーンでしたから。15時半くらいにはもう、撮影を終えなくてはいけなかったんですよ。その代わり、朝は早いという(笑)。それがみんなは大変だったみたいですね。

プレスによると、青い空にこだわられたとか?

 そうです。先ほどお話した『北国の帝王』という映画を観たときに、抜けるような青空の下でアクションをやっていたので、それにこだわって、ロケハンも青空がきれいに抜ける所を探しました。ただ、冬なのでどうしても白っちゃけてしまって、それをどうやったら青に見せるかカメラマンと工夫しましたね。ですから、色調整もものすごく大変でした。

ところで、部長役の松尾敏伸さんは実は30歳近いんですね(笑)。

 そうなんですよ。でも、すごく若く見えましたね。昔の青春ドラマってそれこそ、みんな30歳くらいで高校生やってましたよ(笑)。「飛び出せ!青春」では石橋正次さんとか、実は先生役の村野武範さんとほとんど年が一緒っていう(笑)。だから、今回の映画でもいいかなって思いまして。

監督はどういった演出をされるのですか?

 まあ、その時々によって違いますね。映画に合わせて演出も変えます。今回彼女たちに要求したのはただ、「思いっきり走って、けがはしないでくれ」ということくらいでした。

監督ご自身の部活の思い出はありますか?

 特にないです。僕は部活をしないで、学校をサボって映画を観に行っていたクチなので(笑)。午前中に早退届けを出して、2本立ての映画を夕方まで観るという。高校1年生くらいからそういう生活をしていましたよ、札幌で(笑)。昔はビデオがなかったから、1本200円くらいで観られる名画座をハシゴしてましたね。

最初に、黒沢監督のもとで働かれていたとおっしゃっていましたが、助監督をされてどんなところに影響を受けられましたか?

 シネフィル(映画狂)のままでいいんだ、ということを学びましたね。黒沢組じゃなくて、他の監督の助監督をやっていたら、僕はたぶん、監督にはなっていなかったんじゃないかなと思っています。黒沢 清と長崎俊一に付きましたが、二人とも自主映画出身でプロの監督になった監督たちで、その人たちに付いて、「映画好きのままで映画監督になれるんだ」ということが分かったんです。業界に染まりすぎる必要もなく、好きな映画のことだけを考えていればいいんだ、と。あのつらい助監督時代を生き抜いてこられたのも、監督が黒沢 清だったということが大きかったですね。

では、映画のテイスト的に……というよりも、映画作りにおける精神性みたいな部分で影響を受けたということなんですね?

 そうですね、何よりも映画が大好きだっていう……精神性というと大げさになってしまいますけど、すごくいい加減な人たちですから(笑)。精神性というよりは、映画に対する思想かな。それには影響を受けましたね。

最後に、これから映画をご覧になる方々に向けて、メッセージをお願いいたします。

 『学校の階段』の監督の佐々木浩久です。4月28日よりシネマート六本木にて、『学校の階段』を公開します。いろいろな世代の人々に青春というものをご覧いただきたくて作りました。ぜひ、観にいらしてください。よろしくお願いいたします。

 “発狂シリーズ”については噂では聞いていたが、これまで見る機会を逸していた。今回、インタビューさせていただけることになり、過去の作品を数本拝見して、“発狂シリーズ”の想像を絶するキレ具合に魂を奪われてしまった。このシリーズは見てしまったらクセになる。監督にはぜひ再び、思いっきり壊れた映画を作っていただきたい。とはいえ、『ケータイ刑事 THE MOVIE』同様、本作『学校の階段』にも、さりげなくヘンなテイストがしこまれているので、“佐々木教”信者の方々もお楽しみを。

(取材・文・写真:Maori Matsuura)

『学校の階段』作品紹介

 天栗浜高校へ転校してきた神庭里美は、何事に対しても真剣に向き合うことにどこか臆病なところがある。転校初日、里美は校内をひたすら全速力で駆け巡り競い合う学校非公認「階段部」のメンバー・泉とぶつかり彼女にケガをさせてしまう。泉を保健室に連れていった里美は、彼女の才能を見抜いた部員のゆうこから代理として強く入部を勧められる。始めは拒否していた里美だったが、部長の刈谷健吾の言葉に強く心を動かされ、「階段部」に入部を決意することになった。
 刈谷、ゆうこ、泉、奈美、三枝ら仲間たちとの部活動を通じて、里美のなかに「信じることを怖れない」という思いが徐々に芽生え始めた。そんなある日、以前より「階段部」を目の敵にしていた生徒会会長の中村ちづると、部の存続を賭け、校内ラリーで対決することになる。果して勝負の行方は!「階段部」の運命はいかに!?

(2007年、日本、上映時間:75分)

キャスト&スタッフ

監督:佐々木浩久
出演:黒川芽以、松尾敏伸、小阪由佳、通山愛里、甲斐麻美、秋山奈々、神楽坂恵、滝本ゆに、三輪ひとみ、森本レオほか

公開表記

配給:アンプラグド
2007年4月28日(土)より、シネマート六本木にてロードショー

(オフィシャル素材提供)

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