作品紹介

『クヒオ大佐』

©2009『クヒオ大佐』製作委員会

イントロダクション

 「父はカメハメハ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ。結婚すれば米軍から結婚支度金5000万円……」かつて、このようなデタラメを並べて、女性たちから推定1億円を騙し取った男がいた。本作は、そんな実話を基に創作した一大エンタテインメント映画だ。br>
 主演は、『クライマーズ・ハイ』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『南極料理人』の堺 雅人。“つけ鼻”をした“エセ”アメリカ人に扮し、今まで見たことのない魅力を発揮している。
 彼を取り巻く女優陣にも、個性溢れる顔ぶれが揃った。クヒオに献身的に尽くす弁当屋の女社長永野しのぶ役に『容疑者Xの献身』、『余命』の松雪泰子。クヒオに惹かれていく博物館エリート学芸員の浅岡春役に『愛のむきだし』の満島ひかり。クヒオと恋の駆け引きを試みるクラブのNo.1ホステス・須藤未知子役に『ストロベリーショートケイクス』の中村優子。また、謎の某省官僚・藤原役に『252 生存者あり』の内野聖陽。
 そんな個性派俳優陣から、絶妙な演技を引き出すのは、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でエッジのきいた演出を見せた吉田大八監督だ。滑稽だけど、どこかチャーミングなクヒオ大佐を独自のテンポ感で演出。また、クヒオ大佐と女性たちが繰り広げるドラマを、単なる詐欺師と被害者という関係を越えた、それぞれのラブ・ストーリーとして見せていく。さらに、米軍がモチーフとなった心躍るポリティカル・アクション・シーンや、クヒオの孤独な内面を映し出したエピソードも挿入。さまざまなトーンの作風が観る者を魅了する。

©2009『クヒオ大佐』製作委員会

ストーリー

 時代は、湾岸戦争が始まった90年代初頭。「米軍特殊部隊ジェットパイロット」という華麗なる経歴?を振りかざしては、女たちを落としていく結婚サギ師・クヒオ大佐。
 そんなクヒオを信じ、献身的に愛し続ける弁当屋の女将しのぶ。彼女だけではない、自然博物館の学芸員の春も、ナンバー1ホステスの未知子も、みんなクヒオに惹かれていく。
 なぜ彼は、ここまで多くの女性を虜にしたのか? そこにあったのは、愚かな打算か? 巧妙な駆け引きか? それとも真実の愛か?……。

 (2009年、日本、上映時間:112分)

スタッフ&キャスト

 監督:吉田大八
 原作:吉田和正「結婚詐欺師 クヒオ大佐」
 出演:堺 雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、内野聖陽ほか

ギャラリー

公開表記

 配給:ショウゲート
 2009年10月10日 渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国ロードショー!

(オフィシャル素材提供)

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