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『愚行録』第73回ヴェネチア国際映画祭 公式記者会見、フォトコール&レッドカーペット

Photo by Andreas Rentz/Getty Images ©2017「愚行録」製作委員会
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 日本から唯一の長編実写映画として第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門でワールドプレミアとなる正式上映が決定し、話題となっている映画『愚行録』が2017年2月18日(土)に公開となる。このたび、石川慶監督と、本作で秘密を持った妹・田中光子を演じている満島ひかりが、9月6日(火)に第73回ベネチア国際映画祭に初めて出席した!

 まずは、石川 慶監督、満島ひかり、撮影のピオトル・ニエミイスキ、オフィス北野のプロデューサー 加倉井誠人が記者会見(現地時間13:30~/日本時間20:30)に登場。満島ひかりは、ピンク地にゴールドの花があしらわれた華やかなPRADAのドレスで登場した。その後に行われたフォトコールでは、そのドレスでプレスを魅了し、気軽にバックショットにも応じた。また、レッドカーペットイベント(※現地時間17:00直前/日本時間AM0:00直前)に参加し、サインに応じた。最後、ワールドプレミアは、約700名が世界で初めて鑑賞し、上映が終わると満島と石川監督は5分間の拍手喝采を浴びた!

Photo by Andreas Rentz/Getty Images ©2017「愚行録」製作委員会

記者会見

監督をすることになった経緯をお聞かせください。

石川 慶監督: まず小説を読ませていただいた時に、この小説自体が日本の縮図という感じがしました。実際、映画化するにあたっては告白のスタイルで、各人物がチャプターに分かれていて一人称で語っていくスタイルなのでチャレンジでしたが、映画化することには意味があると思いまして、お受けしました。

色に興味を持ちました。ストーリーは暗い話ですが、とても色彩が美しいと思いました。色彩設計はどのように決められましたか?

ピオトル・ニエミイスキ: ストーリーが暗いので、全体的に暗めに作りました。照明を少なくして撮影しましたが、過去と現在とを分けて撮るようにしました。過去の映像のライティングはフルで入れて、それぞれの人生を楽しんでいる状態を光で表すようにしました。

石川 慶監督: ピオトルは学生時代からの知り合いで、これは日本の映画ですが、ポーランドらしい冷たいカラーを出せるんじゃないかと思ってピオトルにお願いしました。

階級というテーマもあると思いますが、どのように解釈しましたか?

石川 慶監督: 階級の話でいうと、ヨーロッパでは苗字が違ったり、居住地域が違ったり、目に見える形で壁がありますが、日本の場合はその壁が見えないというか、隣にいる人が“そういう”人かもしれない。作り始める時に小説を読んで、僕の解釈ですが、日本の階級があるとしたら日本で起こり得る『グレート・ギャツビー』みたいな話なのではと説明をしました。

満島ひかり: 今の日本の若い世代は、個人で主張するのが苦手な人が多いように感じます。学校の中でカテゴリーを作って生きていく、みたいなことは、他の国と比べてどうか分かりませんが、大学生にはあるのかなあという気がします。生まれた環境によってあるんじゃないですか。愛をもらえなかった子供は、他の場所にそういうものを求めるような気がします。そんな感じでこの作品に参加しました。

Photo by Andreas Rentz/Getty Images ©2017「愚行録」製作委員会
プロデューサーとしては、この作品を観客にどのように届けたいですか?

加倉井誠人: この作品をどのように解釈するのか、我々のほうとしましては、大きな意味ではミステリーですが、娯楽性を秘めた作品になると思っています。娯楽性の中に隠れたテーマ性、目に見えない階級社会とか無意識なものをどう感じてもらえるのかが楽しみです。見ているうちに引きこまれていくこの作品を、日本のお客様には届けていきたいと思います。

ピオトルさん、日本でのスタッフや俳優たちに囲まれての撮影は初めてだったと思いますが、いかがでしたか?

ピオトル・ニエミイスキ: これまでの経験とは全く別でした。今回は原作のある脚本で、監督は作品に対してより近く接することができ楽だったと思います。素晴らしいプロデューサーがいましたので、インディペンデント映画の撮影と比べたらやりやすかったのではないでしょうか。スケジュールがとてもタイトでしたが、スタッフのメンバーがすごく協力的で、他の制作の態勢と比べると随分違う経験でした。互いに協力的でしたし、同じセットの中では家族のようで、約50人のスタッフが助け合って、闘いながらも良いものを創っていきました。そういうところが良い体験で、僕にとって喜びでした。

満島さんは、今回の役を演じられていかがでしたか?

満島ひかり: ピオトルが撮る画もそうですが、美しさの中から悲しさが出てくればいいなと思って演じていました。

監督、インスパイアされた映画はありますか?

石川 慶監督: 脚本の段階から僕が出していたのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』でした。コンセプトとしても近いものを感じましたし、ビジュアルもインスピレーションを受けました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は本当に好きで、(映画祭で上映予定の)『アライバル(原題)』も観たいと思っています。

監督の映画体験についてお聞かせください。

石川 慶監督: 大人になってからですが、ポーランドで映画制作を学んだこともあって、クシシュトフ・キェシロフスキ監督の映画はよく観ましたね。

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登壇者:満島ひかり、石川 慶監督、ピオトル・ニエミイスキ(撮影)、加倉井誠人(製作)

満島ひかり インタビュー

ヴェネチアの印象はいかがですか?

満島ひかり: 船に乗っている時から雰囲気が違うと感じました。住んでみたいと思いました。

この映画の出演のきっかけは?

満島ひかり: 長編を初めて撮る石川監督の誠実さに惹かれました。難しい題材なので、ディスカッションができる監督じゃなきゃ難しいのではと思いました。石川監督はディスカッションができる監督でした。ピオトルの画に複雑な内容が救われていると思います。

Photo by Andreas Rentz/Getty Images ©2017「愚行録」製作委員会
今回、ご覧になる方にどう思ってほしいですか?

満島ひかり: とても日本的な題材をあつかっているので、どこまで伝わるかなと思っています。

公開を楽しみにしている、日本の観客へ一言お願いいたします。

満島ひかり: どういう風に感じるか本当に楽しみです。映画を作っている側でこういうふうになってほしいという気持ちがなくて、どう感じてもらえるのかが楽しみです。原作が人それぞれとらえる形が違ったので、映画の公開が楽しみです。

Photo by Andreas Rentz/Getty Images ©2017「愚行録」製作委員会

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
2017年2月18日(土)、全国ロードショー

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