映画『愚行録』のジャパンプレミアが都内で開催され、ブレミア試写終了後の舞台挨拶に妻夫木聡、満島ひかり、眞島秀和、小出恵介、臼田あさ美、松本若菜、中村倫也、濱田マリ、平田 満、石川 慶監督が登壇した。
本作は、第135回直木賞候補作の同名小説を原作とする実写化作品。第73回ヴェネチア国際映画祭<オリゾンティ・コンペティション>部門正式上映作品。エリートサラリーマン一家の殺人事件の犯人を追う週刊誌の事件記者・田中武志を通じたミステリードラマが展開される。
新聞記者の田中武志を演じる妻夫木は、役作りのために某新聞社でリサーチしたという。本物の事件記者にも取材し、「取材するとき、自分自身も態度や接し方をいろいろ変えたりする、多面的な部分が見えて、とても勉強になりました」と話した。
一方、武志の妹、光子役の満島は、初仕事となる石川監督とのやり取りに不安があったことを明かし、妻夫木に「不安もあるけど、頑張ります。愛してるよ!」とメールを送ったところ、「愛してるよ!」と返ってきたと妻夫木とのメールでのやりとりを告白した。また、役作りについては「光子をつかまないように光子につかまれないようにやっていました」とコメントした。
今作のタイトルにちなみ、今年の愚行を聞かれると、妻夫木は「少し前に自分も出ていた舞台が開けたんですけど、自分が差し入れしたビールのうち1ケースを、自分の楽屋に入れちゃいました(苦笑)」と告白。満島は数年前まではイベントなどで笑顔を見せていなかったことを愚行だと振り返り、「妻夫木さんに『大人の対応しないとだめだよ』と怒られました」と告白していた。
本作で長編映画監督デビューする石川監督は「キャストの皆さんに今まで見たことのない表情を出していただいたのが一番うれしい」と満足げな様子。ヴェネチア国際映画祭参加については「舞い上がっていて、ほとんど覚えていない」と感無量な様子だった。
最後に妻夫木は「人間というものの愚かさをまじまじと見つめさせられて、僕自身もお客さんもこの映画で得たものがあったら嬉しいなと思います」と客席にメッセージを伝えた。
登壇者:妻夫木聡、満島ひかり、眞島秀和、小出恵介、臼田あさ美、松本若菜、中村倫也、濱田マリ、平田 満、石川 慶監督
(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
2017年2月18日(土)、全国ロードショー