インタビュー

『名前のない女たち うそつき女』城アンティア オフィシャル・インタビュー

© 「名前のない女たち うそつき女」製作委員会

 累計売り上げ40万部を突破した中村淳彦著の「名前のない女たち」シリーズの最新刊「名前のない女たち貧困AV嬢の独白」が、ピンク四天王のサトウトシキ監督×『冷たい熱帯魚』(監督:園 子温)の吹越 満の最強タッグで、『名前のない女たち うそつき女』として完全映画化された。
 いまや社会問題化しているAV業界の中で生きる男と、企画AV女優として生きる女性。そこに関わる者たちの生々しい生き様を描く青春群像劇。
 主人公のルポライター・志村役を吹越 満が演じるほか、多摩大初代ミスコングランプリを経てモデル・女優として活動している城アンティアが企画AV女優の葉菜子役で、また、アイドルグループ CANDY GO!GO! の元メンバーである円田はるかが葉菜子の妹・明日香役で、ハードな濡れ場に初挑戦。若手実力派の笠松 将と小南光司、そして、ベテランの吉岡睦雄、不二子、クノ真季子、川瀬陽太が脇を固める。
 この度、ヒロイン役の城アンティアのインタビューが到着した。

本作への出演経緯は?

 前田葉菜子と前田明日香のオーディションを受け、キャスティングされました。受けた時は、年齢的に明日香は無理だろうと思って、葉菜子一択のつもりで受けていました。今まで「この役取るぞ!」と意気込んだオーディションは大体落ちたので、取りたいなと思う役に関しては、「落ちたら縁がなかったな」というくらいの感覚でいくようにしていて、「取るぞ!」と思って行かないようにしました。<

脚本を読んだ時の感想はいかがでしたか?

 ものすごく人間臭い内容だと思いました。変にキャラクターを作るというよりかは、人間味のほうが出ている作品なのではないかと思います。“AV女優”だとか“ライター”という職業よりかは、人間臭さがあって、それに職業がついた感じだと私は思っています。

役作りはどのようにされたのですか?

 内に内に入るという感覚で、気持ち的に、アウトプットではなく、「インプット、インプット」でした。インプットと言っても、何かを吸収というわけではなく、「落とし込む」という感じでした。「私が葉菜子だったら」だとか、心をえぐる感じでした。嫌な思い出やいい思い出をピックアップして、それを掘っていくみたいな。それだと私の経験だけになってしまうので、それプラス、台本の葉菜ちゃんの人に対する接し方だったりだとか、キャラクター・性格・誰かとの関係性だったり、監督に言われたことを混ぜていくみたいな感じです。

サトウ監督はどのような監督でしたか?

 本当に優しい方で、スイッチがきちんと入る、パワーや想いもある方でした。

吹越 満さんとの共演はいかがでしたか?

 自分の心臓バクバクと手汗のことしか覚えていないんです。現場に入るとテレビのままなんですが、カットがかかって、控え室に行くと、普通の方です。おちゃめなところもあったりする優しい方でした。1日目は特に引っ張っていただきました。最初に撮った明日香とのシーンはNGが多かったんですけれど、その後の吹越さんとのシーンでは引っ張っていただいたので、そのお蔭で撮影もスピーディーに進みました。

円田はるかさんとの共演はいかがでしたか?

 はるちゃんは、結構あのままなんです。お互い年が近いこともあってやりやすかったんですけれど、はるちゃんは不思議ちゃんで、持っている服が大人のSサイズ、Mサイズじゃなく、子供用なんです。バッグとかも子供用のリュックを持っていて、「なんだよ、それ」って突っ込んでいました。個性のある面白い子です。少ししっかり目な感じの妹、という感じです。

笠松 将さんとの共演はいかがでしたか?

 濡れ場もあったので、「大丈夫ですか?」と言っていただいたりと、気も遣える方です。だけど、控え室では子供並みにはしゃいでいました。とにかく明るくて、とにかくポジティブで、めちゃめちゃ元気なんです。ハキハキてきぱきしていて、監督とも率先して話していました。

この役を演じる上で、一番難しかったところはどこですか?

 やっぱり濡れ場と、お母さんを憎んでいたことを思う回想シーンです。過去に対しての想いと、今はちょっと変わった想いとが入り混じったセリフは、監督から「それはちょっと恨みが強すぎる」とか「それだとちょっと」というのが多くて、加減が難しかったです。

本作を観ようか迷っている方にメッセージをお願いいたします。

 私自身もそうなんですけれど、世の中で生きて行く上で、嘘をついてしまうこともありますし、素直になりたくてもなれない時って少なからずあると思うんです。そういった、自分の中で迷ったりとか、うまく決断ができないなという時に見つめ直す材料として少しでも感じていただければと思います。「明日からこうやって生きていこう」とか自分の気持ちをクリアにしてくれるようなものを感じていただいたりだとか、少しでも皆様の役に立てればなと思います。

公開表記

 配給・宣伝:渋谷プロダクション
 2018年2月3日(土)から3月2日(金) 新宿K’s Cinemaにて公開 他全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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