映画『牛首村』の完成披露完成披露試写会が大阪で開催され、映画初出演にして初主演を務めたKōki,をはじめ、高橋文哉、清水 崇監督が登壇した。
劇伴BGMにのせて登場した3人は大きな拍手で迎えられ、Kōki,と高橋が観客に微笑みかける様子も。さらに最初の挨拶から、Kōki,や監督のマイクがうまく入らないトラブルが発生し、MCからは「監督が何か連れてきちゃったんじゃないんですか?」と突っ込まれ、早速ホラーな!?イベントの幕開けとなった。地方での本作のイベントは初。大阪ならではの好きな食べたものを聞かれると、Kōki,は「イカ焼きを初めて食べて、とってもおいしかったです! また食べたい」と笑顔で答え、高橋も「久々に食べた551がおいしかった!」と回答。関西で青春時代を過ごしたという監督は、「関西ノリの方が好きなので、たまにこうやって来られると嬉しい」としみじみと第二の故郷!?に思いをはせた。
俳優デビューがジャパニーズホラーの巨匠・清水 崇監督の作品となったKōki,は、「自分に一人二役が務まるのかどうか……主演が務まるかとても不安だったんですけど、ぜひ挑戦したいという気持ちのほうが大きかったですね」と振り返り、初のホラー映画出演となった高橋は「すごく貴重な経験をさせていただいた。怖いのが苦手で見ることも学生の頃からしてこなかったが、こうして携わらせていただいて、(実際に本作を観て)ホラー映画にはまる人の気持ちが理解できた気がして……そういう意味でもすごくうれしかった。まだ一人で見るのはちょっと厳しいですけど……」と、自身のホラー映画に対する姿勢も少しプラスに働いたことを示唆した。
さらに、Kōki,の演技に関して今まで各所で褒めてきた清水監督は、「今日は厳しく……」と前置きしつつも、「もちろん正直まだまだだが……Kōki,の人生初の演技・挑戦に立ち会えて、一緒にその場で挑戦できたことが嬉しかった。初めてでこれですから……普通二役初めてってないですからね。難しい役どころですので、観ていただければ分かると思います」とやっぱりべた褒め。「最初の演技の経験を、清水監督のもとでできたことは心の底から幸せです!」とKōki,が返すと、監督は「次の監督がやりづらくならないかな……」と心配する様子を見せ、会場の笑いを誘った。
そして話題は、実在する北陸最恐の心霊スポット“坪野鉱泉”などでのホラーな!?撮影秘話へ。撮影中、坪野鉱泉ではないが、突然電気が消える現象に立ち会ったというKōki,と高橋。監督も、本作の編集中に「私には聞こえません。もう一度やり直してください」という音声が突然スマホから毎日2回ほど鳴り続けたというエピソードを暴露。なんと劇中では突然奏音のスマホから「ヨリシロ……」と鳴るシーンがあり、親和性の高いホラー・エピソードに、観客をさらにゾクッとさせた。
「2/18の全国公開で世間はバレンタイン・ムードかと思いますが、どんな方に観ていただきたいですか?」という質問にKōki,は、「ぜひカップルの方にホラー・デートを楽しんでほしい」とコメントし、高橋も「ホラー・デートいいんじゃないですか……! 少しでも映画がきっかけになって距離が縮まったりするといいな……」と“牛首デート”をおすすめした。
さらに、主演のKōki,が代表して、2022年に第42回を迎えるポルト国際映画祭(通称・ファンタスポルト)のコンペティション部門に本作が出品されたことと、それに伴って本作の英題も『OX-HEAD VILLAGE』に決定したことをサプライズ発表! Kōki,も「海外にもじわじわ迫ってくるジャパニーズ・ホラーをぜひ海外の方にも観てほしい」とコメント。昨年、同映画祭のコンペティション部門・オフィシャルファンタジーセクションにおいて、映画『樹海村』(英題:『SUICIDE FOREST VILLAGE』)がBest Film Awardにあたる最優秀作品賞である“GRANDE PRÉMIO MELHOR FILME – FANTASPORTO 2021”を受賞したことが話題に。昨年に続いて最優秀賞を獲得できるのか期待がかかる。 ※選考は今年4月予定。
イベントの終盤はフォトセッションへ。ここで、大阪ならではのもてなし!?大阪最強の幸運の神様・ビリケンさんが登場! なんと今日のイベントのために、通天閣さんにご協力のもと、新世界から梅田まで出張してもらったという。また映画のタイトルとかけて、頭に牛首マスクをかぶったビリケン、「牛首リケンさん」が登場。これにはKōki,と高橋も苦笑い! というのも、2人とも「ビリケンさん」を知らなかったのだ。最後に、監督は「もう一人の自分とどう向き合うか……という裏テーマがある。単なるエンタメのホラーじゃない、というところに注目してほしい」Kōki,は「私にとって大切で大好きな宝物を、ぜひ皆さんに観ていただきたい」を締め、舞台挨拶は幕を閉じた。
ファンタスポルト映画祭とは
1980年に始まった、ポルトガル第二の都市・ポルトにて行われる“世界三大ファンタスティック映画祭”の一つで、ホラー・ファンタジー・SFなどのジャンルにおいて、世界的に栄えある映画を決める国際映画祭。“ファンタジー”と“ポルト”を合わせた造語“ファンタスポルト”の愛称で親しまれ、シッチェス映画祭(1968~)やブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(1983~)と並び「世界三大ファンタスティック映画祭」の一つとして君臨。過去受賞作には『キューブ』(1999)、『パンズ・ラビリンス』(2007)などがあげられる。
登壇者:Kōki,、高橋文哉、清水 崇監督
(オフィシャル素材提供)
公開表記
配給:東映
2022年2月18日(金)、降臨。