イベント・舞台挨拶

『そばかす』初日舞台挨拶

©2022「そばかす」製作委員会

 登壇者:三浦透子、前田敦子、玉田真也監督

 「ノットヒロインムービーズ」の最新作『そばかす』が12月16日(金)に初日を迎え、公開劇場にて、主演の三浦透子、共演の前田敦子、玉田真也監督が登壇した。

 本作で三浦、前田という俳優陣とタッグを組むことになった玉田監督は、「三浦さんは初めてお会いしたんですが、前田さんには以前、自分が脚本を書いたテレビドラマの主演をしていただいたことがありました。でも監督として関わるのは初めてでしたね。三浦さんはすごくフラットな人で、頭がいい方という印象。モヤモヤした物事をちゃんと言葉で整理ができて頭の切れる人。でも演技に関してはちゃんとそれを身体に落とし込める、いい俳優だなと思っていました。そして前田さんは、実際にそういう方なのかどうかは分からないのですが、素のような感じというか。懐がすごく深い気がします、器がめちゃくちゃ大きいというか。もちろんいろいろと考えていることはあると思うんですが、それが表に見えない感じが底知れない感じがして。二人とも全然違うタイプなんですが、いい俳優とご一緒できてうれしいです」とコメント。

 そしてその玉田監督の言葉に深くうなずいていた三浦は「何が起こっても動じないなというのは感じていました、(劇中で)少年がサインを求めるシーンがあったんですが、その対応の仕方にめちゃめちゃ前田さんのカッコ良さを感じたんですよね。あのカッコ良さは言語化できないですよね」とほれぼれした様子でコメント。前田も「あのシーンは(少年たちが)、すごくファンのように来てくださったんで。あの頃(AKB48時代)の記憶を思い出しながら。アイドルをやっていて良かったなと思ったシーンかもしれません」と笑顔で振り返ると、「(三浦)透子ちゃんはすごく大人なんですよね。場の空気を考えつつも、ちゃんと言葉にして、みんなで一緒に考えていこうという時間を進んで作ってくれるんで、透子ちゃんが主役でいてくれる作品は絶対に安心だなと思います」と全幅の信頼を寄せている様子だった。

 三浦演じる佳純は、他人に恋愛感情を抱くことがないが、そのことを周囲に理解してもらえないことに悩む、という役柄。そこで「佳純に似ているところは?」と質問された三浦は、「わたし自身も、人に伝えることをあきらめてしまうようなところがあったかなと思います。でも最近はもう少しあきらめずに。人に伝える努力をしようかなと思うようになりました」と返答。前田もその言葉に「いいことですよね」と同意すると、三浦はさらに「10代の頃は、もうちょっとあきらめていたかもしれない。どうせ分かってくれないんじゃないかと勝手に決めつけて、リスクマネジメントというか、確実に分かってもらえることだけを伝えるとか、そういうことをしてしまっていたかも。そこはもしかしたら通じるところはあるかもしれないですね」と振り返った。

 一方、自身が演じる真帆という役柄に似ているところは?と質問された前田は「一見、何を考えているのか分からないと思われるところは一緒かなと思いますね。よく言われるんですよ。最初、どう話しかけたらいいのか分からなかったとよく言われますからね。ずっと口角をあげればいいのかな」と思案顔になりつつも、「フラットにいたいというところは共感できますね」としみじみ付け加えた。

 三浦と前田の共演シーンはそれぞれに楽しかったと語る二人。「二人の時間が本当に楽しくって。なんだかすごくリンクしていましたね」と前田が語ると、三浦も「さっき玉田さんがわたしと前田さんとは違うアプローチの俳優で、ということをおっしゃっていたんですが、佳純と真帆はお互いにないものをリスペクトしあっているような気がしていて。わたし自身も小さいことが気になってしまうところがあるので、ドシッといてくださる前田さんを見て、わたしもそんなふうになれたらいいな、カッコいいなと思っていました」とコメント。さらに前田が「わたしはちゃんと言葉にしてくれるところはカッコいいなと思って見ていました。だからリンクしていたんだなと思います」と返すなど、劇中の役柄同様、共鳴し合っている様子の二人だった。

 そして最後に前田が「映画を観て、すごく共感した方が多かったということなんですけど、どこかひとつでもいいところを見つけてもらって、何かの話の話題にしてもらえたらうれしいです。これからも『そばかす』をよろしくお願いします」と呼びかけると、三浦も「恋愛感情を持たないというセクシャリティを持った女性を描いた映画ですが、彼女のまわりにも、日々生きる中で、自分はマイノリティーなんじゃないかと感じる人がいろいろと描かれているので。みんな程度の差はあれ、世間の当たり前を押しつけられることがどこかしんどいなと思いながら生きてるのかもしれないなと思うんです。すべての人にとって、自分事だなと思えるような話が詰まった作品だと思っています。ありのままのものを、これでいいや、今の自分がすてきだな、好きになろうと思ってもらえるきっかけに、この映画がなればうれしいなと思います」と挨拶。

 さらに玉田監督も、「試写会で観た人の感想で、自分がいたたまれないな、しんどいなと思っていたシーンでも、他のお客さんは笑っていてズレを感じたというものがあったんですけど、それは豊かなことだなと思っていて。ひとつのシーンで笑ったり、泣いたり、イライラしたり、いろいろなリアクションがある状態が理想だなと思っていて。そういうリアクションがあって、はじめてこの映画が完成するところがあるので。もし引っかかるところがありましたら、まわりの人にすすめてください」と会場に呼びかけた。

(not) HEROINE movies とは

『 勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』『本気のしるし』を手掛けたメ~テレと、制作会社ダブがタッグを組み、“へたくそだけど私らしく生きる”、等身大の女性のリアルをつむぐ映画シリーズであり、次世代を担う映画監督と俳優たちを組み合わせ、それぞれの感覚と才能を思う存分発揮できる場を生み出し、輩出するプロジェクトです。
 何ドンもされない。
 胸キュンもしない。
 恋とか愛とか生きるとか自意識とか、考えすぎてこんがらがって。
 それでももがいて生きている“ヒロイン”になりきれない“ヒロイン”たちの物語。
 第1弾「わたし達はおとな」(公開中)、第2弾「よだかの片想い」(2022年9月16日公開)

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:ラビットハウス
2022年12月16日(金) 新宿武蔵野館ほか全国公開

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