イベント・舞台挨拶

『アラビアンナイト 三千年の願い』ジョージ・ミラー監督がリモート登壇!プレミア試写会

©2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.

 ジョージ・ミラー監督最新作『アラビアンナイト 三千年の願い』が、2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開となる。この度、公開に先立って、2月13日(月)にジョージ・ミラー監督がリモート登壇、プレミア試写会が実施された。

 全世界を熱狂の渦に巻き込んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から8年。ジョージ・ミラー監督最新作がいよいよ日本上陸! 物語の舞台を灼熱の荒野からイスタンブールのホテルの一室へと一転させたミラー監督は、前作とはまったく異なる題材に挑戦。英国の小説家・詩人であるA・S・バイアットの短編小説「ザ・ジン・イン・ザ・ナイチンゲールズ・アイ」を原作に、3000年もの間幽閉されていた孤独な魔人と現代の女性学者の「願い」をめぐる寓話を描く。メイン・スタッフには、『~怒りのデス・ロード』の精鋭スタッフが再結集した。

 本作の公開に先立ち、2月13日(月)に本作の公開記念プレミア試写会を池袋HUMAXシネマズにて実施。本編上映後には、ジョージ・ミラー監督がリモート登壇し、一般の方から寄せられた質問に回答するQ&Aトークショーも行われた。

 現在、『Furiosa(原題)』を製作中のミラー監督はオーストラリア・シドニーからリモートで登壇。今回の日本最速上映で本作を観終えたばかりの観客の温かい拍手に笑顔を見せ「お越しくださってありがとうございます。日本を訪れるたびに、映画や自分のフィルム・メイキングについて学ぶことが多いので、今回もできることなら日本にお伺いしたかったです」と挨拶した。
 英国の作家A・S・バイアットの短編小説を原作にした本作だが、ミラー監督は「この短い物語に惹かれたのは、人間であれば誰しも自問するような深遠なテーマ――『生と死とは何なのか?』、『愛の性質、それを定義づけるものは何なのか?』、そして『ストーリー・テリングとは何なのか?』ということに興味を持っていましたし、観客の皆さんに、それぞれの人生経験をベースに、この作品から意味を見出していただきたい。それができる作品であると感じたからです」と語る。
 『マッドマックス』の映像と音の迫力に衝撃を受け、監督のファンになったという人々も多いが、本作では魅惑的な映像に加えて、監督自身が語ったように“ストーリー・テリング”そのものが大きなテーマとなっている。その点について、ミラー監督は「小さい頃から、なぜ人は物語を語るのか? ということに興味がありました。それは人類に組み込まれているものだと思います。その『なぜ?』というエニグマ(=謎)を掘り下げてみたいという気持ちがありました。私には双子の兄弟がいますが、いまでも互いにいろいろなことを語り合います。オーストラリアは世界で最も長い歴史を持つ先住民がいて、彼らは連綿と歴史を紡いできました。彼らは家畜を持たず、農耕をせずにノマドとして旅をしながら、宇宙や世界の理をストーリー・テリングによって理解してきたのです。彼らに限らず人間は家庭の中であれ個人であれ、文化の中であれ、自分たちや自分たちの世界を説明するために物語を語ってきたのです」と並々ならぬ“ストーリー”への思いを語った。

 本作で、ティルダ・スウィントン演じる学者・アリシアがロンドンに帰宅した際の隣人役として『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも印象的な役柄を演じていたメリッサ・ジャファーが出演している。このことを指摘されると、ミラー監督はニッコリと微笑み「彼女は素晴らしい俳優です。『マッドマックス』の撮影はナミビアの砂漠での過酷な長時間労働でしたが、彼女はいつも元気で周りを励ましてくれる存在でした。普段は舞台で活躍していますが、今回、ぜひあの役を彼女にやってほしいと思ったし、これから先もまたご一緒したいです」と語る。さらに、映画監督としての俳優との出会いについて、今回の魔人役のイドリス・エルバやティルダ・スウィントンの名を挙げつつ「映画監督という仕事を通じて、中毒のように『また一緒に仕事をしたい』と感じる素晴らしい俳優と数多く出会ってきました。それはアスリートとの出会いのようなもので、監督はコーチのようなものであり、彼らのポテンシャルが形になるのを目の前で見られることにワクワクします」と明かした。

 今回、「アラビアンナイト」という寓話をモチーフにファンタジーの世界を映像化したミラー監督だが「精霊や霊のような存在を感じた経験は?」との問いには「そうした存在と出会ったことはある気はしますが、通常は理性によって説明できてしまうことが多いですね。私はオーストラリアの地方で育って、感染症などで熱を出した時に、心理学でいうところの明晰夢、場合によっては悪夢を見ることがありました。そんな時、あらゆる霊や精霊の存在を見た気がしますが、大人になるにつれて、理性で片付けられてしまうこともあり、『出会った』とは言えないのかもしれません……(笑)。ただ、他の人がそういう存在と『出会った』ということを否定するつもりもありません」と答えた。

 本作には『マッドマックス』に続いて、名撮影監督ジョン・シールが参加しているが、彼との仕事の中でイメージ通りの映像を作り上げることができたか?との問いには力強く「YES!」と回答。「彼とは阿吽の呼吸で仕事ができるんです。言葉を交わさなくとも、僕の意図を汲み取り、同じものを見てくれる存在です。引退を表明していましたが、どうしても彼に撮影してもらいたくて口説き落としました(笑)。80代になって『孫と過ごしたい』と言うので、(現在製作中の)『Furiosa』はお願いすることはできなかったけれど……。彼はストーリーが何を必要としているかを理解している撮影監督で、一緒に仕事をするほどにその素晴らしさを感じます」と称えた。

 近年、映画が劇場公開のみならず、配信にシフトしている点についてどう感じているか?という質問には「人間のやること全てがそうですが、映画も常に変化・進化していくものです。いま起きている変化は、およそ百数十年の映画の歴史の中でもめざましいスピードをもった変化ですが、そうしたシフトチェンジについては、作り手として常に念頭に置かなくてはいけないと受け止めています」と語る。その上で「逆説的ですが……」と断りつつ、「僕は(劇場公開と配信の)どちらも良いものだと思っています。人生のすべてに良いことと悪いことがあります。劇場で見知らぬ人と“パブリック・ドリーム”を分かち合うという行為が好きだし、みんなでひとつの物語をシェアするというのが映画体験だと思っています。周りの人たちが自分と同じように作品に入り込んでいるのを感じると、その思いが強くなります。一緒に笑い、涙し、緊張するシーンで身体を固くする、その体験が大好きだし、僕自身、この仕事をしている理由のひとつが、そういう作品を作りたいからです。同時に、たくさんの人が家で小さな画面で映画を観るということも分かっています。それの良いところは、細かいところまでチェックして観てもらえることです。1コマずつ観てダメ出ししたり新しい発見をしたり、そういう観方はすごく面白いことだと思いますし、映画を作る上で『誰かがきっとこれに気づいてくれるだろう』とそういう部分を意識しています。今回の映画でも、『3』というのが隠しアイテム的に使われていて、いろいろなところに散りばめられています」と明かしてくれた。

 現在製作中の『Furiosa』について「いまのところ、プロセスを楽しんでいます」と明かしつつ「映画というのは、やはり完成して、観客の皆さんにどう感じるのか?というところが大事なので、その日を楽しみに頑張りたいと思います」と語り、改めて日本のファンに向け「今日はありがとうございました。皆さんの健康をお祈りしています」と挨拶し、舞台挨拶は幕を閉じた。

公開表記

 配給:キノフィルムズ
 2月23日(木・祝) TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました