イベント・舞台挨拶

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』完成披露 舞台挨拶

©2023「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」製作委員会

 漫画から飛び出たような個性豊かなキャラクターたちが奏でるオフビートな笑いと本格アクションで、Filmarks 初日満足度ランキング第1位、日本映画批評家大賞・新人賞(第31回新人監督賞:阪元裕吾/新人女優賞:伊澤彩織)を獲得した、殺し屋女子2人組のアクション映画の待望の続編『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』の完成披露上映会が3月7日(火)に開催された。
 舞台挨拶では、前作の反響の大きさのほか、監督が「R-1グランプリに出てほしい位」と絶賛する髙石あかりのコメディの芝居、スタントパフォーマーとしてキアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック: チャプター4』に参加した伊澤彩織と、ドニー・イェン主演の『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』などでアクションに定評のある丞威のタイマン・シーン、本作で初めてガン・アクションに挑戦した濱田龍臣が撮影の裏話を披露した。

 髙石は「『1』を経て多くの皆さんに支えていただいて、やっと続編ができました」、伊澤は「池袋シネマ・ロサさんでずっと上映が続いて、この1年間で『ベイビーわるきゅーれ』が成長していくさまが見られて、『2』をやっとお披露目ができる日が来たので本当に嬉しく思います」と感無量の様子。

 『2』で主人公二人のポストを狙う神村兄弟を演じた丞威は「世界を荒らす話題の作品を一番最初に観られるんです。大いに笑っていただければ」、濱田は「世界で初めて観る方に、『ベイビーわるきゅーれ』の世界を存分に味わっていただければと思います」と挨拶をした。

 本作は、2021年7月30日に公開された『ベイビーわるきゅーれ』の続編。『ベイビーわるきゅーれ』は公開をしてから週を追うごとに口コミが広まっていき、この池袋シネマ・ロサでも半年も上映されたロングラン作品。監督は、「『1』は3館でのスタートだったのに、今回何十倍にもなってスタートなので、ちょっと足が震えています。3館からスタートして、じわじわ広がっていって、今に繋がったというのが嬉しいです」と感慨深げ。

 髙石は、前作について、「変わったところしかないくらい人生を変えてくれた作品。いろんなところで『ベイビーわるきゅーれ』を観たと言ってくださる方がすごく多くて、Twitterを覗けばベビ絵というファンアートがたくさんあって、なんでこんなに愛で溢れているんだろうとびっくりします」と話し、伊澤は「ベビ絵コンテストで描いてくれたベビ絵を見たんですけれど、『2』は予告しか出ていないのに、細かいところまで見て描いてくださって」と驚きを隠せない様子。

 丞威は香港映画『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』でドニー・イェンと戦ったりとアクションに定評がある。前作のアクション・シーンを一観客として観て、「園村アクション監督らしいアクションで、まず(渡部を演じた)三元(雅芸)さん、あの人やばい! 本当に技が綺麗で、この二人(伊澤と三元)のバトルを越えなくてはいけないというのはプレッシャーでもあったけれど、楽しみでもありました」と話し、『2』について、「香港でドニーと、『アクション映画は、常に新鮮な素材を提供しなくてはいけない』と話していて、今回は世界がまだ見たことがないアクションなんじゃないかなと実感しているので、皆さん楽しみにしていてください」と観客の期待を煽った。

 濱田はアニメ・ファンとのこと。「それぞれのキャラクターが立っていることで、愛らしさだったりに繋がっています。『2』はキャラクターがさらに立った兄弟が出てくるので、キャラクター同士の対比を深く観ていくというのが、アニメが好きな方にもおすすめできる部分」とアニメ・ファンにも『ベイビーわるきゅーれ』シリーズを推薦!

 髙石は続編の製作が決まった時のことを回想し、「『1』を作っている最中に、監督と伊澤さんと続編の話をしていて、その話は『こういうキャラクターが出ていたら面白いかも』だとか“もしも話”みたいな感じでした。続編が決まった時は、『きたか』というような気持ちだった。『1』をたくさん観ていただいて、『続編が観たい』という声がすごく多くて、その声に応えられることが何よりも嬉しかったです。」と述懐した。

 阪元監督は、続編を作ることになって、「映画館でお客さんに笑ってほしいというのが一つあって、それを目指しました」と話し、髙石は、監督から撮影前の本読みの時に、「“『1』ではちさととまひろが個々だったものが、『2』では一つになっていく”というのを聞いて、腑に落ちた部分がありました。二人がいろいろなものを背負って、傷ついていく中で、二人三脚になっているような部分が後半にいくにつれて見えてきます」と説明した。

 阪元監督は「髙石さんにR-1グランプリに出てほしい」と言っていたとのこと。「バランサーですよね。真ん中のとあるバトルのシーンの顔の全部がおもろくなっているくらいおもろいんで、ぜひ見てほしいです」と話した。監督は、伊澤の魅力については、アクションはもちろんのこと、「髙石さんも相当なんですけれど、伊澤さんも反射で動いてくれます。その場にあるものでいきなりやり出して、モニターで見ていてびっくりさせられることがあります」と絶賛した。

 阪元は殺し屋兄弟役の濱田と丞威のキャスティングについて聞かれ、「濱田さんは、ガタイの良さがまず一つあります。そして、このお顔の素晴らしさ。分かりますか、皆さん!」と観客にアピールし、濱田は「こんなめちゃくちゃ近くで言われるとは思っていなくて、ドキドキしています」と恐縮した様子。

 丞威のキャスティングについて監督は、「ラストバトルが『1』の三元さんと比べられるやろうなというのがあって、自然に、丞威さんしかおらんのちゃうということになりました」と話し、当の丞威は「僕自身も俺しかいないだろうなと思いました」と返した。

 丞威は「ツイッターとかで『丞威さんに続編に出て欲しい』というのが結構多くて、オファーが来て、『よし、きた』という感じでした。ゆうりとまことには二人の世界観があって、ちさととまひろの世界観とは違う感じです。自分の名刺代わりになる作品なのでよろしくお願いします」と、会場を埋め尽くした『1』のファンに、アピール。

 伊澤は「『対戦相手が丞威くんになるよ』と言われた時は驚きました。私がアクションを始める前に、『TOKYO TRIBE』のアクション・シーンを劇場で観た時に、『こんなすごい人がいるだ』と思っていたので、一緒に戦えるのがすごく嬉しかったです」と当時を振り返った。

 伊澤は、丞威とのタイマン・シーンについて、「夏の撮影で、アクション・シーンの途中で、どっちが汗がいっぱい出るか、Tシャツを絞ったらめちゃくちゃ出て、水浸しでした」と話し、「一度撮影中に熱中症になって、撮影を止めちゃった時に、龍臣くんが塩飴とかを持ってきてくれて、天使に見えました」と濱田に感謝を述べた。

 伊澤は、前半の銀行強盗とのアクション・シーンについては、「アクションをやりながら、笑いを取れるアクションって一番難しいと思っていたので、“『マスク』だったり、『ホーム・アローン』みたいに、スタントが痛々しいものでなくて、笑えるアクション・シーンをやりたいね”と監督とかと話していました。前半は特に面白かったら笑って観てほしいです」と話した。

 濱田は、「殺し屋という肩書きの役は初めて。最初は『殺し屋?』という戸惑いが半分以上占めていて。でも、台本を読ませていただいて、すごく素敵な役だなと思いました。アクションとそうじゃない部分、殺し屋のまことの部分と殺し屋だけど普通の男の子の部分のメリハリをつけやすくて、自分自身、新しい殺し屋という役に向き合えたと思います」と、楽しんで演じた模様。

 濱田はガン・アクションも初めてだったそうで、「特撮とかには出演していたんですけれど、特撮って実銃って出てこないので、『これが拳銃か!』という初めての出合いでした。持った時の重さ、冷たさが身に染みました」と話した。

 最後に監督から、「脚本はもう1パターンあったんですが、それはシリーズが終わってもおかしくないパターンだったけれど、本作は、『これからも続いていくには』というようなプログラム・ピクチャーを目指した作品なので、面白かったら、ぜひ『3』を期待していただければと思います」と、『2』のヒット次第では『3』があると示唆し、舞台挨拶は終了した。

 登壇者:髙石あかり、伊澤彩織、丞威、濱田龍臣、阪元裕吾監督

公開表記

 配給・宣伝:渋谷プロダクション
 2023年3月24日(金)~新宿ピカデリー他にて公開

(オフィシャル素材提供)

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