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『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』 開催直前イベント

 TBSは魂を揺さぶる良質のドキュメンタリー映画の発信地となるべく立ち上げた、新ブランド「TBS DOCS」 のもと、今年も 『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』を開催する。
 第3回目となる本映画祭は、【東京:ヒューマントラストシネマ渋谷/3月17日(金)~30日(木)】 【大阪:シネ・リーブル梅田/3月24日(金)~4月6日(木)】【名古屋:伏見ミリオン座/3月24日(金)~4月6日(木)】【札幌:シアターキノ/4月15日(土)~21日(金)】と、前回を上回る規模で実施。

 そこで、3月17日からスタートする「TBSドキュメンタリー映画祭2023」の開催直前となった3月14日(火)に、「TBS DOCS」チェアマンの太田 光(爆笑問題)と、昨年太田と共に「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」のアンバサダーを務めたトラウデン直美をスペシャルゲストに招き、『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』開催直前イベントが実施された。今年は『カリスマ~~国葬・拳銃・宗教~』を引っさげて昨年に続き映画祭に参加する佐井大紀監督と、3年連続の映画祭参加となる『アフガン・ドラッグトレイル』の須賀川拓監督もリモート中継で登場した。

 昨年の映画祭では全11作品が上映されたが、今年は多岐に渡るジャンルから15作品がラインナップ。気になる作品を聞かれた太田は先月2月24日より全国公開を迎えた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』を監督の新作『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』を挙げ、「これは迫力があってとても面白かった」と絶賛。トラウンデンは『それでも中国で闘う理由~人権派弁護士家族の7年~』を挙げ、「最近の話で記憶にも新しかったので、この問題は今も続いているのかと思った」と興味津々の様子。

 そんな中、太田から注目作品に挙げられた、『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』の佐井大紀監督が登場。「この日本の1年の熱量をパッケージできないかと思ったし、過去に起こった日本の事件や問題が点と線になって一つになればいいと思った」と作品を撮った狙いを明かす。太田は本編を振り返り「イエスの方舟にいた女性たちの今の姿が映されていて不思議だったし、イエスの方舟のその後がどうなっているのか知らなかったので興味深かった」といい、トラウデンは本作の“エキストラ”というテーマに触れて「エキストラさんはドラマにしても、社会にしても必要不可欠な存在。ドラマや社会を回しているのはエキストラという存在だと思った。カリスマがいるのも、エキストラがいてこそ」と感想を述べた。改めて佐井監督は「エキストラを追ったらカリスマが見えてくる。対象物に迫っていくから見えるのではなくて、連想ゲーム的に迫ることで反転から見えてくるものもある。ドキュメンタリーを壊す。そこをやってみたかった」とアピールしていた。

 また、今年の映画祭のキャッチコピー「本気の人間は面白い」にちなんで「最近、面白いと思った人間」についてトークを展開。太田は「それこそWBC。選手全員が本気。本気でやっている人間の動きは見応えがある。ついつい見入ってしまう」と感銘を受けており「俺も野球を辞めなければよかった。小学生の頃、少年野球の3軍の補欠だったけれど、もう少し頑張っていればWBCにいたと思う。本気を出せばよかった」と残念そう。トラウデンは「昨日乗ったタクシーの運転手さんが本気だった。ナビも使わず裏道を使って、20分かかる道を12分くらいで到着した」とプロ魂に感動していた。

 そして、アフガンを蝕む薬物の闇を映し出す『アフガン・ドラッグトレイル』の須賀川拓監督もイギリスからリモート中継で参加。太田は「薬物が蔓延している川の下の巣窟のような場所での須賀川さんのリアクションが素晴らしい。映像から臭いが伝わってくるようだった」と唸り、トラウデンも「薬物のせいでうつろな感じになっている大人たちの姿が絶望的だった。しかもそこから抜け出せないという現実も重く響いた」と厳しい現実にショックを受けていた。須賀川監督は「確かに絶望的ではあるけれど、その中でも必死に生きている人がいるということも伝えたい。こんなところでも生きている人がいるのかという逆説的な希望を感じてほしい」と呼び掛けていた。

 さらに「TBS DOCS」チェアマンの太田から重大発表が! 映画祭期間中にもっともSNSでつぶやきがあった話題作品に、犬のオブジェがあしらわれた“DOGS”トロフィーを授与するという特別賞の新設が決定した。TBS DOCSの「DOCS」がよく「DOGS」に間違われることにちなんだこの特別賞のトロフィーは、土佐犬のモチーフが入っており、太田が「さっきそこら辺で買ってきた」とのこと。


 映画祭開催に向けてトラウデンは「事実は小説より奇なりというけれど、ドキュメンタリーを見るとこれが現実なのかと受ける衝撃も大きい。自分の中に一つ窓を開ける感覚というか、その感覚にぜひとも浸っていただきたい」とアピール。
 一方の太田は「15作品すべて観たくなる作品」と期待をあおって、「中でも『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』が素晴らしい。鮎川さんは完成を観ずに亡くなってしまったと聞いたので、観せたかった。本編を観ると“カッコいい、鮎川さん!”と最後涙が出てきた。ぜひ多くの方々に観てほしい。特別な1作です」とアピールしていた。

 登壇者:太田 光(爆笑問題)、トラウデン直美

(オフィシャル素材提供)

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