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貴重なドキュメンタリー『プーチンより愛を込めて』特報、場面写真&監督コメント解禁

©Vertov, GoldenEggProduction, Hypermarket Film-ZDF/Arte, RTS/SRG, Czech Television2018

 ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンの後を継ぎ、2000年に第2代大統領に就任したウラジーミル・プーチン。当時の憲法上の制限から2期で退いたものの、2012年の大統領選で復帰。実質的に、プーチン政権は20年以上にわたり続いている。プーチンはいかにして権力を握り、現在の統治国家を築き上げたのか。

 ヴィタリー・マンスキー監督は、引退を宣言したエリツィンの指名を受け1999年12月31日、プーチンが大統領代行に就任してからの1年間を追った貴重な映像を編集して、1本のドキュメンタリー『プーチンより愛を込めて』を完成させた。本作に使用されている映像は、すべて、ウクライナ出身のマンスキー監督が国立テレビチャンネルのドキュメンタリー映画部の部長だった時に監督自身が撮った素材で、ほとんどが未公開だったもの。2014年3月にロシアによるクリミア併合のプロセスが始まった時に、監督はロシアを捨て、ラトビアに移住し、本作の素材の権利処理や編集を始めた。現在ロシアでは監督は指名手配されていて、ロシアに一歩足を踏み入れたら逮捕されるという状況の中、日本での公開が決まった。

 大統領選挙活動では控えめな印象のプーチンだが、徐々にベールの奥に隠されていた本性が見えてくる。その過程はまさに心理スリラーの様相。自身の後継者としてプーチンを20人の候補者から選んだエリツィンだが、やがて自分が利用されていることに気がづき、丸1年後の自宅でのインタビューでは、プーチンについて「赤」と断言するまでに……。

 大統領就任後、第二次チェチェン紛争、五輪のドーピング、ウクライナ侵攻が始まったほか、プーチンに逆らった人々の亡命、投獄、死もあった。今だからこそ新たに気づくことがある、若き日のプーチンを映した、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞作。

 この度、4月21日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開されるのを前に、予告編と、劇場用パンフレットに寄稿する黒井文太郎(軍事評論家)と岡部芳彦(神戸学院大学教授・ウクライナ研究会会長)のコメントが届いた。

コメント

黒井文太郎(軍事評論家)
 本作にもあるように、大統領就任後のプーチンはエリツィンからはすぐ離れていき、あっという間に名実ともに権力者になっていった。彼はもともと羊ではなく、狼だったのだ。
 元KGB人脈の文化に「人権」や「人道」の文字はない。その後、プーチン政権はロシア国内外で反対勢力への殺戮に邁進し、やがては隣国への侵略にまで踏み入っていくことになる。

岡部芳彦(神戸学院大学教授・ウクライナ研究会会長)
 エリツィンの「自由なロシア」に終焉をもたらしたのは果たしてプーチンだったのか。それとも自由に戸惑って、徐々にそれを望まなくなったのはロシア国民なのだろうか。そんな正解のない問の答えがこのマンスキーの映画にはある。

公開表記

 配給:NEGA
 4月21日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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