作品紹介

『独裁者たちのとき』

イントロダクション

圧倒的な映像、震撼する音響とともに描く、まったく新しい史劇の誕生!

 深い霞に覆われた色のない廃墟の中で男たちが蠢いている。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニなど第二次世界大戦時に世界を牛耳っていた独裁者たちだ。煉獄の晩餐が始まると、お互いの悪行を嘲笑、揶揄し、己の陶酔に浸っている。〈地獄〉のようなこの場所で〈天国〉へと続く扉が開くのを待っているのだろうか……。
 ダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、神の審判を受けるため20世紀の独裁者たちが天国の門を目指し彷徨う姿が、時には滑稽に、時には暴力的にそしてシュールに我々の生きる現代を貫き、未来を予言する。圧倒的な映像、震撼する音響とともに描いた、まったく新しい史劇の誕生!

アーカイヴ映像から4人の独裁者たちが蘇る──
世界が驚愕した鬼才ソクーロフによる誰も作り得なかった“おとぎ話”(Fairytale)!

 歴史上まったくあり得ないその映像、親しげに語り合い、笑い合い、罵り合う独裁者たちの姿は、気の遠くなるような量のアーカイヴ素材からのみで構築された。すべて彼らの存命住に撮影された実際の映像が使われているのだ。さらに独裁者たちの語るセリフは、いずれも過去の手記や実際の発言の引用から成っている。そう遠くない過去に死んだ4人を蘇らせ、完成まで6年の歳月を要した本作は、鬼才ソクーロフの近現代史への最大の挑戦作なのである。

カンヌから拒絶された問題作!

 くしくも、ロシアによるウクライナ侵攻の年に完成した本作は物議を醸し、上映を予定していたカンヌ国際映画祭でのお披露目は数時間前に中止になった。

ストーリー

 深い霞に覆われた色のない廃墟の中で男たちが蠢いている。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニなど第二次世界大戦時に世界を牛耳っていた独裁者たちだった。煉獄の晩餐が始まると、お互いの悪行を嘲笑、揶揄し、己の陶酔に浸っている。〈地獄〉のようなこの場所で〈天国〉へと続く扉が開くのを待っているのだった――。

 (原題:Skazka、2022年、ベルギー=ロシア、上映時間:78分)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本:アレクサンドル・ソクーロフ
 製作:ナタリヤ・スマギナ、ニコライ・ヤンキン
 音楽:ムラト・カバルドコフ
 音響:アレクサンドル・ヴァニュコフ
 出演:アドルフ・ヒトラー(本人 ※アーカイヴ映像)、ヨシフ・スターリン(本人 ※アーカイヴ映像)、ウィンストン・チャーチル(本人 ※アーカイヴ映像)、ベニート・ムッソリーニ(本人 ※アーカイヴ映像)

ギャラリー

予告編

オフィシャル・サイト(外部サイト)

『独裁者たちのとき』(アレクサンドル・ソクーロフ監督)2023年4月22日(土)から渋谷・ユーロスペースにてロードショー!
彼らはすぐそこで待っている黄泉の国からヒトラー、レーニン、チャーチル、ムッソリーニが帰還する…。鬼才アレクサンドル・ソクーロフ監督 最新作『独裁者たちのとき』 2023年4月22日(土)〜渋谷・ユーロスペースにてロードショー!

公開表記

 配給:パンドラ
 ユーロスペースにて上映中、全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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