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「ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023」ポスタービジュアル&予告編も解禁!

 7/28(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開の『キングダム エクソダス〈脱出〉』を記念して、ラース・フォン・トリアー監督のレトロスペクティブ上映が決定し、併せてポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
 デンマークが生んだ最も野心的で、独自の映像言語を持つ映画監督ラース・フォン・トリアー。批評精神に溢れたテーマ、ベルイマンからカール・ドライヤーなど映画史に名を残す映画人たちの作品や文学からのリファレンス、ホラー、メロドラマ、ポルノといったジャンル映画の新構築、実験的な撮影手法、知性と俗物性を絶妙なバランスで配合した挑発的な作風は、毎作ごとに少なからずセンセーションを巻き起こす。その過激な表現を受け付けない人がいる一方で、熱狂的な支持者も多い。かつて、クエンティン・タランティーノは『ドッグヴィル』(2003)を“最高の脚本”として挙げたほか、ポール・トーマス・アンダーソンは「フォン・トリアーの鞄持ちなら喜んでする」と言い、マーティン・スコセッシは『奇跡の海』(1996)を90年代の映画ベスト10に挙げ、ジョニー・デップは「監督にオファーを待っていると伝えてくれ」とデンマークの雑誌インタビューで語ったこともあるほど。近年は、自らの「鬱」体験や、カンヌ映画祭での失言による追放、パーキンソン病の公表など、荒波にもさらされてきた印象も強いが、それでもなおコンスタントに新たな試みに挑んだ作品を撮り続けている。

既存の壁を突き破り、限界を突破する探究心と情熱、今だからこそ見える軌跡がここにある――。
ニコール・キッドマン、ビョークら歴代作品の女優たちが次々と登場する圧巻の予告編

 今回上映されるのは、初期作の『エレメント・オブ・クライム』(84)から最新作である『キングダム エクソダス〈脱出〉』まで、39年間の軌跡を網羅した14作品。このうち『エレメント・オブ・クライム』、『エピデミック~伝染病』(87)、『ヨーロッパ』(91)、『奇跡の海』(96)、『イディオッツ』(98)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)、『ドッグヴィル』(03)の7本は4Kデジタル修復版として蘇るほか、これまで日本では映画祭のみでしか上映されなかった『ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦』(03/ヨルゲン・レスと共同監督)、『ボス・オブ・イット・オール』(06)の2本は日本劇場初公開となる。また、『ニンフォマニアック Vol. 1&Vol. 2』はその過激さゆえに日本公開当時はカットされた、Vol. 1とVol.2合わせて計84分にも及ぶ未公開シーンが追加となったディレクターズ・カット完全版が日本初公開だ。解禁されたポスターと予告編では、「痛いほどに、美しい」のコピーが示す通り、フォン・トリアーの作品世界を彩ってきたニコール・キッドマンやシャルロット・ゲンズブール、ビョークら歴代作品の女優たちが次々と登場し、その軌跡はもはや圧巻の一言。既存の壁を突き破り、限界を突破する探究心と情熱、今だからこそ見える軌跡がここにある――。ファンならずとも貴重な大回顧上映の機会となった。

〈北欧の巨匠にして衝撃的問題作を生み出し続ける映画界の異端児〉監督・脚本:ラース・フォン・トリアー

 輝かしい受賞歴を誇る一方で、観る者を挑発するような作風で常に物議を醸してきたデンマーク出身の監督。1995年に同郷のトマス・ヴィンターベアらとともに、さまざまな制約の中で映画を製作する「純潔の誓い」と呼ばれる映画運動“ドグマ95”を発表すると、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ではカンヌ映画祭パルムドール(最高賞)を受賞。近年では、カンヌ映画祭での上映時に激しい暴力シーンのために4人の観客が鑑賞中に気絶したとの逸話が残る『アンチクライスト』、自身のうつ病の経験をもとに制作され絶賛を博した『メランコリア』、4時間にも及ぶ大長編『ニンフォマニアック』など、新作を発表する度に大きな話題を呼んでいる。2022年、パーキンソン病を患っていることを公表するなど健康面が心配されていたが、最新作『キングダム エクソダス〈脱出〉』がヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された際には、オンラインでインタビューに応え、これからも映画製作を続けることを宣言し、元気な姿を観客に見せた。

上映作品

1. エレメント・オブ・クライム【4Kデジタル修復版】(1984年/103分/デンマーク)
2. エピデミック~伝染病【4Kデジタル修復版】(1987年/106分/デンマーク)
3. ヨーロッパ【4Kデジタル修復版】(1991年/107分/デンマーク)
4. 奇跡の海【4Kデジタル修復版】(1996年/158分/デンマーク)
5. イディオッツ【4Kデジタル修復版】(1998年/114分/デンマーク、スウェーデン、フランスほか)
6. ダンサー・イン・ザ・ダーク【4Kデジタル修復版】(2000年/140分/デンマークほか)
7. ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦【HDリマスター版】 ※日本劇場初公開(2003年/90分/デンマーク、スイスほか)
8. ドッグヴィル【4Kデジタル修復版】(2003年/177分/デンマーク、イギリスほか)
9. マンダレイ【HDリマスター版】(2005年/138分/デンマーク、イギリスほか)

  1. ボス・オブ・イット・オール【HDリマスター版】※日本劇場初公開(2006年/99分/デンマーク、スウェーデンほか)
  2. アンチクライスト(2009年/108分/デンマーク)
  3. メランコリア(2011年/135分/デンマーク、スウェーデンほか)
  4. ニンフォマニアック Vol. 1 【ディレクターズカット完全版】※ 日本劇場初公開(2013年/147分/デンマーク)
  5. ニンフォマニアック Vol. 2 【ディレクターズカット完全版】※ 日本劇場初公開(2013年/177分/デンマーク)
     ※ 上映スケジュールの詳細は、各上映劇場のホームページにて発表

「ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023」

7.7よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて期間限定公開

 5月26日(金)より特別鑑賞券<7回券>¥9,100(税込)の販売が決定!(当日1作品¥1,900の処)
 特別鑑賞券劇場窓口購入者限定で「特製サコッシュ」(非売品/数量限定先着順/一部劇場を除く)付き

 【メイジャー公式】https://www.major-j.com/(外部サイト)

特別鑑賞券

特製サコッシュ

公式サイト(外部サイト)

ラース・フォン・トリアー 2023『キングダム エクソダス<脱出>』『レトロスペクティブ』
ラース・フォン・トリアー最新作公開記念!4Kデジタル修復版、日本劇場初公開&ディレクターズ・カット完全版を含む14作品に及ぶ大回顧上映!

 Twitter:https://twitter.com/LvT_Films(外部サイト)

ラース・フォン・トリアー最新作『キングダム エクソダス〈脱出〉』

 7/28(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開
 『キングダム』Ⅰ&Ⅱ【2Kデジタル修復版】も一挙公開

 配給:シンカ/提供:シンカ、TCエンタテインメント

(オフィシャル素材提供)

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