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歌舞伎町の街で、3人の人生が交錯する『車軸』予告映像&ポスタービジュアル解禁

©「車軸」製作委員会 ©小佐野彈

 東京・歌舞伎町で生きる3人の若者の三角関係を描き、現代の若者のリアルな姿を炙り出す⻘春映画『車軸』が11月17日(金)にTOHOシネマズ新宿他にて公開することが決定した。

 セクシャルマイノリティの視点を織り込んだ数々の短歌を発表し、多くの賞を受賞した歌人・小説家である小佐野彈の同名小説『車軸』(集英社文庫刊)を、『最後の命』や『パーフェクト・レボリューション』そして『桜色の風が咲く』で知られる松本准平が映画化した本作。
 産家でオープンリー・ゲイの潤役に、2010年にホリプロ創業50周年記念事業、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」主演オーディションでグランプリを受賞し、現在放送中のテレビ朝日の特撮テレビドラマ「王様戦隊キングオージャー」に出演中の矢野聖人、裕福な実家を“偽物”と嫌悪する大学生の真奈美役に、映画「衝動」、BS-TBSドラマ「サワコ~それは、果てなき復讐」などに出演、今後の活躍が期待される新人女優 錫木うり、潤に枕営業をするホスト・聖也役に、映画「鋼の錬金術師」シリーズ、「魔進戦隊キラメイジャー」や映画『忌怪島』に出演し話題となった水石亜飛夢、さらにリリー・フランキーや筒井真理子、奥田瑛二など実力派俳優が脇を固める。

©「車軸」製作委員会 ©小佐野彈

 本作は6月の「第15回ライトハウス国際映画祭 コンペティション部門」、来月には「マドリード国際映画祭2023外国語映画コンペティション部門」、「第18回クエンカ国際映画祭(FICC)コンペティション部門」への正式出品が決定しており、日本公開に先んじて海外映画祭で高い評価を得ている。

予告映像&ポスタービジュアルが解禁!

 この度、予告映像が解禁。歌舞伎町の街で、ゲイの資産家・潤、大学生の真奈美、ホストの聖也の生活が交差する。裕福な実家を、「偽物だから」と吐き捨て、本物に憧れる真奈美。友人に潤を紹介された真奈美は、二人に連れられたホストクラブで聖也に出会う。ある日潤に誘われてジョルジュ・バタイユの小説『マダム・エドワルダ』の朗読劇を鑑賞した真奈美は、主人公を甘美なエロスへと導く神・エドワルダの姿に、血が沸き立つような感動を覚える。一人のホストを“共有”し、やがて互いを渇望するようになった二人の行く末は……。さらに真奈美が父親に打たれるシーンや、階段から転がり落ちる不穏なシーンも。最後に真奈美が流す涙の意味とは―――。

 併せてポスタービジュアルも解禁。「どうしたらわかりあえる?」というコピーが、身体を重ねながらも心を通じ合わせることが難しい現代を生きる三人の空虚さ、それでもわかり合いたいともがくひりひりとした感情が伝わるビジュアルとなっている。
 あわせて10月6日(金)より前売券の発売も決定。ムビチケ前売券(オンライン券)とムビチケカードの2種とる。

 熱を失ってしまった残骸のような東京・歌舞伎町の街を舞台に三人の若者の生を通して、自己の存在、繋がることと繋がらないこと、人と人の間に生きること、都市に生きることを描く本作にご期待いただきたいい。

コメント全文

矢野聖人/潤 役
 今回「車軸」で潤役を演じています矢野聖人です。
 2年前の夏、松本監督から直接「聖人!映画やろうよ」とお声掛けいただき出演が決まりました。
 新しい取り組みや準備をして撮影した作品です。
 いよいよ公開になるということで、この作品が飛び立つ時が来たんだと嬉しく思います。皆様ぜひご覧下さい。

錫木うり/真奈美 役
 この作品に出会い、潤、真奈美、聖也という3人の存在が放つそれぞれの人間臭さに強く共感を抱きました。演じた「真奈美」と知り合う上で彼女の飄々と生きる真っ直ぐな眼差しを大切にしながら撮影に挑みました。
 この作品に生きる3人を見つめ、他の誰の言葉でも無く、個として今をどう感じるかを問うきっかけになれば嬉しいです。

水石亜飛夢/聖也 役
 自分とはあまり縁のなかった妖艶に輝くホストという職業。刺激的な世界を日常に落とし込むよう励みました。生き方もセクシュアリティも全く異なる3人。歪で切ないココロとカラダの重なりを感じていただけたらと思います。

原作者・小佐野彈
 『車軸』は歌人の僕が5年前に書いた初の小説であり、その後小説家としても活動するきっかけとなった特別な作品です。形式を無視して1週間で書いた、この粗削りで暴力的な小説には、僕の抱えている切実なものの全てを詰め込みました。それぞれ僕の化身である真奈美と潤、そして聖也が、このたび映像として新たな命を与えられます。スクリーンの中で生きて動き、葛藤する彼らの姿にご期待下さい。

松本准平監督
 世界がコロナに見舞われはじめた頃、この小説に出合いました。歌人でもある小佐野彈さんの新鮮で大胆な感性を通して、この作品ならば、今・自分たちが生きる場所のことを描くことができると直感し、心躍りましたが、同時にあまりにも複雑な人物たちの有様を捉えることは大変な挑戦でした。精鋭のスタッフによるゲリラ撮影を敢行し、演出方法を根本的に変更しましたが、なによりも、この作品に応え、自分の身心を使って登場人物たちを現してくださった役者の皆様に心から敬意を表します。
 この作品が届けられることを幸福に思います。さまざまなことを感じていただけると嬉しいです。

公開表記

 配給:CHIPANGU、エレファントハウス
 11月17日(金) TOHO シネマズ新宿他全国公開

(オフィシャル素材提供)

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