インタビュー

『Threads of Blue』筒井真理子特別インタビュー&映画冒頭6分を先行公開!

Ⓒ2022threads of blue製作委員会

 映画『Threads of Blue』(宗野賢一監督)が映画本編6分間を先行公開するのに合わせ、女優・筒井真理子の特別インタビューの公開と、デザイナーのKENTOO氏が手がけた前売りチケット特典の詳細が解禁となった。

映画冒頭映像先行公開

筒井真理子 特別インタビュー

 2016年公開の映画『淵に立つ』では、毎日映画コンクールをはじめ数々の映画祭で主演女優賞を受賞するなど徹底した役作りに定評のある女優の筒井真理子だが、本作『Threads of Blue』では主人公「縁」の母「由美」役として、自分の記憶に違和感を覚える女性という複雑な役柄を熱演している。本作での役作りの方法、そして映画の見どころを聞いた。

最初に台本を読んだ時にどのような印象を受けましたか。

筒井真理子:普通とは違う、“珍しい作品で面白いな”という印象をもちました。ヒューマン・ドラマのようで、人類に対して示唆を与えるようなSF、あるいは近未来的な作品でもあり、サスペンス、ホラーなど、今まであるようでなかった面白さが詰まっているように感じました。ストーリーの構造そのものもユニークで、さまざまな対比が同時に展開しながら、ラスト・シーンまでつながっていく、設定はもちろん、話の作り方にも斬新さを感じました。

斬新な作品のなかでの“役作り”は、何かいつもとは違うアプローチがあったりするのでしょうか。

筒井真理子:他の作品でも同様ですが、フィクションに寄りすぎると、観ている人の目に絵空事として映ってしまう可能性があるので、お芝居ではよりリアルに近づけなければならないと意識しました。海外の方がフィクションを評価するコメントとして“ビリーバブル=信じられる”という言葉を使いますが、まさに“信じられる”方向に近づけるためにどうするか?を、スタッフも俳優も共に意識していたように思えます。

ストーリーの構造が斬新であればあるほど、観る側もしっかり物語を追う必要がありますが、確かに役者さんの役割も重要になりますね。

筒井真理子:本作には、意図的に話が急に展開するシーンが多くありますが、そういった作品では、キャラクターにより強力なリアリティと、一本筋の通った人格がなければ、物語として成立しません。なので、きっちり演じたいと思っていました。あとは、“役の背景”を常に意識する必要があります。さまざまな伏線的エピソードや布石が、役者の演技を通じてきれいに繋がっていくと、観ている方々がリアルに感じて、共感して下さると思いますし、そこを常に心がけています。

撮影を振り返ってみて、印象に残っていることがあったら教えてください。

筒井真理子:監督といろいろとお話をしながらキャラクターを作り込んでいけたのはとてもよかったと感じています。また佐藤さんや野村さん含め、共演者やスタッフの皆さんと相談しながらモノづくりができたのも楽しい時間になりました。現場も良い雰囲気だったと思いますが、それは誰かが先導したわけでなく、なんとなく自然発生的に生まれていました。

宋野監督の演出のもとで演じてみて、どのように感じましたか。

筒井真理子:とてもフレキシブルで。演じるこちらの要望もうまく取り入れてくださる一方、監督として譲れない部分も持っており、その両面をうまく作品のなかに表現されていました。監督と役者として初めて一緒にお仕事をさせていただいたにもかかわらず、とても心地よかったですね。時代の匂いに敏感で、違った感覚の作品に参加できて楽しかったです。

最後に、作品の見どころを教えてください。

筒井真理子:ラストのシーンで集約されているメッセージといいますか、エンターテインメントの中に隠された監督や役者が届けたかった匂いを、観る人がキャッチしてくださったら嬉しいです。そしてとても真摯に縁に向き合っていた主役の佐藤さん、野村さんの怪演ぶりにも要注目です。荒田君もかわいらしくて、一緒に演じて楽しかったですね。予算や時間に限りがあったことも、連帯感、一体感の醸成につながったのかもしれません。私もこういった雰囲気が好きなので、非常に楽しい時間を過ごしました。ぜひ皆さんに、この素敵な作品を楽しんでいただければと思います。

◆筒井真理子

 早稲田大学在学中に劇団「第三舞台」で初舞台。第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した『淵に立つ』で数々の映画祭で主演女優賞受賞。主演作品『よこがお』で芸術選奨映画部門文部科学大臣賞受賞。全国映連賞女優賞、Asian Film FestivalのBest Actress最優秀賞を受賞。近年の主な出演作に『jam』(18)、『愛がなんだ』(19)、『ひとよ』(19)、『影裏』(20)、『天外者』(20)、『夜明けまでバス停で』(22)など。
 主演映画『波紋』(23)が5月26日より全国公開。今後も多数公開作品が控えている。

前売り特典

 現在発売中の前売りチケット特典として、代表作に『R-Type』シリーズや『絶体絶命都市』などの人気ゲーム作品が有り、ももいろクローバーなどのキャラデザインも手がける人気のイラストレーターKENTOO氏による書き下ろしステッカーをプレゼント中。数に限りがあるのでお早めにお買い求めください。

Ⓒ2022threads of blue製作委員会

◆KENTOO

 石川県白山市出身のイラストレーター兼キャラクター・デザイナー喜多浩太郎による別名義ブランド。ロックで尖った作品活動を行うための別名義ブランドとしてKENTOOを始動。アイレムソフトウェアエンジニアリング(株)在籍時にはR-TYPE⊿、絶体絶命都市、R-TYPE FINAL、ポンコツ浪漫大活劇バンピートロットなどの代表作を残す。2005年の独立後は、2012年美川駅で「喜多浩太郎イラスト展」を開催、クリエーターズマーケットやJUNXにも出展。beamsコラボ iPhoneケース、進研ゼミDM用イラスト制作、「Love Celeb」誌面タイトルイラスト、イクメン雑誌「FQ JAPAN」誌面・扉イラスト・挿絵制作、「週末お届け!ももクロ便」ももいろクローバーキャラクター制作など多くの雑誌やウェブサイト、企業パンフレット、CDジャケット、ゲームアプリ、コラボTシャツ、キャラクター・デザインなど、幅広い分野で活躍。彼の個性的な作品は多くのファンに支持されている。

最新上映館情報

 この度、本作のロケ地である和歌山県にある映画館「和歌山ジストシネマ」にて9月末より上映が決定した!

 池袋シネマ・ロサ 9月15日(金)~
 シアターセブン 9月23日(土)~
 和歌山ジストシネマ 9月29日(金)~
 京都アップリンク 10月20日(金)~

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画「Threads of Blue」公式ページ
とある薄暗いマンションの一室で、燃える車の絵を荒々しく描く謎の白髪の老婆・・・。ちょうどその頃、山道での交通事故で両親と弟を失うという悪夢から目を覚ましたエン (佐藤玲)は、不吉な予感に襲われる。なぜなら数日後に予定している家族旅行の行き先...

公開表記

 配給:シネメディア
 9月15日(金)より池袋シネマ・ロサにて公開 ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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