インタビュー

『バーナデット ママは行方不明』リチャード・リンクレイター監督 インタビュー映像解禁

© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.

 リチャード・リンクレイター監督×ケイト・ブランシェット主演の話題作『where’d you go Bernadette(原題)』の邦題を『バーナデット ママは行方不明』として、9月22日(金)新宿ピカデリーほか全国公開する。

「マイ バーナデット」リンクレイター監督が2017年に亡くなった母に捧げる物語。
繊細な人間関係を描いてきたリンクレイターが次に表現したのは家族を優先した女性の再出発。

 この度、『6才のボクが、大人になるまで。』や『ビフォア』シリーズで知られるリンクレイター監督による日本に向けたインタビューが解禁された。

 『バーナデット ママは行方不明』は、ケイト・ブランシェット演じる天才カリスマ建築士バーナデットが、出産を機に仕事を引退し、キャリアを投げ打って家庭に入った女性に焦点を当てている。リンクレイターは、バーナデットに自身の母を重ねて見たと言う。「自分の母が妥協するのを見てきた。母の時代は子育て優先でキャリアは後回しだった。母には夢があったのに、自分たちが邪魔してる気がした」と現代よりもさらに、女性が仕事と家庭を両立させることが難しかった時代に見た母について語り、「母のような女性を本作で描いたんだ」と明かした。
 危うい状態で生まれた子どもだったからこそ、余計に子離れができないバーナデットだが、同時にリンクレイターは彼女のことを「親としてはいい心がけだ。自分がこの世に送り出した小さな人間が無事に育つように守るのは、親として当然のことだからね」とし、続けて「でもいつまでそれを続けられる? いずれその子は社会に出ていくことになり、親は自分の道を歩むことになる。これは彼女が自分を再発見する物語だ」と語る。リンクレイターが母にそう望んだように、本作ではバーナデットは夢の続きに向かって飛び出していく。
 ビリー・クラダップ演じる夫エルジーは、バーナデットと同様に優秀で、常に仕事に夢中だ。かといって、妻や子どもに愛情を注いでいないわけではなく、家族三人円満ではある。しかし、エルジーとバーナデットの間には本人たちも気づけないほどの深い溝が生まれていた。リンクレイターは「関係が長くなるとマンネリ化してしまって、相手のことをあまりよく見なくなる。子供や仕事のことで頭がいっぱいになってしまって、以前のように心が通じ合わなくなる。彼女を救う方法についての解釈がまったく違う」とすれ違う夫婦について語り、「でも2人には許し合う心がある。自分にとって大事なことを再確認する。人生の試練として誰もが経験することだよ。厳しい試練だけど、それをどうにか乗り越え、誓いを新たにして新しい関係を築けば報われる」と加えた。
 最後にリンクレイターに日本の映画について投げかけた。「もちろん、日本映画は大好きだ。どの時代にも偉大な監督がいるし、才能ある若い監督が次々と生まれてるよね。日本映画が映画業界に与える影響は大きいよ」と、日本映画ファンであることを明かし、尊敬の念を込め、締め括った。

オフィシャル・サイト(外部サイト)

映画『バーナデット ママは行方不明』オフィシャルサイト
9月22日(金)新宿ピカデリー他全国公開|『TAR/ター』『オーシャンズ8』ケイト・ブランシェット主演×『6才のボクが、大人になるまで』リチャード・リンクレイター監督

公開表記

 配給:ロングライド
 9月22日(金)新宿ピカデリーほかにて全国公開

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました