インタビュー

『あっちこっち じゃあにー』岡田 深&ディネス・サプコタ&ハン・ギュヒ&後藤龍馬 オフィシャル・インタビュー

 精力的に作品を送り続ける松本卓也監督による新作長編映画『あっちこっち じゃあにー』が11/4(土)、新宿K’s cinemaにて上映中。
 本作品は、孤独に生きる日々を送っている売れない芸人と、6歳の女の子が出会い繰り広げられる奇妙な二人旅を描いた物語。

 この度、メイン・キャストである岡田 深、ディネス・サプコタ、ハン・ギュヒ、後藤龍馬のオフィシャル・インタビューが到着した。

歩役/岡田 深に聞く10のあっちこっち質問

① 今回、出演してみようと決意した理由はなんですか?

 ロード・ムービーには正直惹かれました(笑)。やってみたかったことでもあるので。でもそれ以上に脚本の内容でしょうか。主人公の一人の芸人としての葛藤が素敵でした。

② 長編としては初めての松本組はいかがでしたか?

 すごい大所帯で本当に旅をしながら進んでいったので、いろいろなトラブルもありましたが、それも踏まえて「旅」だなぁと。松本さんの監督としての一面も、俳優としての一面も、また芸人としての一面も見られて楽しかったです。

③ 歩という役はどんな人だと思いますか? 自分との共通点、違うところ等もあればお答え下さい。

 歩は野良猫みたいな人でした。共通点というなら知らない人のもとであろうと自分のためになるなら直ぐ動き出すところでしょうか。

④ 末松と加奈の関係はどう思いますか? また歩がそこに加わることによりどんな効果があったと思いますか?

 二人は大人と子どもが逆転した関係ですね。歩は……逆にどう思われてたのか(笑)。まぁ最後の最後に程よいのが間に1人いてくれて良かったよ、くらいは加奈には思われてるかもです。

⑤ 監督はどんな人でしたか?

 破天荒。こっそりいい父ちゃん。

⑥ キャンピング・カーはいかがでしたか?

 初めて運転しましたが、大きくて揺れるのでドキドキしました。でもいつか乗ってみたかった車なので嬉しかったです。

⑦ 旅をして印象的だった場所はありますか?

 旅をしながら泊まった施設やお世話になったお家はやっぱり暖かい寝床なので印象深いです。ご飯も美味しかったし。

⑧ この作品のテーマは何だと思いますか?

 “出会いとオサラバの旅”のサブタイトルすごく好きなんです。さようならっていうか、オサラバ!が作品の感覚に近いです。

⑨ この作品のどういうところをお客様に観て欲しいですか?

 主人公にはお笑いコンビを組んでいた時の相方と加奈、2人の相方が現れるんですが、彼は1人でたっている時より2人でたってる時のほうが生きている表情をするんです。そんなところを見ているのは嬉しいですし、何処か悲しいんです。でも彼は予想を超えて飛び越えていきます。ぜひ、主人公の強いところではなく弱いところも合わせて観て欲しいです。

⑩ また機会があれば松本作品に出演するのはありですか?

 ありっていうか、松本さんの口癖的に言うなら「なんとかなる」んでしょうね(笑)。また巡り会いたいです。

ラム役/ディネス・サプコタに聞く10のあっちこっち質問

① 今回、出演してみようと決意した理由はなんですか?

 It was my first experience and I was so excited to appear.(訳:初めての経験だったので、出演するのがとても楽しみでした。)

② はじめての松本組はいかがでしたか?

 Matsumoto was Such an intelligent person and good humour person. I enjoyed a lot.
 (訳:松本さんはとても知的でユーモアのある人でした。とても楽しかったです。)

③ ラムはどんな人だと思いますか? ご自身と似ているところ、違うところがあればお答えください。

 Ram was a frosted man who ignores everything in the world, even his work. But he has some good humour for other person. For me I love work and having fun.(訳:ラムは、世界のあらゆること、自分の仕事さえも蔑ろにする冷ややかな男でした。しかし一方で、他人に対してユーモアを発揮したりもします。私自身は仕事が大好きですし、楽しんでもいます。)

④ 末松と加奈の関係はどう思いますか? またラムさんがそこに加わることによりどんな効果があったと思いますか?

 Suematsu and Kana had nice bonding to each other. Visited different beautiful places here and there with Ram.(訳:末松さんと加奈さんは深い絆で結びついていました。ラムと一緒にあちこちの美しい場所を訪れました。)

⑤ 監督はどんな人でしたか?

 Directions capability was so wonderful with a lot of experience. Comfortable to work.(訳:経験豊富で実に見事な演出力を備えた方でした。仕事がやりやすかったです。)

⑥ キャンピング・カーはいかがでしたか?

 I enjoyed driving camper first time. Well managed everything inside with many facilities.(訳:初めてキャンピング・カーを運転しましたが、楽しかったです。車内は設備が整っていて、、良く管理されていました。)

⑦ 旅をして印象的だった場所はありますか?

 Gunma, Niigata and Yamagata were nice places and lovely people. People are so kind hearted, came to visit on my restaurant in Mito from Yamagata.(訳:群馬、新潟、山形は素晴らしい所で、人々も素敵でした。とても心優しい方々で、山形からは水戸にある私のレストランに来てくださったんですよ。)

⑧ この作品のテーマは何だと思いますか?
 Love yourself and this world.(訳:自分自身とこの世界を愛してください。)

⑨ この作品のどういうところをお客様に観て欲しいですか?

 I think they will enjoy this movie a lot.(訳:この映画をとても楽しんでいただけると思いますよ。)

⑩ また機会があれば役者をしてみたいですか?

 Yes, I want to explore in many movies with different characters.(訳:はい、さまざまな役柄でたくさんの映画に挑戦してみたいです。)

パク役/ハン・ギュヒに聞く10のあっちこっち質問

① 今回、出演してみようと決意した理由はなんですか?

 新しいことにチャレンジしたい気持ちが大きかったです。私は日本で勤めながら、偶然にYouTubeに出会ってから両方やってますが、YouTubeをしてから新しいことをやってみるのがすごく楽しくて、もちろん、しっかりと大変な時もありますが(笑)、日本映画も好きだったんで、え!やってみたい!という最初は軽い気持ちで出演を決めました。

② はじめての演技はいかがでしたか?

 演技の練習とかやったことなくて心配しかなかったですが、みんなが“外国人の役だから若干の不自然さがあっても大丈夫だよ”って言ってくれました(笑)。
 その言葉にすご~く甘えてそこまで気にせずにやらせてもらったんですが、やはり、セリフに含んでる感情線は大事だと思いまして、自分なりにパクの気持ちを感じ取るつもりで演技しました。

③ パクという役はどんな人だと思いますか?

 いきなり現れていきなり去っていく変な人です(笑)。
 後、好奇心と行動力がある人だなって思いました。運転してみたくて運転するってちょっと普通の人はあんまり思いつかないじゃないですか。その面では演技してみたくて、やってみると決めた自分とも似てるところがあるかもしれません。
 末松さんの気持ちがまったく分からなかったところでは、ちょっとKYの部分もあるんじゃないかと思います。残念ながらこちらも私と似てるかもしれません(汗)。

④ 末松と加奈の関係はどう思いますか? またパクさんがそこに加わることによりどんな効果があったと思いますか?

 そうですね。私が思うには、末松さんと加奈ちゃんはそこまでお互いのことについてそんなに知ろうとしないちょっと淡白な関係に見えたのですが、パクさんが現れることでそこから感情の共有をしていく感じがしました。加奈ちゃんが末松がパクに気があると察してプッシュするとことか、初めて加奈に怒るとか、仲直りをしてまた新しい出会いをしていくなどなど、関係性をより深くしたのではないかと思います。

⑤ 監督はどんな人でしたか?

 松本さんとは深くかかわったことがあまりなくて(いつも忙しい)こういう人です!って断定はできないですが、仕事をとても愛する人って感じです。
 酷い言い方だと仕事人間って感じ(笑)。冗談です。
 仕事に対して熱情がものすごくて撮影中にも伝わってます。後、面白くて真面目な人!

⑥ キャンピング・カーはいかがでしたか?

 私からすればこのキャンピング・カーは大きい山でした。パクという役は運転が大好きな人ですが、実際私、ひどいペーパーちゃんです(;’∀’)。
 なので、運転のことで映画の出演を深く悩んでました。しかし、こういう機会ってなかなかないので特訓を通してやっとこのキャンピング・カーに向き合うことができました。
 結論:私も、このキャンピング・カーも生きててよかった。

⑦ 旅をして印象的だった場所はありますか?

 え~~~~~すごく難しい質問です。
 今までは大阪、京都、札幌など大きい都市しか行ったことないので、日本の地方は初だらけですべてが新鮮でした。各地のご飯も全部違っておいしくて、日本の旅館も温かくてよかったです。
 強いて一ヵ所だけ選んでって言われたら、遊園地ですかね。誰もいない遊園地で朝早くから人が混んでる時間まで長時間撮影したのが面白かったのと、同じ乗り物を5回乗ったのと、ぐるぐる回る乗り物を3回乗ったのが普段経験できなくて面白かったです。怖かったァ。

⑧ この作品のテーマは何だと思いますか?

 生きることはなんなのか。かなって思います。観客からも同僚からも認められない、好きな人からも離れられる、最後に相棒の死。私がこの環境なら生きるのってキツ、ってなります(笑)。
 末松さんはこのクエスチョンだらけを旅を通してなんとなく分かった気がします。

⑨ この作品のどういうところをお客様に観て欲しいですか?

 映画がちょっと難しいので柿を注目してみるとより分かりやすいと思います。
 あと、末松さんの日本を表現するネタが面白すぎるので、見てほしいです。

⑩ また機会があれば役者をしてみたいですか?

 韓国人役でしたらまたやってみたいです(笑)。
 この作品を通して役者は忍耐力が要る仕事というのが分かりました。同時に私にはまだそれが足りないと思いまして、役者に尊敬そして自分には訓練がいるかと!

笹本役/後藤龍馬に聞く10のあっちこっち質問

① 今回、出演してみようと決意した理由はなんですか?

 松本さんとは勝手ながら一蓮托生な部分があると思ってまして、作品を作るなら私のできる限りの、微弱な力ではありますが一緒に面白くしたいと思った次第です! 毎回面白い作品になりそうな予感がするので参加したくなっちゃいます。

② 撮影現場はいかがでしたか? 難しかったこと、楽しかったことなどもあれば教えて下さい。

 自分はスタッフとしても参加したのですが、監督が主演! これはスタッフとしてはなかなか大変でした! やはり監督としての部分がいつもの100%には届いてないであろうところをどう補うかが大変だった気がします!

③ 笹本という役はどんな人だと思いますか? 自分との共通点、違うところ等もあればお答え下さい。

 勝手な想像でしかありませんが、笹本はどこに行っても何故だか上手く行かない(と思ってる)人な気がします。自分もそういうところあるなと思ってます。

④ 末松と加奈の関係はどう思いますか? また笹本がそこに加わることによりどんな効果があったと思いますか?

 末松は子どもなところがあって加奈は大人なところがあり年齢とは真逆な関係な所あるなーって思います。
 笹本が加わることでどんな効果があったのか!? 逆にこの映画を観てくれた人に聞いてみたいです(笑)!

⑤ 監督はどんな人だと思いますか?

 良くも悪くもやると決めたらやる人ですね。

⑥ キャンピング・カーはいかがでしたか?

 最初は想像より小さめだなと思ってたのですが、中に入ってみると上手い具合に収納されてたり運転席の上にもしっかりスペースがあったりして広々快適空間でした!

⑦ 旅をして印象的だった場所はありますか?

 車の中で芝居やスタッフをやっていて景色にあまり注目してなかったせいか、今どこにいるのか地名だけでしか把握してませんでした! 思い返すと、滝と遊園地の景色が記憶に残ってます。

⑧ この作品のテーマは何だと思いますか?

 大人と子ども、生と死。

⑨ この作品のどういうところをお客様に観て欲しいですか?

 干し柿がどういう意味なのか?注目してほしいですね(笑)。

⑩ また機会があれば松本作品に出演するのはありですか?

 ぜひよろしくお願いいたします!!

公開表記

 配給:シネマ健康会
 新宿K’s cinema にて 11/4(土)~11/17(金)、全国順次公開予定!

 (オフィシャル素材提供)

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