
イントロダクション
恋人として平穏な日常を送っていたはずの高校生の男女が思わぬ形で性的搾取と遭遇する物語を通じて、多くの人々が「ただの日常」と受け入れてしまう属性への偏見や経済格差が蔓延する社会と、それらがもたらす人間の孤独と苦悩を綴った映画『平坦な戦場で』。
第24回TAMA NEW WAVEコンペティション部門で入選 、うえだ城下町映画祭 第21回自主制作映画コンテストで大賞を獲得した本作。監督・脚本の遠上恵未は、“若い女性”という社会に押し付けられる属性に囚われる24歳当時の自己と向き合った『遠上恵未』(24)がぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2020で入選。初の長編監督作である本作では、男性自身もまた押し付けられる性の属性をはじめ、人間を孤独へと追い詰める現代の日常をより多面的かつ切実に描き出した。
そしてW主演を務めたのは『犬も食わねどチャーリーは笑う』『春の結晶』に出演し、本作でカナザワ映画祭2023「期待の新人監督」期待の新人俳優賞を受賞した櫻井成美と、『ドクター・デスの遺産』『脳天パラダイス』に出演し、ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した『未亡人』など自身も自主映画を監督する野村陽介。それぞれの心の痛みに苛まれながらも共に“生き延びる”方法を模索する主人公たちを繊細に演じた。

ストーリー
高校2年、冬。早崎のぶえと村木智也は仲睦まじく過ごしていた。
ある夜、村木は路上で泣いていた女性を家まで送り届けるも、突然女性から「お金は払うから、抱いてほしい」と頼まれてしまう。
すでに断れる空気ではなく、村木はやむをえず女性を抱くことに。しかし、この経験がトラウマになった村木は、学校を休むようになる。
のぶえは村木のいない日常に、孤独を募らせていく……。
(2023年、日本、上映時間:78分、R-15)
キャスト&スタッフ
出演:櫻井成美、野村陽介
玉りんど、佐倉 萌、竹下かおり
安藤チカラ、つかさ、山田荘一朗、上野山圭治、金子 翔、大野やすひろ、大河原恵
監督・脚本・編集:遠上恵未
撮影:井坂雄哉
録音・整音:若杉佳彦
照明:奥田夏輝
美術:鶴優希
撮影助手:堂脇和奏
助監督:川島 崇、小川将也、遠上明希、深見はまる、安藤チカラ
ギャラリー










予告編
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公開表記
配給:遠上恵未
2025年7月5日(土)より 池袋シネマ・ロサで劇場公開!
(オフィシャル素材提供)