イベント・舞台挨拶

『stay』公開記念舞台挨拶

©東京藝術大学大学院映像研究科

 芳泉文化財団の映像研究助成を受けて制作され、第20回TAMA NEW WAVEで初上映され、2020年のSKIPシティDシネマ国際映画祭の短編部門では審査員の満場一致でグランプリを受賞した『stay』。この度、アップリンク渋谷での公開記念舞台挨拶に、出演の山科圭太、石川瑠華、藤田直哉監督が登壇した。

 本作を思いついたきっかけについて聞かれた藤田監督は、「この映画の舞台になっている古民家に出会ったのがきっかけです。その時の印象だったり、感じたものをそのまま映像にして伝えたいと思いました。友人が将来的に民宿とかをやろうと買った古民家を借りて撮影しました」と回答。

 演じた矢島役について聞かれた山科は、「空き家にいろいろな人たちが勝手に住んでいて、出て行ってくれと言いに行くんですけれど、その人たちの生き方に影響されて、流されていくという流れになります。場所や人に素直に反応することを心がけてやらせていただきました」と話した。

 石川は、長期滞在しているマキ役。「家に来る前に違う環境にいて、嫌なこととかがあって新しい環境に行きたいと思った人だと思いました。新しい自分を探して作っている途中の人だと思って演じました。今朝『stay』を観てきたんですけれど、人と関わる上で軽薄さが心地よい人がいる中で、マキは それが割り切れない人だと、映画を観て思いました」と、完成した映画に自分が演じた役について教わるところもあったそう。

 本作は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 短編部門のグランプリを受賞した。石川は、「嬉しかったです。本作は派手な映画ではないので、一つ認められた形があるのは本当に嬉しいことだと思います」と感想を話した。

 本作の見どころを聞かれた山科は、「静かな映画なんですけれど、画面や音とか監督の細かい演出があるので、よく画面を見つめて耳を澄ませてひっそりと観ていただくと、この映画の持ち味を感じていただけるのではないかと思います」と回答。

 藤田監督が、6月1日からドイツのフランクフルトで開催される「ニッポン・コネクション」に正式出品されることをアナウンスすると、観客から大きな拍手が。

 藤田監督は、「本作コロナ禍頃前に撮った作品なんですけれど、コロナ禍で皆さんが各々家で過ごしたことで、見方が変わる映画だと思います。コロナ以前コロナ以後という視点で観ていただけたら、より楽しめると思います」とメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。

公開表記

 配給:アルミード
 4月23日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて公開

(オフィシャル素材提供)

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