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『枯れ葉』大島依提亜デザインのオルタナティブポスター&著名人応援コメント到着&公開記念キャンペーン情報

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 12月15日(金)よりユーロスペースほか全国公開されるアキ・カウリスマキ監督(『ル・アーブルの靴みがき』『希望のかなた』)の最新作『枯れ葉』(英題:「FALLEN LEAVES」)が公開となる。本作の公開を記念し、オルタナティブポスターが解禁となり、併せて、本作の主演を務めた女優アルマ・ポウスティからのコメント公開された。

 アキ・カウリスマキ監督最新作にして復帰作となる『枯れ葉』は、孤独を抱えながら生きる女と男が、人生で最初で最後のかけがえのないパートナーを見つけようとする心優しいラブ・ストーリー。今年のカンヌ国際映画祭の審査員賞、2023年国際批評家連盟の年間グランプリに見事輝き、先ごろアカデミー賞®国際長篇映画賞部門のフィンランド代表にも選出された。先日発表された、米タイム誌の「2023年の映画ベスト10」にてベスト1に選ばれたことでも注目を集めている。また本国フィンランドでは、動員20万人を超え(フィンランドの人口は約550万人)、カウリスマキ最大のヒット作『過去のない男』を超える動員数を記録、フィンランドのみならずフランスやドイツでも大ヒットするなど各国で快進撃を続けている。

 そして、第81回ゴールデングローブ賞(2024年)のノミネーションがLA現地時間12月11日(月)早朝に発表され、非英語映画賞と主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)に選出された。

 この度、解禁されたオルタナティブポスターは、米クライテリオン社の小津安二郎『お茶漬けの味』『おはよう』のブルーレイジャケットのイラストも担当したイラストレーターの木内達朗とデザイナーの大島依提亜のタッグ。赤いワンピースを着て佇むアンサをホラッパと飼い犬が見つめる様子が収められています。木内は、「カウリスマキ監督が大事にされている、家具や内装や服装などの色が最大限に生きるように照明と配色とを考えました」と製作意図を明かしています。大島は、「木内さんから上がってきた絵は、とうぜんながら自分のちっぽけな脳みそで考えていた想像の絵を遥かに凌駕していて、ポスターのデザイン中もドキドキしてました」と木内のイラストに刺激を受けたとコメント。また、先日、初来日を果たしたアルマ・ポウスウティは、「なんて美しいポスター! とても気に入りました」と喜び、「アンサの部屋のタペストリーまで描かれているのが面白いですね(笑)。丘に山羊がいるでしょ? フィンランド語で山羊は“カウリス(kauris)”、丘は“マキ(mäki)”、ふたつ合わせるとカウリスマキ。映画の美術さんが仕込んだジョークです」と思わぬエピソードも飛び出した。また、本編に登場する犬は、アキ・カウリスマキ監督の飼い犬で“アルマ”という名前だったことが明かされており、アルマ・ポウスウティは「名前を聞いて運命を感じました。彼女はとても演技が上手な犬で、間をしっかりと理解して演技をするんです!」と共演の思い出を教えてくれた。尚、上映劇場限定でポスターの販売も予定している。

 また、本作を一足先に鑑賞した各界の著名人からの応援コメントも到着。NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本を務める足立 紳は「カウリスマキ監督の作品を観たらいつも自己肯定感が爆上がりして活力がみなぎる」と、アミール・ナデリ監督は「アキ・カウリスマキの新作を観ることは、現在の世界の映画界ではめったにできない、真の宝物」と、『あの子は貴族』の監督・岨手由貴子は「生活に困窮しながらも、アンサとホラッパの日常には音楽や衣服といった文化が存在する。そんなささやかで豊かな事実に、何度もハッとさせられた」(※フィガロジャポン2024年1月号より抜粋)、アニメーション作家の山村浩二からは「カウリスマキの老練な「真の花」によって、私の心に花が開いた。世の中は少しも良くならないが、前向きに生きるしかない」等々と称賛の声が多く寄せられている。

オルタナティブポスター制作意図
大島依提亜(デザイン)
 最初に本作を観ている最中もうすでに、すっかり魅了された主人公アンサがなぜか木内さんの絵で脳内変換されていて、試写室出てすぐに、オルタナティブポスターを作りたい旨を配給の方にお伝えし、木内さんにもご快諾いただきました。
 そして、木内さんから上がってきた絵は、とうぜんながら自分のちっぽけな脳みそで考えていた想像の絵を遥かに凌駕していて、ポスターのデザイン中もドキドキしてました。

木内達朗さん(イラスト)
  大島さんから室内のシーン、犬もというヒントをいただきましたので、それならばやはり主人公の部屋しかないだろうと思い構成しました。カウリスマキ監督が大事にされている、家具や内装や服装などの色が最大限に生きるように照明と配色とを考えました。

コメント

足立 紳(脚本家・映画監督)
 人間てなんてバカな生き物なんだろうという現実の中、それでもやっぱり人間て美しいよなあ、それは俺も含めなんだよなあと、カウリスマキ監督の作品を観たらいつも自己肯定感が爆上がりして活力がみなぎる。今回も。

アミール・ナデリ(映画監督)
 アキ・カウリスマキの新作を観ることは、現在の世界の映画界ではめったにできない、真の宝物です。
 カウリスマキの映画を観るという経験を逃すべきではありません。
 カウリスマキは詩人であり、独創的で、独特のユーモアと魅力を持った映画監督です。
 彼の作品は、小津安二郎、ロベール・ブレッソン、ルイス・ブニュエル、映画史に残る偉大な映画作家の作品と肩を並べることができるでしょう。

植本一子(写真家)
 わたしたちの希望は枯葉のようにとても軽く、ささやかな日々の幸福は奪われやすい。
 今も続く戦禍に胸をいため、自分には何ができるんだろうと考える。
 だから隣の人と手を繋ぐ、小さな抵抗のために。

小野正嗣(作家、フランス文学者)
 ユーモアと悲哀がたゆたう物語を運ぶ映像が、現代の社会を描きながら古い時代の絵画のように美しく懐かしいのは、恋する不器用な二人を通じて、誰のなかにもあるみじめさや挫折もひっくるめて人間を抱擁し肯定しようとするカウリスマキの愛ゆえなのだ。

小野瀬 雅生(クレイジーケンバンド ギタリスト)
 こんなに優しい映画に巡り会ったのは何時以来だろう。世の中は悲惨だし救いようがないし、人々はみんな不器用で壊れていてどうしようもない。でも人々の心の中には力と優しさがたっぷりとあって、それはさまざまな音楽が饒舌に物語ってくれている。犬もいる。アンサがちょっとだけ笑う。だからきっと大丈夫。

鴻巣友季子(翻訳家/文芸評論家)
 生活困窮者を救って店をクビになった女とアルコール依存の男のもどかしい関係。電話番号を渡すが使われない。次に住所、最後にようやく名前を知るふたり。スーパーで買う安い皿、もてなしのための小さなボトル、町の花屋の出来合いのブーケ……。つましい生活の背後にはあの侵略戦がある。不器用で繊細な「距離感」の映画だ。そこかしこにカウリスマキの映画愛が溢れ出している。

週末北欧部 chika
 「働き、生きよう。どんなに孤独でも、いつか出会う同じ魂も、この暗闇を生きている。」
 そんな余韻を感じた、フィンランドの愛と孤独の無表情ロマンス。
 どうしようもなく痛く困難な人生で、愛がもたらす希望を最低限の会話と美しい音楽で描き切る。
 そのミニマルさが観る人の感情が入り込む余地を作り出し、きっと一人ひとりに異なる余韻を残す。

岨手由貴子(映画監督)
 生活に困窮しながらも、アンサとホラッパの日常には音楽や衣服といった文化が存在する。そんなささやかで豊かな事実に、何度もハッとさせられた。
 *フィガロジャポン2024年1月号より抜粋

高橋ヨーコ(写真家)
 世界がおかしな方向に行こうとしてる時にカウリスマキは帰ってくる。
 あの独特の悲哀と、可笑しみを携え、溢れる映画愛をちりばめて。真実とは、喜びとは何なのかを問われながらも、心が軽やかになるのです。

滝口悠生(小説家)
 この監督の作品のなかでだけ捉えられる人間の佇まいがある。
 強い意志や意味のないまま、まるでただ死の反対側にあるだけのような生が続いてしまうとしても、続いていくことで人生は必ず美しくなってしまうものなのだ。

武田砂鉄(ライター)
 切れそうな糸を、それでもまっすぐ伸ばそうとする。
 その脆さと強さに引き込まれた。

中田クルミ(俳優)
 ふとした所で出逢い、不運にもすれ違い、なぜか惹かれ合う2人。
 描かれていること自体はとてもシンプルで無駄なものが一つもない。独特な空気と流れる時間、そして印象的な色彩描写が脳と心をじんわりと温めてくれる。
 映画という芸術の愛おしい部分を再確認させてくれる至福の81分。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
 連日ラジオから淡々と流れるウクライナの絶望的なニュースを背景に、運に恵まれない2人の話が鮮やかな色彩と美しい画面構成で展開します。
 最後の小さな希望には思わず感動しました。

甫木元 空(映画監督、ミュージシャン)
 滑りを繰り返す曇天の現代。
 どこか乗り物は全て宙に浮いているようで、地に足がつかない浮遊した社会をそこに見る。
 労働と移動を繰り返す毎日に、音楽や映画は一瞬の足止めを与える。
 「また明日」
 また明日がやってくる安堵と共に、どんな闇にも木漏れ日が差す事を枯れ葉は知らせてくれる。
 何よりアキ・カウリスマキがまた映画を撮ってくれたことが只々嬉しい。

山村浩二(アニメーション作家)
 たっぷりのユーモアとわずかな表情の機微の積み重ねで、最大級の「シネマ」へ昇華された世界。ポジティブなオーラに包まれた全てのショットは、どの瞬間も美しく、直球で心に沁みる。カウリスマキの老練な「真の花」によって、私の心に花が開いた。世の中は少しも良くならないが、前向きに生きるしかない。

『枯れ葉』公開を記念したキャンペーン情報

初日来場者プレゼント
 『枯れ葉』の本編にスーパーの警備員役で出演しているミッコ・ミュッカネンが経営する醸造所「ヘルシンキ・ディスティリング・カンパニー」から日本公開を祝って素敵なプレゼントが到着! 北欧の街フィンランドからやってきた贅沢で爽やかなアルコールカクテル「ヘルシンキロングドリンク」(本国愛称“ロンケロ”)を、公開初日の12月15日(金)にご来場のお客様に先着でプレゼント。(限定数・なくなり次第終了)。フィンランドでの『枯れ葉』のイベントでも使用されたロンケロをぜひお楽しみください。

 実施日:12月15日(金) 各劇場初回にて
 実施劇場:ユーロスペース、シネマカリテ、シネ・リーブル池袋

  ※ 本商品はお酒です。未成年のお客様には配布をいたしません。
  ※ 配布時に年齢確認をさせていただく場合がございます。
  ※ 先着順に配布、なくなり次第終了とさせていただきます。

 提供:THE HELSINKI DISTILLING CO./ジャパンメディアセールス
  THE HELSINKI DISTILLING CO公式サイト:https://hdco.fi/(外部サイト)
  ジャパンメディアセールス公式Instagram:https://www.instagram.com/rookieking395963/(外部サイト)

 ≪THE HELSINKI DISTILLING CO.≫
  ヘルシンキ蒸留所は、フィンランド産のウイスキーを造るために3人の男によって2014年に首都ヘルシンキにて創業を開始されました。

『枯れ葉』×メッツァビレッジ“わんわんキャンペーン”実施!

 「メッツァビレッジ」(埼玉県飯能市)は大切なペットと一緒に北欧のライフスタイルを楽しめる入場無料の施設。犬が主人公の大切なパートナーとして登場する『枯れ葉』との相互割引を実施します!

 1.わんわん相互割引
 ●『枯れ葉』を観てから「ワンワン号」に乗ろう
  『枯れ葉』の半券提示で、ワンちゃんと一緒に楽しめる湖上のボート「ワンワン号」およびアイランドボートが500円割引。

 ●「ワンワン号」に乗ってから『枯れ葉』を観よう
  「ワンワン号」およびアイランドボートにご乗船いただくと、『枯れ葉』が当日料金より300円引きになる割引券をプレゼント。(関東地方の上映劇場で使用可能)

 2.わんわんプレゼント
  『枯れ葉』(ユーロスペース配給)、メッツァヴィレッジ両方のX公式アカウントをフォロー後、該当ポストを引用リポストした方から抽選で「ワンワン号」およびアイランドボート乗船券を10名にプレゼント。

 応募方法
  (1)メッツァ ビレッジ公式X(@Metsa_Official)とユーロスペース公式X(@eurospace_d)の2アカウントをフォロー
  (2)メッツァビレッジ公式Xの該当ポストを引用リポスト
  (3)当選した方へ後日DMにてワンワン号(アイランド ボート)乗船券をプレゼント

 応募期間:2023年12月15日(金)~2024年1月7日(日)
 当選発表:2024年1月11日(木) 11時(予定)

 キャンペーンについての詳細はこちら
  https://metsa-hanno.com/event/29773/?metsa(外部サイト)

 ≪メッツァビレッジ≫
  北欧のライフスタイルを提案する「メッツァビレッジ」では、宮沢湖の豊かな自然の中で、マーケットで のお買い物、レストランやカフェでのお食事、ワークショップをお楽しみいただけます。また 2022年7月より、アウトドア事業を開始。湖でのフローティングが楽しめる2種類のボートアクティビティ、車中泊の可能なRVパーク、丘の上から湖を臨むBBQスペースなど、さらに自然を感じていただける うになりました。https://metsa-hanno.com/metsa/(外部サイト)

  「メッツァ」公式サイト :https://metsa-hanno.com/(外部サイト)
  「メッツァ」公式X :https://twitter.com/Metsa_Official(外部サイト)
  「メッツァ」公式 Instagram :https://www.instagram.com/metsavillage/(外部サイト)

『枯れ葉』SNSキャンペーン
 ユーロスペース公式X、Instagramにてアルマ・ポウスティのサイン入り『枯れ葉』ポスターのプレゼントキャンペーンを実施。

 ≪X応募方法≫
  ユーロスペース公式X(@eurospace_d)アカウントをフォロー後、該当ポストに『枯れ葉』の感想をそえて引用リポストしてください。当選者は後日DMでお知らせします。
  応募期間:2023年12月15日(金)~2024年2月29日(木)
  当選発表:2024年3月上旬

 ≪Instagram応募方法≫
  ユーロスペース公式 Instagram(@eurospace_distribution)アカウントをフォロー後、ハッシュタグ#カウリスマキ枯れ葉 を付けて、映画への感想コメントを投稿してください。当選者は後日DMでお知らせします。
  応募期間:2023年12月15日(金)~2024年2月29日(木)
  当選発表:2024年3月上旬

  ※ 投稿いただいた内容の一部を、公式HP・X・Instagramで紹介させていただきます。
  ※ まだご覧になっていない方のために、ネタバレにご配慮いただきつつ投稿をお願いいたします。
  ※ キャンペーン期間中であれば何度でもご参加いただけますが、当選は1回限りとなります。

公開表記

 配給:ユーロスペース
 12月15日(金)よりユーロスペースほか全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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