イベント・舞台挨拶

『サイレントラブ』完成披露試写会舞台挨拶

©2024「サイレントラブ」製作委員会

 映画『サイレントラブ』の完成披露試写会が都内で行なわれ、舞台挨拶に山田涼介(Hey! Say! JUMP)、浜辺美波、野村周平、古田新太、内田英治監督が登壇してクロストークを行った。

 本作は、山田涼介のラブ・ストーリー映画初主演作品。ある出来事をきっかけに声を発さなくなった沢田 蒼(山田)と交通事故で目が不自由になったピアニスト志望の音大生・甚内美夏(浜辺)、2人の純愛物語。『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田監督によるオリジナル脚本。音楽は内田監督の25年来の念願が叶い、作曲家の久石 譲が手がけた。主題歌の「ナハトムジーク」は、昨年の日本レコード大賞を受賞したロックバンド、Mrs.GREEN APPLEが書き下ろしている。

 客席中央の通路を通って登壇したキャスト陣を、観客は大歓声とオレンジのスティックバルーンで迎えた。

 大歓声の中、登場した山田は「いよいよ皆さんに観ていただく日が来たなと思いました」と晴れやかな顔で挨拶。1年半ほど前に撮影されたという本作で、内田監督から「『死んだ魚のような目をして生きてほしい』と注文があったと話した山田。「最初は、『どういう意味なんだろう……』と思いながらも、初日に自分の中に落とし込めた瞬間があって、そこからは沢田 蒼として生きることができました」と撮影時を振り返る。
 オファーを受けたのは「脚本が魅力的だった」から。声を発せない役というのはこれからも経験できないと思い、「今の自分に必要な作品なんじゃないかなという特別な思いがあって挑戦したいと思いました」と説明した。
 また、蒼になりきった山田は現場ではずっと静かな佇まいをしており、存在感が消えていたようで、内田監督からよく『どこにいるんだ?』と探されたんだそう。
 声を発さない蒼と目の不自由な美夏のコミュニケーションの取り方について聞かれると、山田は「体温でお互いの気持ちを感じたり、合図に人差し指をつかったりして存在を感じていました」と話す。

 後天的に目が見えづらくなる女性・美夏役を演じた浜辺は、役作りについて「監督、スタッフさんと一緒に盲学校へ行きました。どういう見え方がするのかとか、白杖の使い方を教えていただきました。難しかったです」と話す。
 また、役作りについて「基礎を作り上げてから、現場で山田さんや野村さんと会った瞬間に、どういう感じ方を心がするのか、ということに身を任せていたような気がします」と話した。ピアノは3ヵ月ほど前から猛練習したという。

 美夏の通う音楽大学で非常勤講師・北村悠真役を演じた野村も「僕も4ヵ月くらいやってました」とみっちり練習したことことを明かす。「蒼と美夏、2人の間に入る役。2人の芝居をそばでしっかり見られて幸せでした」とにっこり。

 大学の校務員として蒼と共に働く柞田一平役を演じた古田は、別のドラマ作品でも山田と共演しており、山田と一緒に過ごす期間が長かった古田は「(山田と)ずっと一緒にいたから『もういいや』とか思ってた」と話し、会場に笑いを誘った。
 山田は「古田さんはドラマの現場ではすごい話しかけてくれていたりしたんですけど、今回の現場の空気感を考えて、ほとんどお話しなかった」とコメント。古田は「内田監督からも『ふざけないでね』って言われていたから……。それはちょっと残念でした。私的にはふざけたかったんですけどね」と残念がっていた。

 イベント後半、2024年の抱負を語る場面で、山田は「いま目の前にあるのは『サイレントラブ』という映画なので、まずはこの映画がたくさんの人に届いてくれればいいなと思います」と大きな笑顔で思いを伝えた。
 そんな山田の思いに同調してから、浜辺は「実家に帰省がしたいです。ホテルをとって友達と地元旅行がしたい」と話した。
 内田監督は「もともと10年ほど前からピアノを題材にした映画を撮りたかった。恋愛映画も一度は撮りたいという願いが、この作品に結実しました」とコメント。

 ピアノのシーンについては、浜辺や野村が常に練習している姿を見て、「心が痛くなった」と話すと、そんな内田監督の思いを聞いた野村は「ピアノが弾けるようになったので、楽しくなってきちゃって。現場でも練習してきたんだぞ、俺らは、というのを見せたかったんですよね」と笑顔。浜辺も「ちょっとピアノの前に行くと、(野村とふたりで)すぐに連弾をはじめちゃうんですよね」とにっこり。そんな和気あいあいの2人を見てピアノを弾く場面の無い山田はちょっぴりすねていた。

 最後に内田監督は「オリジナル脚本の映画って日本には少ない。ぜひ、応援してください!!」と観客に呼びかけた。

 山田は「『世界でいちばん静かなラブ・ストーリー』。人間のきれいなところと影の部分を表現している映画で、激しいところは激しい。皆さん、ポスターにだまされると思いますが、いい意味で裏切られて、びっくりする映画になっています!」と熱くアピールした。

 登壇者:山田涼介(Hey! Say! JUMP)、浜辺美波、野村周平、古田新太、内田英治監督

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:ギャガ
 2024年1月26日 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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