記者会見

『室町無頼』製作発表会見

© 2025『室町無頼』製作委員会

 これまで日本映画史に残る数多くの名作を世に贈り出してきた東映株式会社。昨年公開の映画『レジェンド&バタフライ』は織田信長と正室・濃姫の激動の人生を壮大なスケールで描き切り、日本中の話題を攫ったことも記憶に新しい。そして、2月11日(日・祝)の建国記念日に同社が新たにエンタメ全開のアクション巨編を始動させる。都内で開かれた製作発表会見には大勢のマスコミが集まり、大きな注目を集める中、主演の大泉 洋をはじめ、長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本 明、堤真一、そして監督・脚本を務めた入江 悠の7名が登壇した。日本を代表する錚々たる顔ぶれがステージ上に揃い、映画のタイトルが発表された。タイトルは『室町無頼』。書道家・武田双雲が書いた『室町無頼』という文字がデザインされた掛け軸を主演の大泉が手にした。また本作は、垣根涼介氏の『室町無頼』(新潮文庫刊)が原作。

 【無法な行いをする者。またはその行為】を意味する「無頼」。歴史に残された資料は少ないが、「無頼」たちは確かに実在し、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと、命がけの戦いに挑み、自らの力で時代を切り拓いた彼らを描いたアクション・エンタテインメントとなっている。
 そんな本作で主演と務める大泉が演じるのは、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)。共演の堤が演じるのは、幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領で兵衛とは腐れ縁でもある骨川道賢(ほねかわ どうけん)。長尾が演じるのは、天涯孤独の身で、自己流の棒術で生計を立てた極貧生活を送るも兵衛に出会い行動を共にする才蔵(さいぞう)。北村が演じるのは、困窮している民を横目に贅沢な暮らしを送る有力大名の名和好臣(なわ よしおみ)。柄本が演じるのは、一見ヨボヨボだが、棒術の達人で兵衛と才蔵の師匠の唐崎(からさき)の老人。そして、松本が演じるのは、かつては道賢、今は兵衛の想い人である高級遊女の芳王子(ほおうじ)。

 さらに会見に登壇したキャスト以外にも本作には、遠藤雄弥、前野朋哉、阿見201、般若、武田梨奈、水澤紳吾、岩永丞威、吉本実憂、土平ドンペイ、稲荷卓央、芹澤興人、中村 蒼、矢島健一、三宅弘城といった俳優陣も名を連ねている。2025年1月17日(金)に公開する映画『室町無頼』の更なる続報にご期待いただきたい。

まずはご挨拶をお願いいたします。

大泉 洋:室町時代というのは戦国時代の直前です。映画史の中で言いますと、戦国時代が多いですけど、応仁の乱の直前の時代というのは、荒廃したカオスな時代だったんだろうなと思います。『室町無頼』というタイトルを聞いた時には何が起こるか分からない映画なんだろうな、とワクワクしましたね。
 演じさせていただいた蓮田兵衛という人物は史実でも1行だけ名前が出てくる男ではございますが、この蓮田兵衛を中心に時代を変えていこうと思った人々の熱い物語でございます。素晴らしい映画が完成して、これから観ていただくのが楽しみです。

堤 真一:本格的な骨太の時代劇です。迫力も素晴らしいと思います。演じた骨川道賢も実際に存在した人物ですが、記録にはあまり残されていないです。伏見稲荷を拠点に活動をしていた人物だったので、伏見稲荷に行ったんですけど、何も残ってはいなかったんですよ。実在した方を演じることには責任がありますよね。想像力をかき立てて、楽しく洋ちゃんと頑張りました。

長尾謙杜:素敵な場で皆さんと登壇できてすごい幸せです。才蔵を演じさせていただいて、僕は映画でアクションなどたくさんの新しいことに挑戦しました。大泉さん演じる兵衛殿にたくさん磨きをかけてもらいました。そして、人としても成長できた映画だなと感じております。素晴らしい作品になっていると思いますので、皆さん楽しみにしていてください。

柄本 明:時代劇が大好きです。時代劇というものは日本の宝だと思っております。だから、なんでもっと時代劇を作らないのかなって思っちゃう。そして時代劇と言えば、京都です。東映の太秦撮影所にいられて本当に幸せでした。絶対にヒットさせなければいけません。どうか皆様方のお力添えをいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

松本若菜:昨年、撮影をしました。かなり寒かったりもしましたけど、その寒さを微塵も感じさせないような素晴らしい演者の皆様と入江監督と一緒に作り上げて、本日皆様の前に立てていることがすごく嬉しいです。

北村一輝:今回この台本を頂いて、皆さんがアウトローで、本当にヒーローで、骨太な良い映画です。その中でも本当に憎たらしい悪役がいるんですけど、「まさかこの役じゃないだろうな?」と思ってました(笑)。そして今映像を観て、やっぱり想像以上にすごく良い仕上がりになっていますしワクワクしてたまりません。

入江 悠監督:この原作小説を読んだのが8年前で。そこから室町時代について調べて脚本を書きました。でもコロナ禍を挟んでもこの企画がずっと続いたのは、大泉 洋さんと堤 真一さんが一緒にやりたいとずっと思ってくださったからだと思います。僕にとっても東映の時代劇はすごい特別なもので、しかも京都で撮影できるっていうことは本当に光栄でした。まだ仕上げ中なんですけども、 ぜひ完成を楽しみにしていただけると嬉しいです。

大泉さんへ。脚本を読んだ際の感想、演じ役柄についてお話しください。

大泉 洋:脚本を読んでみても痛快で、室町時代ではありますが、どの時代も同じような気もしています。現代と室町時代は違いますけれど、どこかに閉塞感を感じたり、違和感を覚えたりっていう時代というのは現代にも通ずる。
 読み終わったときの痛快さ、気持ちよさみたいなものは大きかったんですけど、脚本のト書きを読むと、「どうやって撮るの?」ってスケールが凄いから。もう少しCGでやればいいのに、人力でやってて。今の時代で言うと贅沢なやり方ですよね。もうちょっと工夫ないのかと思うくらい(笑)。

皆様へ。大規模な撮影が続いたと思います。現場で印象に残ったことは?

大泉 洋:すごい数の京都の俳優さんが現場には来ていて、一揆の話ですから。「うわ~!」って一揆を起こすわけですよね。本当にあの当時と同じくらいの人を呼んだのかっていうくらい大規模で、とんでもない広さのオープンセットで撮影していくわけなんですけど、要は監督の「カット!」の声が聞こえないんですよ(笑)。聞こえないから端のほうにいるエキストラさんなんてずっと一揆してるのよ(笑)。僕と堤さんなんて相当離れていたところで撮影しているので会話なんて「聞こえるわけないだろ!」って感じでしたね(笑)。「なんだこの世界感は?」って思っていたら入江監督が映画『マッドマックス』を観てたんだもんね!? そんなの観たらあかんわって思いましたよ。それ目指してるの!?って(笑)。

堤 真一:洋ちゃんも言っているようにかなり叫びましたね。叫んでるけど聞こえない。飢饉で埃っぽさを出すために巨大な扇風機で、はったい粉を飛ばすんだけど、口の中がじゃりじゃりになるんですよ。ほとんど隣の人の声も聞こえないくらいの扇風機でしたね。

長尾謙杜:関所が爆発するシーンで、スタッフさんから「爆発が聞こえなかったなら手を振りますんで、それを見てリアクションを取ってください」って言われたんですけど、本番が始まると感じたことないくらいの大爆発で(笑)。ここまでやるのかっていうのが初日の撮影だったのでここからの撮影が楽しみになった一日でしたね。

柄本 明:僕のところはもっぱら少人数の撮影でしたね(笑)。

大泉 洋:柄本さんにもアクションさせるのすごいよね!? それがすごいんですよ。そのお年で。柄本さんにアクションさせるのがすごいんだよ。頼みにくくありません? 僕なら吹き替えでやってくれよって言っちゃう。それがお見事なんですよ。

松本若菜:私も少人数での撮影でしたので、爆発とか殺陣はなかったんですけど、監督は今回、風にこだわっていらっしゃったので、木々が揺れる音とか。そういうこだわりが大きなスケールに繋がっているので早く完成した作品を観たいですね。 私も巨大な扇風機に吹かれたので本当に聞こえないんですよ(笑)。

大泉 洋:あまりにも大きい扇風機があるから、本当にセリフが聞こえないんですよ。だから勘でしゃべるんですよ、「今言ったな?」って読唇術で(笑)。

北村一輝:規模が大き過ぎて、「おはよう」って言いたくても、遠くにいるから挨拶も聞こえなくてね。皆さんすごい寒い日もぼろ雑巾みたいな衣装で。風にあたって、僕は風も当たらない環境で。本当に映画って大変だなって思ってました。皆さんヒーローなのにボロボロで(笑)。流石だなって思いましたよ。でもあまりのスケールの大きさに自分のパートしか把握できてなかったね。

入江 悠監督:本当に人の数がすごくて、コロナ禍でこの企画を実現させるのが難しかったりもしたんですが、 エキストラさんが京都以外の関東からも参加していただいて、もう何千人って方が参加してくださったので、その人たちには改めてお礼を申し上げたいくらいですね。

大泉さん、堤さん、長尾さんへ。アクション・殺陣のシーンの撮影はいかがでしたか?

大泉 洋:舞台で殺陣をしたりするけど、ここまではなかった。だから去年の夏はずっと稽古してましたね。もう50歳ですから、「久しぶりにアクションをやるので教えてください」って言うと、アクションの先生が体育会系の方で、初日から素振りで100回振らされましたね。このままいくと初日から大怪我しそうだったので「100本辞めてください」ってじわじわ減らしましたよ(笑)。クランクインから殺陣だったんですよ。初日の立ち回りが終わった後にアクションの先生泣いてましたよ「いや、感動したな! 大泉さん頑張ってくれました!」って(笑)。

堤 真一:僕、台本上ではあまりなかったんですよ。洋ちゃんは撮影前から練習していて、僕は撮影所に入ってから洋ちゃんと一騎打ちで、馬から降りて戦えとなってしまって。僕、今年還暦ですよ。腰が痛くて痛くて。撮影日以外は接骨院行くかマッサージ行ってましよ。やっても一手、二手かなと思っていたら全然違いましたね。
大泉 洋:そうそう、元々はなかったですよね。途中で監督が「いや~道賢と兵衛の一騎打ちが見たいな!」って言い出して(笑)。おじさんたちの殺陣は稽古始まったらすぐ休憩入っちゃうんだよね。

長尾謙杜:初めてのアクションだったので、驚きが大きかったです。マネージャーさんからお話しを貰って、刀を振る時代劇なのかなと思っていたんですけど、台本を読んでみて、時代設定にも驚きましたけど、刀じゃくなて棒なんだ!って驚きました。僕も大泉さんと同じように、アクションの先生に「初日はまず100本振ろうか!」っていうところを、棒術だったのでいろいろな振り方があって、500本ぐらいに増やされて泣きそうになりながらやりました(笑)。あの方がいたからこそ完成しましたよね。大泉さんもカメラが回るとカッコいい感じになって、座長としての雰囲気を作ってくださったりして楽しめました!

大泉 洋:長尾くんのアクション本当にすごいです。この映画はほとんど長尾くんの成長の物語なんですよ。東映は大泉さんの映画って言うけど、長尾君の映画ですよ! 実際そうじゃない!? 俺はそう思っているよ。途中から腹立ってきてね(笑)。最初なんて長尾くんって分からないくらい汚いんだけど、どんどんカッコよくなってきて。

大泉さんへ。日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史書にただ一度だけその名を留める男“蓮田兵衛”という無頼漢を演じるうえで大事にしたことは何でしょうか? 楽しかったことはありますでしょうか?

大泉 洋:脚本がノンストップで駆け巡り、疾走感が溢れる本でしたので、兵衛という名の通り、飄々としているけど、どこかで室町という時代をどうにかしたいという想い、というものを持って挑みましたね。あとはこの大スケールの中で、流れに身を任せれば大丈夫という気持ちでした。

これまでのご出演作品とは違った雰囲気に感じました。本作へ出演することを決めた理由は何でしょうか?

大泉 洋:僕も50という歳で、時代劇をたくさん観てきました。入江監督のもとで、ここまでスケールの大きい作品に関われる機会もそうないので、役者として心躍るものがありましたね。脚本を読んでも爽快感のある本なので誰でも出たい!と思える作品ですよ。

座長・大泉さんの現場での様子をお聞かせください

堤 真一:普段はずっとしゃべってふざけた感じですよね。でも現場ではいつもの大泉 洋じゃないぞって感じだったよね。

大泉 洋:常にいっぱい、いっぱいだったのでね(笑)。他の人のことを考える余裕はなかったです。

松本若菜:大泉さんとの共演は映画では2回目なのですが、その時も座長として誰に対しても変わらず大泉 洋さんなんですよ。気遣いの方なんですけど、その気遣いを気づかせない方だなって。心で助けてもらってました。

北村一輝:現場に入ったのが後半だったので、大泉さんが遠目で見ても疲れていたので大丈夫かな、って。アクション大丈夫?って聞いたら、やっぱりこういうとこでは出せないと思いますけど「辛い……」って。映画って本当に大変なんですよね。

共演経験のある大泉さんと堤さんですが、本作でのお互いの印象を伺えますでしょうか?

堤 真一:二人で酒を酌み交わすシーンは楽しかったですね。じっくり芝居できたので緊張もしたけど、すごく印象深いシーンになりましたね。

大泉 洋:もともとの腐れ縁で、男くさい悪友同士っていう役ができる日が来るとは思ってなかったですね。酒を酌み交わすシーンも印象的だったけど、監督の思いつきで追加された立ち回りのシーンですね。大変でしたけど幸せでした。堤 真一と戦っているよ!って。母に連絡したかったですね「堤 真一と戦っているよ!って」。

大泉 洋史上一番カッコいいとされておりますが、大泉さんにとってカッコいいっていうことは、どう捉えていますか?

大泉 洋:大体カッコよくない役なので普段(笑)。僕史上で言うとどうでもよくて、兵衛は分かりやすくカッコいいので男が憧れると思います。多くは語らず、一見ダメそうに見えるけど、信念を持っている。命がけで時代を変える。仲間を守って、立ち向かえないと思える敵にも立ち向かうんですよ。無頼と書かれた紙を手に立ち向かう姿はカッコいいですよね。なので今後はずっと蓮田兵衛を演じていきたい。名前も蓮田兵衛にする。蓮田兵衛をやるか、歌手をやるかの二択でやっていきます。

大泉さん、最後にご挨拶をお願いいたします。

大泉 洋:『室町無頼』という映画で、近年ここまでのスケールで撮られている映画はそうないかと思います。蓮田兵衛もそうですが、ここで描かれている人々が皆、本当に必死に時代を変えようとした人物ばかりです。男たちはカッコよくて、女性たちは美しくて、どこか今の時代にも通ずる映画になっていると思います。完成しましたらぜひ観ていただいて、何か自分でもアクションを起こしたくなる映画です。どうか映画『室町無頼』をよろしくお願いいたします。

 登壇者:大泉 洋、長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本 明、堤 真一、入江 悠(監督・脚本)

登場人物

大泉 洋as蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)
 己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢。腐りきった幕府を倒し、古き世を終わらせようと画策。ゆえに、自ら「捨て石」となろうとする剣の達人。

長尾謙杜as才蔵(さいぞう)
 天涯孤独の身で、自己流の棒術で生計を立てた極貧生活を送る。兵衛に出会い、地獄さながらの修行を経て、超人的な棒術を身につける。

北村一輝as名和好臣(なわ よしおみ)
 足利義政に仕える有力大名。困窮している民を横目に贅沢な暮らしを送る。

柄本 明as唐崎の老人(からさきのろうじん)
 一見ヨボヨボのジジイだが、棒術の達人。兵衛と才蔵の師匠。

松本若菜as芳王子(ほおうじ)
 高級遊女。かつては道賢、いまは兵衛の想い女で、ふたりの間を取り持つ。

堤 真一as骨川道賢(ほねかわ どうけん)
 300人もの荒くれ者を抱え、幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領。兵衛とは腐れ縁。

公開表記

 配給:東映
 2025年1月17日(金) 公開

(オフィシャル素材提供)

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