イベント・舞台挨拶

私の卒業 第5期『こころのふた〜雪ふるまちで〜』東京公開記念舞台挨拶

©私の卒業製作委員会2024

 登壇者:小越春花、下川恭平、今森茉耶、渡邉多緒、阿部 凜、草野星華、美波、八条院蔵人、大熊杏優、北川 瞳監督

 若手発掘育成と地方創生を目的とした「私の卒業プロジェクト」。今年は新潟を舞台に第5回目となる『こころのふた〜雪ふるまちで〜』を製作し、新潟県新潟市と燕市を舞台に、地元に根付く文化に触れながらも、高校を卒業していく若者たちがどのような一歩を踏み出すのかが見どころとなっている本作。3月29日(金)には新潟で先行公開をし、そして今回東京での公開を記念し舞台挨拶をユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。登壇者に地元NGT48で活躍する小越春花、下川恭平、今森茉耶、渡邉多緒、阿部 凜、草野星華、美波、八条院蔵人、大熊杏優、そして北川 瞳監督などキャスト・監督らが登壇。

 新潟を舞台に、若者たちの心の機微を描き出した本作の世界を堪能したばかりの観客から登壇したキャストに対し、拍手が湧き起こった。そんな観客の熱気を目の当たりにした小越は「わたし自身、すごく緊張していますけども。短い時間ですが、皆さんと楽しい時間を過ごさせていただけたら」と会場に挨拶。そして白石 学を演じた下川は「実は僕はすぐ近くが地元というか、元々近くに住んでいました。この映画館の客席にも何回も座っていたので、感慨深いです。出演者としてここに立てているのがとてもうれしいです」と晴れやかに語った。

 本作の劇中では、国の重要文化財に指定されている萬代橋が印象的に登場する。芸能事務所にスカウトされた愛佳がこの橋でたたずみ、芸能界入りを悩むシーンは小越自身もお気に入りのシーンだとのことで、「わたしは新潟出身なんですけど、日常的にここを通りますし、ほかのシーンの撮影場所も訪れます。だから撮影が終わってからも、撮影場所の近くを通ると、ここにいたんだなと思って。ひとりぼっちでエモくなっている状態で、感慨深くなります。映画には新潟の風景がきれいに残っているのでうれしいですね」とその思いを明かした。

 またダンス部のカリスマ・リーダー、橋本亮介を演じた渡邉は、「特に頑張ったのがダンス・シーン。映画が始まる3週間くらい前に(八条院)蔵人くんと(下川)恭平くんにダンスを教えてもらいました。自分の中でもけっこう満足がいくダンスができた」と述懐。本作では出演だけでなく、ダンスの振り付けも担当したという八条院も「僕もダンスが印象深いです。ダンスのカリスマ(渡邉)も頑張ってくれたし、新潟のダンス部のみんなもその場でふりを覚えてくださって。何回も踊ったんですけど、みんな積極的に楽しんでやってくださいました」と語った。

 そして椎名弥生役の今森は「わたしは芸妓のシーンがお気に入りです。皆さん、どうでしたか?」と尋ねると、会場は大きな拍手が。「このシーンも撮影が始まる2週間くらい前に、本格的な稽古場で、お師匠さんから踊りと着付けまで教えていただきました。実は最近DMが来て、『お客さまから、幻の新人芸妓さんである、弥生の千社札をもらった』という写真をいただいて。それが本当にうれしくて。この役をやっていて本当に光栄だなと思いました。すごく頑張ったし、芸妓の皆さんとたくさんコミュニケーションをとったのでうれしかった」と笑顔を見せた。

 そして清水真衣を演じた草野は「今日映画を見返したんですが、最初の方に、(渡邉)多緒演じる亮介が、弥生ちゃん(今森)に向かって『大好きだよ!』というシーンがあったと思うんですけど、そこは撮影するときにも見ていて。その時も超かわいいなと思っていたんですけど、実際に映像で見ると、高校生らしい無邪気さがあって。地味にお気に入りのシーンでした」と振り返ると、渡邊も「あそこは1番苦戦したシーンでした」と振り返った。

 そんな草野が演じた清水真衣という役柄は、つらい過去を背負い、新潟にやってきたキャラクター。本作ではそんな彼女が、美波演じる藤巻 司や、愛佳たち同級生に出会い、心境に変化が訪れるさまが描かれる。峰村由香を演じた阿部は、そんな清水真衣が登場するシーンがお気に入りだとのことで、「最後のシーンが本当に大好きなんです。真衣ちゃんは過去にいろんなものを抱えていて、それで新潟に来たという環境で。誰にでも心を開くような子ではないのに、それでも……」と切り出すや、クライマックスのシーンを詳細に語り始め、「なんてすてきなんだろうと。わたしはあのシーンを観るたびに涙がポロッと出ちゃうんです」と力説。それを聞いていた草野も「自分よりも真衣愛が強いんです。撮影期間も、セイちゃんじゃなくて、真衣ちゃんと呼ばれていましたから。それはうれしい限りですけどね」と笑ってみせた。

 一方、草野の演技に感銘を受けたのは阿部だけではなく、藤巻を演じた美波も同様だったようで、「ぼくも最後の彼女の表情が大好きでした。実はそのシーンを撮る直前、現場では(草野)星華がずっとヘッドフォンをして、ひとり思いにふけっていて。撮影以外でも真衣としていようとしていたんです。すごい役者の魂みたいなものを感じて。だからこそクライマックスがああいうすてきなシーンになったんだろうなと思って。尊敬しています」と笑顔を見せた。

 さらに子ども食堂の店員を演じた大熊は、「わたしはメイン・キャストの人たちが涙するシーンがすごくお気に入りです。というのも、オーディションの時に、自分もそのシーンを演じたんですけど、感情を高ぶらせて泣くというシーンが本当に難しかったんですよ。でも皆さんの演技を映像で観た時に、なんだかこっちまで泣けてくるというか。感情が伝わってくる演技をしていて。お気に入りのシーンです」と明かした。

 そして北川監督も「基本的に全部良かったなと思っていますけど、でも最後の真衣のシーンがめちゃくちゃ良かったなと」と振り返った。

 そしてこの日はもうひとつ。「この作品をひとことで言うと?」という質問も。まずは阿部が「結晶」。雪の結晶のように、よく見ないと見えないほどに小さくて、はかないもの。そういう人間の些細なものに寄り添ってくれるような作品であるということ、そしてワークショップから一緒に頑張ってきた仲間たちとの努力の結晶の作品でもあるのだということを明かした。

 そして渡邊が「勇気を与えられる作品」、下川が「優しく背中を押しちゃうよ」、草野が「みんなとつながれる作品」と続け、最後に小越が「人間界の魔法の(ような)映画」と説明。ちなみに小越が言う“魔法”とは、悩みを抱えた若者たちが大人に成長し、一歩前に進む姿を「人間の世界にある“魔法のような”奇跡」という意味なのだという。だがその真意が伝わったのかと心配になって、「映画には魔法使いとか魔法は出ないんですけど……」と一生懸命説明する小越の姿に、会場はクスクスと笑いが起こった。だが、それとともに、彼女の言葉の真意を受け取った観客の間からは温かい拍手が送られた。

 そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終幕。最後にキャストを代表して小越が「オーディションの日々を思い出すと、公開の日を迎えられたということが本当に夢みたいな感覚としてありますし、それがすごくうれしいです。キャストの皆さんと協力して、力を合わせて頑張りましたし、スタッフの皆さま、新潟の皆さまのおかげだと思っています。そしてこうして観に来てくださった皆さまがいらっしゃって、映画が完成したんだなという実感があってしあわせです。この映画をひとりでも多くの人に広めたいなと思っているので、まわりの方に広めていただいたり、SNSで拡散していただいたり、皆さんの感想をぜひわたしたちに届けていただけたらうれしいなと思いました」と呼びかけた。

 そしてイベントの最後に、6月28日にイオンシネマみなとみらいにて、私の卒業5周年記念イベントの開催を発表。MCに森 香澄、卒業生から1期メンバーで7月5日(金)スタートの“金9”ドラマ(毎週金曜・21時~21時58分)にて、山田涼介が主演を務める「ビリオン×スクール」(CX)に出演することが決まった大原 梓、2期メンバーでZ世代から絶大な人気を得、2023年4月にはアーティスト・デビューした星乃夢奈、3期メンバーで特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(EX)で主人公の浮世英寿役を務めた簡 秀吉、アイドル・グループ超・ときめき宣伝部でさいたまスーパーアリーナ単独公演が決まった菅田愛貴、4期メンバーで下克上球児のキャッチャー役で話題になり、7月にスタートする「ひだまりが聴こえる」(TX)で中沢元紀とともにW主演を務める小林虎之助が若手5期メンバーの小越春花、下川恭平、今森茉耶、美波とともに登壇し、イオンシネマ県央を除く21劇場でライブビューイングを行うと決定した。

公開表記

 企画・制作・配給:The icon
 6月14日(金)よりユナイテッドシネマ豊洲他にて公開中

(オフィシャル素材提供)

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