
登壇者:ダイアモンド☆ユカイ
1992年、ダイアモンド☆ユカイが構想・ストーリー・音楽すべてに関わった、異色かつ先鋭的な「ロック×冒険×音楽劇」というコンセプトアルバム「SHADOW BROWN & BLACK PIRATES ~シャドウ・ブラウン&ブラック・パイレーツの誕生~」をリリース! 発売から33年の時を経て、2025年ファンが1番望んでいたライブに“シン”として新たな命を吹き込み、音楽と演劇が融合したロックミュージカルとして再構築し、ストーリー仕立てで演出するミュージカル形式のステージを展開! 2025年3月15日(土)に開催したライブ映像がスクリーンで蘇る!
初日の11月14日(金)には、ダイアモンド☆ユカイが登壇し、シャドウブラウン&ブラックパイレーツを33年ぶりに復活させた想いや経緯、ROLLYや『ジェニーはご機嫌ななめ』を歌ったジューシィ・フルーツのIRIAとの共演の裏話、劇場版の公開にあたっての想いなどを話した。
ダイアモンド☆ユカイは、冒頭、『ロッキンミュージカル シン・シャドウブラウン&ブラックパイレーツの冒険』開催の経緯を聞かれ、1992年の「SHADOW BROWN & BLACK PIRATES ~シャドウ・ブラウン&ブラック・パイレーツの誕生~」について言及。「当時、レコード会社はうるさくて、違うレコード会社の人と新譜のレコードを作れなかった厳しい時代に、レコード会社関係なくミュージシャンをかき集めて、架空のバンドを作っちゃおうというのが、シャドウブラウン&ブラックパイレーツの始まり。そういう発想が浮かんで、どうせライブをやるんなら、デヴィッド・ボウイやロッキー・ホラー・ショーみたいな演劇的なもののライブを、とやったのが1992年。それが爽快で楽しかった。プロデューサーだったダディ竹千代からしょっちゅう、『「シャドウブラウン」をもう一回やろうよ』って連絡があったけれど、30年以上前のことだったから、俺は断っていたんだけど、ダディさんが病気になっちゃって、やってやろうかなということになった」と経緯を説明。
「1992年は好き勝手にやりたい放題やっていたけれど、ミュージカルも何本か出て経験して、どうせやるんだったらもうちょっと深く、本当のロックバンドで、ミュージカルで培った演劇的なものを加えてやろうと始めた」と本作に込めた意気込みを語った。
ストーリーに関しては、「シャドウブラウンが30年経った後、海賊を引退していたっていう話にしようと思った。ジェニーという島国の少女から送られてきた、『うちの国では音楽が禁止されていて聞けないから、音楽を聴きたい』という手紙を読んで、昔のメンバーを集めて、再び航海に出る。たどり着いたところには女の子がいて、その女の子を追いかけていく」と説明。「ロックをやっている人間は歳を取らない。ミック・ジャガーもポール・マッカートニーも80になっても若いじゃない」と本作の設定を解説した。
「老婆の役は、『ジェニーはご機嫌ななめ』を歌った(ジューシィ・フルーツ)のIRIAさんに頼んだ。『なんで私が老婆なの?』と言われると思ったら、演劇が好きな人で、二つ返事でやってくれた」と裏話を披露。
ROLLYのキャスティングについては、「閃いたんだよね。共通の舞台によく呼ばれていくんだけど、ミュージシャンの中で共に演技ができるのはROLLYしかいないなと」と説明。ROLLYとの掛け合いについては、「ROLLYはセリフは忙しくて覚えられないと言うから、テーマと二言三言を決めておいたら、始まったら一人でアドリブでしゃべっていた」と話し、会場からは笑いが。ROLLYの衣装に関しては、「あいつが勝手に考えた。とっても素敵だったな。今までのシャドウブラウンにはない新たなマンガチックな、ROLLYチックな感じで、一緒に舞台に上がってくれて感謝しています」と改めて感謝の意を表した。

失敗談を聞かれ、「当時は眼帯をしていたんだけれど、片目だとライブがやりづらかったから、今回は眼帯をとった。伊達政宗じゃないけれど目は怪我していると思っていたので、殴られたか何かで充血しているということまで考えて、眼帯をとった時の怪我を再現しようと、赤いコンタクトレンズを買いに行った。ポスターでは赤い目だとわかるけれど、これをライブでやったら、誰も気づかなかった」と残念そうに話した。
本作が映画館で上映される感想を聞かれ、「『まさか』とびっくり。映画という形で、全国に行っちゃうなんて、ありがたいよね。ガーッというエネルギーで作ったもの。今を生きている証」と話し、「頭の中では三部作がずっと回っていて、パート2を来年3月14日15日にやります。今回ますます力が入ってきちゃって、鳥居みゆきさんがヒロインとして出てくれるので、すごいことになりそうな感じ。盟友のROLLYくんも参加してくれるので、もっと強烈なストーリーになる」と新作ミュージカルについても告知。
最後に「生きている限り、全力で突っ走ってやっていこうと思っていますので、ダイアモンド☆ユカイをよろしくお願いします!」と力強く話し、観客の熱い拍手で舞台挨拶は幕を閉じた。
公開表記
配給:NEGA
11月14日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
(オフィシャル素材提供)






