イベント・舞台挨拶

『アンダーカレント』キックオフイベント!

🄫豊田徹也/講談社 🄫2023「アンダーカレント」製作委員会

 真木よう子の5年ふりの主演となる映画『アンダーカレント』キックオフイベント!が都内の銭湯にて行なわれ、真木は涼やかな浴衣姿で出席した。ゲストで日本に3人しかいないという銭湯のペンキ絵師である田中みずきが登壇して、今作をイメージして描かれた絵の前で真木とクロストークを繰り広げた。

 本作は、「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭でオフィシャルセレクションに選出された豊田徹也の同名漫画が原作。突然夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえ(真木)の心の奥底に閉じ込めた気持ちが、映画的手法を用いて丁寧に描かれていく――。

 今年初だという浴衣姿の真木は、「(今日)浴衣でって言われて(笑)。でも、今年はまだ浴衣を着るタイミングがなかったのでうれしいです」と美しくほほえんだ。

 今泉力哉監督と初のタッグを組んだ真木は、20代の頃に原作を読んでおり、「大好きな漫画」だと明かし、「漫画自体が好きなので、好きな漫画が実写化されるってすごく嫌でした」と実写化への複雑な心境を明かした。しかし、「映画にできそうだな、と思ったのを覚えていて、お話をいただいて大好きな漫画だったので、ぜひやりたい」とオファーを受けたことを明かす。さらに、「かなえ役は『真木よう子じゃなかったよね……』と言われないように、毎日(撮影現場に)台本と漫画を持ち込んで、漫画とあまり変わらないシーンではかなえの目線や、表情や、しゃべり方など研究して、工夫して演じました」と原作へのリスペクトを語った。

 撮影は実際の銭湯で行われた。銭湯を掃除するシーンでは「全部やるとなると大変ですね」と話し、ボイラー室でのシーンでは「真夏の撮影だったのに、映画は真冬の設定。結構ヤバかったです(苦笑)」と銭湯の女主人として奮闘したシーンでの苦労を吐露した。

 田中が8時間かけて描いた巨大な銭湯ペンキ絵は、劇中でも印象的な、真木が銭湯のお湯の中に入り、うっすらと目をあけて水に浮いているシーンと富士山を掛け合わせた美しいアートに仕上がった。

 田中は「真木さんが映画の中で、水に潜られてうっすらと目をあけていらっしゃったので、びっくりしました。漫画の表紙では目を閉じていたので……。なにかを凝視するわけでもなく全部を受け入れてあけていらっしゃるような表情をぜひ描かせていただきたいなとお思って描かせていただきました」と説明した。

 真木は「どんな絵を描かれるのか分からなくて、“恥ずかしいな”って思ったのですが、仕上がりを見て、富士山とつながっていて、すばらしい絵だなと感じたので、感動しています」と感想を述べた。そして真木が自らのサインを絵に書き入れて、絵を完成させた。

 入水するシーンでは苦労もあったようで、真木は「2回やりました。水の中で背面から入るのと、水の中を映すためにスキューバの練習で使う深めのプールでもやりました。自信があったので『出来るだろうな』と。上手にできたので調子に乗って何回もやってたら、鼻に入った水の塩素で3日間、なんの味も匂いもしない。びっくりしました(苦笑)」と予想していなかったハプニングを興奮しながら披露した。

 最後に真木は「観たあとに、人を理解することの幸せを感じられる作品です。大切な人と映画館で観て、前向きな気持ちになっていただきたいです」とメッセージを送った。

 登壇者:真木よう子、田中みずき(銭湯ペンキ絵師)

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:KADOKAWA
 2023年10月6日(金) 全国公開

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